貞子vs伽椰子は、2016年公開の日本映画。キャッチコピーは、「どっちの呪いが、最恐か。」、「呪い勝つのは、どっちだ!?」、「日本ホラーの歴史を破壊する、”最恐のラスト”!」。『リング』シリーズの山村貞子と『呪怨』シリーズの佐伯伽椰子というジャパニーズ・ホラーを代表する2大キャラクターが共演したクロスオーバー作品。
貞子vs伽椰子 映画批評・評価・考察
貞子VS伽椰子
脚本:29点
演技・演出:13点
撮影・美術:13点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計70点
白石晃士監督の手腕が光る!
パロディではなく、本格的なホラー作品に仕上がっている。テンポがとても良く、最後までドキドキしながら見ることができる。
主演の山本美月の演技は棒といえば、棒なんだが、この映画に合っている。この映画を見る前に白石監督の戦慄怪奇ファイル コワすぎ!シリーズを見ているとより楽しめる。全シリーズを全部見ているので白石演出が楽しめました。
ラストの展開は、何となく予想(白石監督ならやってしまいそう)はできたものの、続編はどうなるんだろうねぇ~っていう余韻が残るものだった。
本作の裏テーマには「Jホラーをぶっ壊す」があり、「娯楽映画の構成としてバーン、バーンと見せていく映画を作ってきたい」という白石は「他にもこういう作品が出てきたら嬉しい」「潮流を変えたい」と思いながら制作した。本作がヒットすれば、「こういうのもアリなんだ」とプロデューサーたちがOKを出してくれるようになると白石は思っているが、ホラーではなくなっている『フレディVSジェイソン』については、反面教師にしたという。
貞子vs伽椰子 あらすじ
女子大生の倉橋有里は、親友の夏美からの両親の結婚式のビデオのダビングを頼まれ引き受けるが、そのことで偶然にも、見たらその直後に電話がかかってきて、その2日後に必ず死ぬという“呪いのビデオ”を入手してしまい、夏美はそのビデオを見てしまったことで呪いにかかった。二人は都市伝説の研究家でもある大学教授の森繁に助けを求め、徳の高い女性霊媒師に夏美を除霊してもらうことになるが、その神社での除霊の最中におぞましい惨劇が起こり呪いは消せず失敗。絶望に打ちひしがれながらも、有里は夏美を救うため、都市伝説に記されていた助かる方法に従って自らも呪いのビデオを見て呪いにかかってしまう。 一方、入ったら必ず死を遂げるというになるという“呪いの家”の向かいに引っ越してきた女子高生の高木鈴花は、その家のことがどうしても気に掛かっていた。そして、その近くで4人の小学生が行方不明になったことを聞いた鈴花はますます呪いの家のことが気になり、ある夜に自宅から行方不明になっていた小学生の一人がその家の中にいるのを目撃して遂に家の中に入ってしまう。結果、鈴花を助けようとして同じく呪いの家に入った両親が犠牲となり、命からがら逃げた鈴花もその家の呪いにかかってしまう。 そんな2人をそれぞれの呪いから救うべく、異端の霊能者・常盤経蔵とその助手の少女・珠緒は、双方の異なった呪いを激突させることで元凶の貞子と伽椰子を同時消滅させるという驚くべき秘策を実行しようとしていた。
貞子vs伽椰子 スタッフ
監督:白石晃士
脚本:白石晃士
原作:鈴木光司(世界観監修)
製作:堀内大示,桜井秀行,横澤良雄,丸田順悟,江守徹
製作総指揮:井上伸一郎,高木ジム
音楽:遠藤浩二
主題歌:聖飢魔II「呪いのシャ・ナ・ナ・ナ」
撮影:四宮秀俊
編集:和田剛
製作会社:KADOKAWA
配給:KADOKAWA
貞子vs伽椰子 キャスト
倉橋有里:山本美月
高木鈴花:玉城ティナ
上野夏美:佐津川愛美
常盤経蔵:安藤政信
珠緒:菊地麻衣
森繁新一:甲本雅裕
高木史子:田中美里
高木透:松島正芳
法柳:堂免一るこ
山村貞子:七海エリー
佐伯伽椰子:遠藤留奈
佐伯俊雄:芝本麟太郎
松井美津子:おぞねせいこ
松井定則:中野英樹
小林息子:清瀬やえこ
橘茜:佐藤みゆき
ケイコ:三浦透子
真来:森田想
安江:内野かずえ
拾太:中尾壮位
達也:太一
健治:酒井天満
秋彦:美濃孔之介
法柳の助手A:日野綾子
法柳の助手B:永嶋美佐子
上野昭:松井晶照
上野洋子:住松侑佳
二歳の業者:渡辺龍之介