貞子3D2は、2013年公開の日本映画。前作『貞子3D』の5年後を描く続編ホラー映画。瀧本美織の映画初主演作品。脚本は『ラビット・ホラー3D』の保坂大輔と『アベックパンチ』の杉原憲明、監督は前作同様に英勉。前作公開以後すぐに製作が開始、再び3D映画として製作された。クライマックスシーンでは赤い水のイメージを作り出すために、角川大映スタジオに総量25tの水が使われた。
貞子3D2 映画批評・評価・考察
貞子3D2
脚本:15点
演技・演出:10点
撮影・美術:13点
編集:6点
音響・音楽:5点
合計49点
アトラクション映画として、スマホ連動など新しい試みは良く、積極的なプロモーションイベントも興行収益にプラスだったと思います。肝心の内容については、『らせん』→『貞子3D』の流れを組んでいるのは登場人物だけでストーリーや演出面で、雑過ぎるのが残念でならない。前作の登場人物が実は生きていましたとするには、前作でしっかり死に過ぎているし、それを補う演出が全くない。貞子というタイトルがなければ、全く集客ができなかったであろうと思える内容ですし、そろそろ貞子も賞味期限切れかと思える作品でした。
貞子3D2 あらすじ
呪いの動画事件から5年後、安藤孝則と鮎川茜の間に娘の凪が生まれた。茜が産後に死亡したため、孝則は凪の世話を妹の楓子に頼む。まもなく、呪いの動画による死亡事件が再び起こり始め、楓子はその発生場所が凪の周囲であることに気付く。
楓子は5年前の事件を思い出し、首謀者だった柏田清司と会い、貞子と「貞子の子供」の話を知る。孝則と楓子が推論し、茜の死亡と凪にかかわりがあること、死の連鎖がまだ収まっていないことに気付いた時、通りに長い髪の女が大勢現れる。
貞子3D2 スタッフ
原作:鈴木光司(『エス』(角川ホラー文庫刊)
監督:英勉
脚本:保坂大輔,杉原憲明
音楽:川井憲次
エグゼクティブプロデューサー:井上伸一郎
製作:安田猛,永井靖,太田敏郎,岩崎智,原田典佳,中尾公
企画:池田宏之
プロデューサー:小林剛,今安玲子,佐藤満,武井哲
撮影:藤本信成
照明:和田雄二
美術:中山慎
録音:加来昭彦
編集:宮崎努
音響効果:柴崎憲治
スクリプター:赤澤環
VFXスーパーバイザー:荻島秀明
ステレオグラファー:西岡章
衣裳デザイン:宮本まさ江
助監督:山本英之
制作担当:吉岡亨
宣伝プロデューサー:北原夏樹
製作:角川書店,関西テレビ放送,東海テレビ放送,テレビ静岡,テレビ新広島,岡山放送
制作:角川書店,東北新社
配給:角川書店
貞子3D2 キャスト
安藤 楓子(あんどう ふうこ) – 瀧本美織
孝則の妹。孝則に預けられた凪を育てている。
安藤 孝則 – 瀬戸康史
茜の恋人で、凪の父親。
上村 文香 – 大沢逸美
臨床心理学の教授。
安藤 凪(あんどう なぎ) – 平澤宏々路
安藤孝則と故・鮎川茜の娘。
垣内 貢 – 大西武志
警視庁刑事。
鮎川 茜 – 石原さとみ(特別出演)
前作の主人公。安藤孝則との間に凪を産むもその後亡くなる。
柏田 清司 – 山本裕典
前作から登場。前作の事件から死刑囚として服役。
小磯 勇吾 – 田山涼成
前作から登場。かつて5年前の呪いの動画事件を追っていた刑事。前作で瀕死の重傷を負うも生きていた。