蝋人形の館は、2005年のアメリカ合衆国・オーストラリア合作映画。チャールズ・ベルデンの戯曲を原作とするホラー映画。地図にさえ載らない町のたった一つの名所である蝋人形館を訪れた若者たちが、ひとり、またひとりと狩られていく。1933年版、1953年版に続く3度目の映画化。大学フットボールの観戦のためにスタジアムへ向かう6人の男女に、逃げ場のない恐怖が降り掛かる。
蝋人形の館 映画批評・評価・考察
蝋人形の館(原題: House of Wax)
脚本:35点
演技・演出:16点
撮影・美術:19点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計85点
ストーリーの展開がとてもテンポ良く、あっという間にエンディングを迎えてしまうほど、よくできたホラー映画です。悪く言えば単調なのでもう少しひねりが欲しいところですが、圧倒的な映像の凄さにやられます。クライマックスは一体どうやって撮ったんだろうか?。。。どこまでがCGなのか分からないほどよくできています。
監督は『エスター』やブレイク・ライブリー主演の『ロスト・バケーション』を撮ったジャウム・コレット=セラ監督だけあって、徹底的に無駄な演出を省いて観客を退屈させない上手さがあります。この作品がデビュー作なんだから大したものです。
また、パリス・ヒルトンが好演していたり、スーパーナチュラルのサムことジャレッド・パダレッキが主人公の彼氏役で出演しています。スーパーナチュラルに今作の縁もありパリス・ヒルトンがゲスト出演している回があります。
エロティック・ホラーとなっていますが、別にエロくないです。まぁ女優の肉感がいい感じに見えたりパリス・ヒルトンのサービスシーンがちょっとだけある感じです。
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蝋人形の館 あらすじ(ネタバレ)
フットボールの試合に向かう途中、カーリー、ボーイフレンドのウェイド、弟のニック、そして友人のペイジ、ダルトン、ブレイクは森林地帯で夜のキャンプをする。ピックアップトラックに乗った見知らぬ男が到着したが、ニックがヘッドライトの1つを割った後、立ち去った。翌朝、ウェイドは車のファンベルトが壊れていることに気づいた。レスターという地元の男が、ウェイドとカーリーを近くのアンブローズの町まで車で連れて行き、残りのグループは試合に向かうと申し出る。
アンブローズでカーリーとウェイドはボーという男に会い、ファンベルトを売って葬儀に参列し終わったら車まで送ってくれるという。彼らは待っている間に、ゴーストタウンの中心的な目玉である蝋人形館「トゥルーディの蝋人形館」を訪れる。結局、彼らはファンベルトを手に入れるためにボーを家まで追いかける。カーリーはトラックの中で待機し、ウェイドはトイレに行くために店の中に入る。ウェイドはボーの双子の弟ヴィンセントに襲われ、意識を失ってしまう。カーリーはボーのトラックのヘッドライトが壊れていることに気づき、その場から逃げ出すが、ボーに追いかけられ、カーリーは捕まえられてガソリンスタンドの地下室に連れて行かれる。一方、ヴィンセントはウェイドの体を溶けたワックスで覆う。
試合に間に合わないと悟ったペイジとブレイクはキャンプ場に戻り、ニックとダルトンはカーリーとウェイドを探すためにアンブローズに到着する。カーリーが助けを呼ぼうとしたとき、ボーは彼女の指先を切り落とした。彼女はなんとかニックの注意を引くことに成功し、ニックはボーをかわしてカーリーを解放した。一方、ダルトンは博物館の一部として蝋のコーティングに閉じ込められているウェイドを発見する。ダルトンはウェイドの顔からワックスを剥がそうとするが、その過程で誤って皮膚を剥がしてしまう。その後、ヴィンセントはダルトンを待ち伏せし、ウェイドの顔の一部を切り落とし、ショック死させてからダルトンの首を切り落とした。
助けを求めて町を捜索していたカーリーとニックは、すべての蝋人形が実は訪問者の蝋で覆われた死体であることに気づく。キャンプ場に戻ったヴィンセントはブレイクを殺し、ペイジを廃墟となった製糖工場に追い込み、そこで彼女の額に金属パイプを突き刺して殺害する。ボーとヴィンセントはカーリーとニックを追いかけて蝋人形の家に入る。ニックは意図せずに作業場で火を起こし、建物と中の人影が溶け始めます。ボーとニックが戦い、カーリーがバットでボーを撲殺する前にニックは足を刺される。ヴィンセントはカーリーを最上階まで追いかけ、そこで兄の裏切りについて説得しようとし、ニックの助けでカーリーの背中を刺すことに成功する。死んだヴィンセントが床から転落し、ボーの死体の上に着地する一方、カーリーとニックは建物が溶けて地面に溶ける中、逃げ出す。
翌朝、警察が到着し、アンブローズは製糖工場が閉鎖されてから10年間放置されていたと報告される。ニックとカーリーが救急車で運ばれる中、巡査部長の一人はシンクレア家には子供が2人ではなく3人いたと告げられる。ニックとカーリーを乗せた救急車がレスターの前を通り過ぎると、レスターは笑顔で手を振り別れを告げる。
蝋人形の館 スタッフ
監督:ジャウム・コレット=セラ
製作:ロバート・ゼメキス,ジョエル・シルバー,スーザン・レヴィン,L・レヴィン
製作総指揮:ブルース・バーマン,ポリー・コーエン,ハーブ・ゲインズ,スティーヴ・リチャーズ
音楽:ジョン・オットマン
原案:チャールズ・ベルデン
脚本:チャド・ヘイズ、ケイリー・ヘイズ
共同製作:リチャード・ミリッシュ
製作補:エリック・オルセン
挿入歌:リアム・ハウレット “Spitfire”、マリリン・マンソン “Dried Up, Tied And Dead To The World”
撮影:スティーヴン・F・ウィンドン
編集:ジョエル・ネグロン
製作会社:ダークキャッスル・エンタテインメント,ヴィレッジ・ロードショー・ピクチャーズ
配給:ワーナー・ブラザース
蝋人形の館 キャスト
カーリー・ジョーンズ:エリシャ・カスバート
ニック・ジョーンズ:チャド・マイケル・マーレイ
ボー&ヴィンセント:ブライアン・ヴァン・ホルト
ペイジ・エドワーズ:パリス・ヒルトン
ウェイド:ジャレッド・パダレッキ
ダルトン・チャップマン:ジョン・エイブラハムズ
ブレイク:ロバート・リチャード
トルーディ・シンクレア:ドラジシア・デバート
シンクレア博士:マレー・スミス
若い頃のボー:トーマス・アダムソン
若い頃のヴィンセント:サム・ハーケス
運転手:デイモン・ヘリマン
保安官:アンディ・アンダーソン