花宵道中(はなよいどうちゅう)は、2014年公開の日本映画。『花宵道中』は、宮木あや子による日本の小説作品。第5回(2006年)R-18文学賞受賞作。映画は、R15+指定作品で主演の安達祐実は、劇場版『家なき子』(1994年)以来20年ぶりの映画主演となる。宿命に翻弄されながらも一途な恋を貫き通す主人公・朝霧を演じるのは、高い演技力と存在感で知られる国民的女優・安達祐実。芸能生活30周年を迎えるに当たり、今までのすべてを捧げ、時に妖艶に、時に生娘のように演じ分け、濡れ場では大人の女優としてさらなる高みをスクリーンに刻み付ける。
花宵道中 映画批評・評価・考察
花宵道中(はなよいどうちゅう)
脚本:28点
演技・演出:17点
撮影・美術:13点
編集:7点
音響・音楽:7点
合計72点
安達祐実の女優魂を感じる素晴らしい演技でした。子役のイメージが強すぎる彼女ですが、それを払しょくするには十分な作品だったと思います。
中盤の津田寛治が安達祐実を弄ぶシーンが、強烈で乳首を執拗に責めてますし、津田寛治らしい狂気じみた嫌らしさが全開です。
高岡早紀が主人公の憧れる女郎役で出演していますが、彼女の美しさは、ちょい役でも印象度が高いです。『忠臣蔵外伝 四谷怪談』での美しさと脱ぎっぷりは今作ではありませんでしたが、その大役?は安達祐実が十分過ぎるほど演じていました。
ラストが唐突な感じがしましたが、作品全体のストーリーは、吉原の恋物語でよくあるものでした。
花宵道中 あらすじ
江戸時代末期。新吉原の人気女郎・朝霧(安達祐実)は、囚われの身ながらも地道に働き続け、間もなく年季明けを迎えようとしていた。そんなある日、朝霧は縁日で染物職人の半次郎(淵上泰史)と出会う。幼い頃に母から受けた折檻のつらい記憶から、心を閉ざし空っぽな日々を送っていた朝霧だったが、半次郎に生まれて初めて胸のときめきを感じ、今まで知らなかった女性としての気持ちが徐々に目覚めていく。だが、半次郎との出会いが朝霧の運命を大きく変え、やがて過酷な現実が彼女に襲いかかってくるのだった……。
花宵道中 スタッフ
監督:豊島圭介
原作:宮木あや子
脚本:鴨義信
音楽: かみむら周平
製作プロダクション:東映京都撮影所
製作:東映ビデオ
配給・宣伝:東京テアトル
花宵道中 キャスト
朝霧 – 安達祐実
半次郎 – 淵上泰史
八津 – 小篠恵奈
江利耶 – 三津谷葉子
絢音 – 多岐川華子
若耶麻 – 立花彩野
お勝 – 友近
霧里 – 高岡早紀
吉田屋藤衛門 – 津田寛治
弥吉 – 不破万作