猟奇的な彼女(りょうきてきなかのじょ)は、2001年公開の韓国映画。「猟奇的」な彼女とそれに翻弄される男子学生の恋愛を描いたロマンティック・コメディ。韓国では1999年8月にパソコン通信で『猟奇的な彼女』の連載が始まって以降「ヨプキ(猟奇)」という言葉が流行し、それまで「奇怪な、異様な」というような意味であったものが「かわいらしい、いたずらじみた」「Sassy」といった意味に取られるようになった。もともと、著者は「猟奇的」の意味を知らずに語感のみでタイトルに採用したという。
猟奇的な彼女 映画批評・評価・考察
猟奇的な彼女(原題(英題):My Sassy Girl)
脚本:38点
演技・演出:18点
撮影・美術:18点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計89点
最後にしてやられる面白いラブストーリー。撮影監督がキム・ソンボク(シュリ,JSA,シルミド)なので、クァク・ジェヨン監督の拘った演出に見事に応えており、遊びがありながら良くできた映像になっている。前半の演出が後半に生きてくる。
田中麗奈と草彅剛主演でドラマ化したが、映画の出来栄えには程遠く、全く面白くなかった。脚本は、東京ラブストーリーなどで知られる坂元裕二。
TBSは、“チョナン・カン”として韓国で人気を集める草彅を主演に迎えるという条件でドラマ化の権利を得たが、草彅の演技力不足なのか役柄と合ってなかった。
映画の期待値から高視聴率でスタートしたものの、数話で低視聴率に急落。
猟奇的な彼女 あらすじ(ネタバレ)
大学生のキョヌ(チャ・テヒョン)は、地下鉄の中でベロベロに酔っ払った彼女(チョン・ジヒョン)と出会う。周囲に彼女の彼氏だと間違われたキョヌは、彼女を介抱するハメに。そこから2人の付き合いは始まるが、彼女は凶暴な性格でキョヌを家来のように扱う。しかし翻弄されながら、キョヌは彼女に惹かれていた。
一方、彼女はいつもあいまいな態度。そんな彼女が、両親の命令でお見合いをした夜、キョヌは急に現場に呼び出される。キョヌは複雑な思いを隠し、お見合いの相手(イム・ホ)に彼女と付き合う心得を教えた。キョヌの温かさに心動かされる彼女。2人は、お互いにあてた手紙をタイムカプセルに入れて丘の木の下に埋め、2年後に会おうという約束を交わして別れた。再会の日をじりじりしながら待つキョヌ。
そして2年後、タイムカプセルを開けたキョヌは、彼女が恋人を亡くし、その面影をキョヌに見ていたことを知る。
さらに1年後。彼女は、亡き恋人の母の勧めでお見合いをする。そこに現われたお見合いの相手は、なんとキョヌ。彼は、彼女の亡き恋人のいとこだったのだ。そして2人は、テーブルの下でしっかり手を握り合うのだった。
猟奇的な彼女 スタッフ
監督:クァク・ジェヨン
脚本:クァク・ジェヨン
製作:シン・チョル,パク・クォンソプ
音楽:キム・ヒョンソク
主題歌:I believe(シン・スンフン)
撮影:キム・ソンボク
編集:キム・サンボム
猟奇的な彼女 キャスト
彼女:チョン・ジヒョン
キョヌ:チャ・テヒョン
キョヌの父:キム・インムン
キョヌの母:ソン・オクスク
キョヌの叔母:ヤン・グムソク
彼女の父:ハン・ジンヒ
ホテルの主人・ホテルの従業員・留置所のヤクザ・地下鉄の駅員他:キム・イルウ