摩天楼はバラ色に(にゅーよーくはばらいろに)1987年公開のアメリカ合衆国の映画。マンハッタンで成功を夢見る青年・ブラントリーの姿を軽快に描く。摩天楼で生きるならチャンスは自分でつかめ!80年代のヒット曲に乗せてマイケル・J・フォックスが等身大の若者を演じたサクセス・コメディ!
摩天楼はバラ色に 映画批評・評価・考察
摩天楼はバラ色に(原題:The Secret of My Success)
脚本:40点
演技・演出:20点
撮影・美術:20点
編集:10点
音響・音楽:10点
合計100点(満点)
この作品、リアルタイムで見たときは自分が子供過ぎて、この作品の良さをあまり理解できずノリだけで楽しんでたところがありましたが、社会に出て仕事を始めてから見るとより作品を楽しむことができました。
劇場公開から30年以上立ちましたが、今見ても見劣りしない脚本と音楽には素晴らしいものがあります。コメディセンスが良いのとマイケル・J・フォックスが演じると嫌味がなく主人公に親しみを感じます。ヒロインのヘレン・スレイターも品があって可愛らしいですよね。
僕はこの映画のタイトルをずっと、摩天楼はバラ色にの摩天楼をまてんろうと言ってました。これニューヨークはバラ色にって読むのが正しかったのですが、誰もツッコミ入れてくれませんでした。それか、僕の周辺では”まてんろう”読みが多かったのかもしれません。
摩天楼はバラ色に あらすじ(ネタバレ)
マネーゲームに沸く1980年代のアメリカ。ブラントリーは成功を夢見て、カンザス州からニューヨークに出て来たものの、吹き荒れるレバレッジド・バイアウト旋風により内定していた会社が買収されいきなり失職。新しい就職口を探すが、職務経験のないブラントリーを雇ってくれる会社はどこにもなかった。途方に暮れていた彼は母親との電話で、ニューヨークにいる遠縁の叔父であるハワード・ブレスコットの連絡先をもらっていたことを思い出し、彼が経営する大企業ペンローズ社に乗り込み配送係として採用される。採用が決まった日、ブレントリーは美人重役クリスティに出会い一目惚れする。ブラントリーはメール・ボーイの立場を生かしてペンローズ社の経営情報を集めていくが、ホワイトカラーから見下されるメール・ボーイの彼には経営に参加する資格はなかった。そんな中、ブレントリーは創業者の娘でハワードの妻であるヴェラの臨時運転手を務めることになり、夫に不倫されていた彼女はブラントリーに好意を寄せる。ヴェラは自身の立場を活用してブラントリーを昇進させようとするが、「自力で出世してみせる」と言い返されて拒否されるが、彼のその姿勢に益々興味を抱くようになる。
ある日、ブラントリーは解雇された重役が使用していたオフィスに入り、そこで電話を受けたことをきっかけに「カールトン・ウィットフィールド」の偽名を使い重役に成り済まして経営に参加するようになる。ハワードは業界の大物ダベンポートによる買収の危機を迎えており、それを乗り切るため事業の縮小と経費の削減を打ち出すが、ブラントリーは事業を拡大して会社の価値を上げようと訴える。ハワードは「カールトン・ウィットフィールド」をダベンポートが送り込んだ産業スパイだと疑い、不倫相手であるクリスティに彼の正体を探るように指示する。しかし、クリスティはブラントリーの手腕を見て彼に惹かれるようになり、彼女はハワードに別れを切り出す。クリスティと別れることを嫌がるハワードは、「妻と離婚に合意した」と嘘をつき、彼女を屋敷のパーティーに誘い、ヴェラを引き止める役としてブラントリーもパーティーに呼び出す。
パーティーが終わった夜、4人はそれぞれ意中の相手の部屋に忍び込もうとして鉢合わせになり、それぞれの秘密(ブラントリーの正体、ハワードとクリスティの関係、クリスティがブラントリーをスパイしていたこと)が露見し、ブラントリーとクリスティは解雇されてしまう。会社を解雇された後、ブラントリーとクリスティはヴェラと手を組み会社の乗っ取りを図り重役会議に乗り込む。2人は会議の場でダベンポートの会社の株式を獲得したこと、ハワードの解任とブラントリーが新社長に就任することを宣言し、会社の買収を阻止する。会社を守ったことで社員たちはブラントリーに喝采を送り、彼はクリスティと結ばれる。
摩天楼はバラ色に スタッフ
監督:ハーバート・ロス
脚本:ジム・キャッシュ,ジャック・エップス・Jr,A・J・カロザース
原案:A・J・カロザース
製作:ハーバート・ロス
製作総指揮:デヴィッド・チャンスマン
音楽:デヴィッド・フォスター
主題歌:「The Secret Of My Success」ナイト・レンジャー
撮影:カルロ・ディ・パルマ
編集:ポール・ハーシュ
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ,UIP
摩天楼はバラ色に キャスト
ブラントリー・フォスター:マイケル・J・フォックス
クリスティ・ウィルズ:ヘレン・スレイター
ハワード・プレスコット:リチャード・ジョーダン
ヴェラ・プレスコット:マーガレット・ホイットン
フレッド・メルローズ:ジョン・パンコウ
バーニー・ラティガン:クリストファー・マーニー
アート・トーマス:ジェリー・バマン
ドナルド・ダベンポート:フレッド・グウィン
ジーン:キャロル・アン・スージー
グレース・フォスター:エリザベス・フランツ
バート・フォスター:ドリュー・スナイダー
モーリン:スーザン・ケラーマン
デイヴィス:クリストファー・デュラング
ロン:ビル・ファッガーバッケ
デイヴィッドソン:ジャック・デヴィッドソン
プロクター:ジョン・ボウマン
エレベーター修理業者:マーク・マーゴリス