戦闘少女 血の鉄仮面伝説は、2010年公開の日本映画。井口昇、西村喜廣、坂口拓という海外でも注目を集める3監督が共同監督で撮り上げた美少女バイオレンス・アクション。日本での劇場公開時のキャッチフレーズは「全世界へ、宣戦布告。」「死んでなんか いられない」。劇場公開前の告知などでは、「監督:井口昇×西村喜廣×坂口拓」との表記に対して、「トリプル主演:杉本有美×森田涼花×高山侑子」「美しき新人類(ミュータント)、覚醒。」と謳っている。約90分の本編を3章に分けたうえで、3人の監督が各章を撮影するという異例の構成。井口昇を総監督(ドラマパート担当)に、西村喜廣が特殊効果パート、坂口拓がアクションパートの監督を務めた。坂口は、映画の本編でも、俳優として物語のキーパーソンを演じている。
戦闘少女 血の鉄仮面伝説 映画批評・評価・考察
戦闘少女 血の鉄仮面伝説
脚本:5点
演技・演出:5点
撮影・美術:5点
編集:6点
音響・音楽:5点
合計26点
美少女の無駄使いと言っていいほど、華のない演出とどこかで見たドラマや映画のパクリの数々。脚本は卑猥な演出のためにあるようなものなので、特別なものというか、いつもの井口&西村パターンでした。意図的なものだとは思うんですが雑なCGと雑な血しぶきは失笑ものです。それでも演じる役者さんは真剣そのもです。そういうところは好きです。でも、もっと違うところにエネルギーを注いでほしい。
ポスタービジュアルを担当している高橋ヨシキ氏はいつも最高の仕事をされています。ポスターだけは一流といわれるのはこの方の仕事がいつも見事だからです。
戦闘少女 血の鉄仮面伝説 あらすじ
主人公の渚凜(なぎさ りん)は、気の優しい女子高生。しかし、クラスメイトからのいじめ、不気味な保健医、原因不明の右腕の痛みに悩まされていたこともあって、両親の愛情だけに救いを求めていた。
凜の16歳の誕生日。父・洋二郎は、恐竜から分かれた知的生命体(ミュータント)「ヒルコ」の子孫であることを、凜に初めて打ち明ける。しかしその直後に、日本政府の特殊部隊が渚家を急襲。凜の目の前で母・小百合を惨殺したばかりか、洋二郎までも死に至らしめようとした。その瞬間、獣のような叫びとともに、凜の右腕にある異変が起きる。
瀕死の洋二郎に導かれるかのように街へ出た凜は、道行く人々に次々と襲われるが、右腕だけで彼らを斬り倒していく。ところが、謎の女子高生・玲と着流し姿の男・如月(きさらぎ)に出会うなり、顔に鉄仮面をはめられてしまう。さらに、そのまま連れて行かれた山奥の秘密施設で、「戦闘少女」になるための厳しい訓練を受けさせられる。
実は、超人的な能力を持つヒルコは、長きにわたって時の権力者から迫害を受け続けてきた。ヒルコの精神的な支柱に当たる如月は、日本政府の転覆と、ヒルコを迫害してきた人間への復讐を画策。ヒルコの子孫に当たる少女を日本各地から集めては、秘密の武装訓練を通じて「ミュータントガールズ(ヒルコ少女隊)」に仕立ててきた。
玲が指導する訓練に加わった凜は、ナース服姿の少女・佳恵からの激励などを受けて、心身とも急激に成長。その結果、「(ミュータントとしての)能力が覚醒したら外れる」という鉄仮面は、如月ですら驚くほどの早さで凜の顔から外れた。そして、凜・玲・佳恵は、「ヒルコ少女隊」の一員として特殊部隊と対決。ミュータントならではの能力と、アクロバティックなアクションを武器に、日本政府を敵に回し出す。
戦闘少女 血の鉄仮面伝説 スタッフ
原案・監督(第二章担当):井口昇
監督(第三章担当)・特殊造型監督:西村喜廣
監督(第一章担当)・アクション総指揮:坂口拓
脚本:継田淳
VFXスーパーバイザー: 鹿角剛
アクション監督:カラサワイサオ
音楽:中川孝
ポスタービジュアル:高橋ヨシキ
アソシエイトプロデューサー:姫田伸也
プロデューサー:佐藤現
制作・配給・宣伝:東映ビデオ
宣伝協力:SPOTTED PRODUCTIONS
戦闘少女 血の鉄仮面伝説 キャスト
渚 凛:杉本有美
佳恵:森田涼花
玲:高山侑子
凜の父(渚 洋二郎):津田寛治
凜の母(渚 小百合):いとうまい子
如月:坂口拓
土留:亜紗美
野長瀬:島津健太郎
防衛省長官・小清水:竹中直人
田所 美奈:和川未優
ヒルコ少女隊
早坂理恵(スミレ)
長野尚以(チャコ)
泉カイ
琴乃
加藤夢望
村田唯
志田光
水井真希
総理大臣・篠田:ジジ・ぶぅ
保健医・佐々原:川合千春
レポーター:我謝レイラニ
猟師・直之:仁科貴
三城晃子
松林慎司
デモ田中
山中アラタ
深澤大河