富江 re-birth(とみえりばーす)は、2001年公開の日本映画。原作の「滝壺」「画家」「毛髪」などをアレンジしている。富江の人物像は前2作(富江アナザフェイスを除く)と異なり、無邪気さと大人びた部分を併せ持つ。死と再生と増殖を繰り返す美しき怪物・富江の恐怖を描くホラー・シリーズの劇場公開版第3弾。
富江 re-birth 映画批評・評価・考察
富江 re-birth
脚本:25点
演技・演出:15点
撮影・美術:15点
編集:6点
音響・音楽:6点
合計67点
シリーズ最高傑作とも最低だとも評価が大きく分かれる作品になります。まぁ、富江シリーズは全作品微妙なシリーズではあります。監督は呪怨シリーズの清水崇で、序盤から中盤までは彼らしい映画でした。まだ売れていない妻夫木聡、忍成修吾や当時人気だった酒井美紀が共演していることや、マクドナルドのCMで大ブレイクした超かわいいエンクミこと遠藤久美子が出演していることなど話題性のあるキャストだと思います。今作品は、前作『富江replay』の特撮で味を占めた?ピエール須田の実力が良くも悪くも発揮された映像です。頭部だけの酒井美紀が歩くのが衝撃的というか面白すぎます。これぞ富江です。頭に手足が生えるといえば『遊星からの物体X』を思い出しました。今作品、前半が退屈ですが中盤から後半は過激な特撮映像のオンパレードなのでテンポがもう少し良かったら評価が上がった作品だと思います。怖いかというと、過激すぎて笑えてくるほど特撮をやり過ぎてしまったように思います。ラストのCGオチも好きなんですが、これは笑っちゃいました。
富江 re-birth あらすじ
美大生の英雄が絵のモデルを殺害した。だが、彼女は男たちを惑わせ破滅へと導く美しき怪物・富江だった。英雄の犯行を隠蔽する為、富江の遺体を森の中に埋める親友の巧と俊一。ところがその翌日、英雄を元気づけるつもりでセッティングした合コンに死んだ筈の富江が現れ、発狂した英雄は自殺してしまう。次に、富江は俊一の前に出現した。俊一を虜にし家に上がり込み、傍若無人に振る舞う富江。そんな彼女に耐えきれなくなった俊一の母親・朋子は富江を殺害するも、その後、彼女は奇妙な病気に罹って命を落とす。一方、友人の度重なる不幸に怯え始める巧は、しかし彼を心配する恋人・ひとみに真相を話すことが出来ないでいた。だがある日、英雄の部屋で拾った富江の口紅をひとみがつけたことから、彼女に富江が憑依してしまう。日に日に言動のおかしくなるひとみ。彼女を助けたい一心の巧は、富江と決着を付けるべく、英雄の母親から譲り受けた富江の肖像画をしまった実家の納屋へ車を走らせる。そして、彼はその肖像画から再生した富江を焼き殺すのだった。しかし、ひとみは富江に憑依されたまま。そんなひとみとの死を決意した巧は、彼女を連れて裏山の滝へ赴く。とその時、ひとみが元のひとみに戻った。だが、それは富江の策略だった。ひとみに憑依した富江は、一瞬ひるんだ巧もろとも滝壺に身を投げた。それから数日後、死んだ巧の供養に訪れた妹の理恵は、渦巻く水流の中に女の手が現れたのを目撃する!
富江 re-birth スタッフ
監督 – 清水崇
助監督 – 荒川栄二
製作 – 土川勉、石井徹
製作担当 – 杉山隆夫
脚本 – 藤岡美暢
プロデューサー – 清水俊、尾西要一郎、東康彦
協力プロデューサー – 相原英雄
企画 – 武内健、岡田真
撮影 – 志賀葉一
音楽 – ゲイリー芦屋
美術 – 大庭勇人
編集 – 宮島竜治
録音 – 武市英生
特殊メイク – ピエール須田
ビジュアルエフェクト – 小林謙一
整音 – 深田晃
照明 – 赤津淳一
制作協力 – プラネット、ボノボ
配給 – 東映
富江 re-birth キャスト
富江 – 酒井美紀
青山巧 – 妻夫木聡
青山理恵 – 邑野未亜(現 邑野みあ)
青山春夫 – 諏訪太朗
青山孝子 – 冬雁子
北村ひとみ – 遠藤久美子
細田俊一 – 黄川田将也
細田朋子 – 中島ゆたか
木股英雄 – 忍成修吾
木股幸子 – 大塚良重
佐野由美子 – 蜂巣友里
バーテンダー – 平井賢治
レストランバーの店員 – 安田暁
弔問客 – 薗博之、登場進、原ひとみ
ノリカ – 伊藤雅子
まさる – 日下慎
ゆたか – 伊藤俊輔
ヒロアキ – 鞍馬寛明
サヲリ – 伊藤絵美
ユリ – 斉藤麻衣子
カヨ – 中尾聖代
ミサト – 平岩紙
クミ – 並木理恵
ケンジ – 大内正樹
敏朗 – 雑賀克郎
サチエ – 神原直美
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