富江 最終章 禁断の果実は、2002年公開の日本映画。タイトルに「最終章」とあるが、シリーズは完結しておらず、後述の通り作品は継続して制作されている。ロリータとレズビアンをテーマとしており、富江と登美恵の絡みを強調している。人間関係の描写に注力しているため、他の作品よりもホラー性は薄くなっている。
富江 最終章 禁断の果実 映画批評・評価・考察
富江 最終章 -禁断の果実-
脚本:30点
演技・演出:15点
撮影・美術:15点
編集:7点
音響・音楽:6点
合計73点
富江シリーズで一番面白いと思ったのが今作です。ホラー性が低いという紹介のされ方をしていますが、『帝都大戦』のオマージュのようなシーンもあり、かなりグロい(きもい)と思います。安藤希も宮崎あおいも演技力があるのでふたりの掛け合いは面白くも気持ち悪い感じでした。父親役の國村隼の狂っていくステップアップが実にうまい演技でした!いい感じに狂ってくれるのでこれが面白い!富江シリーズは、富江に関わった男は全員狂うという設定があるのですが、國村さんが一番巧いです。シリーズの中では脚本が一番きちんと整理されているので演じる人も唐突なことをさせられないので役作りしやすかったのかもしれません。これは鑑賞している側もこれまでのシリーズと比較すると内容を理解しやす作品になっています。
富江 最終章 禁断の果実 あらすじ(ネタバレ)
橋本登美恵は内気で地味な高校生。10年前に母を亡くして以来、父との2人暮らしもどこかぎこちなく、学校では典型的な虐められっ子。密かに小説家を夢見る登美恵は、現実逃避するかの如く少女小説をノートに綴る。
ある日、父子家庭の孤独な女子高生・登美恵の前に、左目の下にほくろのある美少女が現れた。彼女の名前は富江。同じ名前と言う気安さから仲良くなるふたりだが、実は富江は登美恵の父・和彦が25年前に愛した初恋の人だったのである。叶わなかった初恋をやり直そうと和彦をたぶらかし、邪魔になる登美恵を殺害させようとする富江。しかし、昔と変わらぬ姿の富江が化け物だと気づいた和彦は彼女を殺害。死体をバラバラにして川へ捨てた。ところが、死んだ筈の富江は登美恵に取り入り再生を企む。そんな富江の真の恐ろしさを知った登美恵と和彦は、和彦が勤務する製氷会社で富江の死体を氷柱に閉じ込めようとするのだが、富江は再生を繰り返し執拗にふたりに迫るのだった。そして遂に、惑乱された和彦は登美恵を残し、富江と共に姿を消してしまう。しかし、登美恵は知っていた。父は富江の脅威から自分を救おうとして、自ら犠牲になったことを。だが、そうと気づきながらも富江が忘れられない彼女は、机の引き出しに富江が落として行った彼女の耳を隠し持つのだった。
富江 最終章 禁断の果実 スタッフ
監督 – 中原俊
助監督 – 久保朝洋
製作 – 土川勉、松下順一
製作担当 – 小松功
脚本 – 藤岡美暢
プロデューサー – 清水俊、尾西要一郎、東康彦
協力プロデューサー – 相原英雄
企画 – 武内健 、加藤東司
撮影 – 鈴木一博
音楽 – TATSUYA
美術 – 金田克美
編集 – 宮島竜治
録音 – 中山隆匡
スクリプター – 増田実子
スチル – 中岡美樹
音響効果 – 丹雄二
照明 – 上妻敏厚
VFXスーパーバイザー – 小田一生
制作協力 – プラネット、ボノボ
配給 – 大映
富江 最終章 禁断の果実 キャスト
富江 – 安藤希
橋本登美恵 – 宮﨑あおい
橋本和彦 – 國村隼、斉藤亮太(回想)
田島雅夫 – 藤間宇宙
京子 – 藤本由佳
恵 – ニ宮綾香
智子 – 太田千晶
鈴木 – 渡辺哲
製氷会社の客 – 坂田雅彦
登美恵の母 – 森崎よしえ
智子の恋人 – 珉和
スカウトマン – 吉末明仁
管理人 – 田村泰二郎
公園のおばさん – 松本じゅん
榛里佳
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