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女優霊|魂が吸いとられる。伝説にして史上最恐と謳われたホラー映画

映画 女優霊
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女優霊は、1996年公開の日本映画。映画撮影所を舞台に、過去のフィルムに写っていた女優の幽霊にまつわる怪異を描いたホラー映画作品。後にジャパニーズホラーブームの先駆者として評価されることになる監督の中田秀夫と脚本の高橋洋が、初めて手を取り合って制作した映画作品であり、中田にとっては映画監督としてのデビュー作である。2010年にはアメリカ合衆国でリメイク版の映画『THE JOYUREI 女優霊』が制作されている。

女優霊 映画批評・評価・考察


女優霊

脚本:35点
演技・演出:16点
撮影・美術:15点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計81点

映像に漂う空気感や俳優たちのどことなく素人っぽいリアリティがストーリーとマッチしていて非常に怖い作品になっている。主人公の柳ユーレイは、棒読みのようで味のあるセリフ回しや表情がホラー映画と相性が良くこの作品以降も起用される機会が多くなるのも頷ける。CGや特撮に頼ることなく演出での恐怖は、若手監督のお手本としても良い映画。

女優霊 あらすじ(ネタバレ)

監督に昇進したばかりの村井は初監督作品の撮影に意欲をみせていた。セットも組まれ、カメラ・テストも順調に進む。ところが、そのテスト・フィルムには途中から全く別の映像がダブっていた。端尺フィルムだと思っていたものが、実は未現像のフィルムだったらしい。しかし、その映像を小学生の頃にテレビで見た記憶がある村井はすっきりしなかった。和やかな雰囲気の下、撮影は順調に進んでいったが、ある日、村井はロケバスの窓から例のフィルムに写っていた女優の背後にいた髪の長い女の姿を見つける。それをきっかけに、現場では次々と不思議な出来事が起こった。撮影も佳境に入ったころ、女優の沙織がふざけて上がった三重から転落死するという事件が発生した。村井は沙織の背後に髪の長い女の影を見た気がして、微かな記憶を頼りに例のフィルムをテレビで見た当時の新聞を調べることにする。そして彼は、あのフィルムの中の女優がこの同じステージで沙織と同様の死に方をしていたことを知った。ラストシーンの撮影中、主演女優のひとみはセットの隅に沙織の生首を見て、恐ろしさのあまりたじろいだ。ひとみの背後では沙織の吹替役の女優が狂ったようにけたたましく笑い出す。現場は騒然となり、ラストシーンのラッシュに微かに写る髪の長い女の影を発見した村井は、全ての謎を解く鍵はセットの三重にあるのではないかと考え、三重へ上がった。しかし、そのまま村井はどこかへ連れ去られてしまった。助監督とともに村井の部屋を訪れたひとみは、誰もいないはずの部屋で洗面所の鏡を覗きこんだ時、背後に何者かの気配を感じた。

女優霊 スタッフ

監督、原案:中田秀夫
プロデューサー:仙頭武則小林広司柘植靖司大澤茂樹
脚本:高橋洋
撮影:浜田毅
音楽:河村章文
音楽プロデューサー:高木健次
美術:斉藤岩男
編集:掛須秀一
録音:武進
助監督:日垣一博

女優霊 キャスト

村井俊男:柳ユーレイ(柳憂怜)
黒川ひとみ:白島靖代
村上沙織:石橋けい
フィルムの女:李丹
大谷:大杉漣
関川:サブ
六さん:高橋明
定岡:芹沢礼多
友保:染谷勝則
粕谷:吉田祐健
フィルムの中の女優:小島なおみ
フィルムの中の男優:日比野玲
刑事:飯島大介
望月しげる:小林宏史
葉山勝:菊池孝典
筒見トキコ:根岸季衣
三島陸太郎 月城宏美 村田陵平 小沢しのぶ 奥田徹 古川照之 高橋誠 三浦ユリ 植松康郎 湟野誠 北風太郎 後藤理絵

女優霊 予告編・無料動画