大帝の剣(たいていのけん)は、2007年公開の日本映画。夢枕獏が著した長編伝奇小説、SF時代小説が原作となっています。原作が完結していなかったため、原作を基盤としながらオリジナルストーリーを作り上げている。また、原作にあるようなエロティシズム(性描写)はない。夢枕獏の伝奇小説を堤幸彦監督が映画化したSF時代劇。“三種の神器”を求めて旅する一行が、行く手を阻む妖怪忍者軍団らと死闘を展開する。
大帝の剣 映画批評・評価・考察
大帝の剣
脚本:5点
演技・演出:2点
撮影・美術:2点
編集:1点
音響・音楽:2点
合計10点
堤幸彦監督の才能が枯れたと思われる今作。ドラマは面白いのに、映画だとまったく駄目なんですよね。
SF時代劇なのでストーリーがハチャメチャなのは分かるとして、特撮がチープな作りだったり、笑えないギャグ演出が映画の進行の妨げ(間の悪さ)になっていたり、期待して見た俺がバカだったわと思うクソ映画です。キャラクターデザインが天野喜孝とあるが、それが生きているとも思えず、俳優の大根ぶりが目立つ作品です。(そういう演出だったと思いますが、裏目に出すぎでしょう)
この作品に似ているのがクソ映画「珍遊記」、珍遊記はこの映画の後に作られているんですが、センスが近いのか演出やキャラクターが非常によく似ています。
大帝の剣 あらすじ
関ヶ原の戦いから間もない時代が舞台。異形の大剣を背負った巨漢・万源九郎を主人公に、壮大な物語が繰り広げられる。その大帝の剣は、大抵の剣をものともしない頑強さを持つ。
徳川三代将軍の時代になっても、豊臣の残党はまだ反撃の機会をうかがっていた、そんな頃…。巨体に大剣を背負う男、万源九郎。その剣はオリハルコンという謎の金属で作られた、“三種の神器”の1つだった。神器3つを手にしたものは凄まじい力が手に入ると言い伝えられ、残り二つを求め旅を続けていた万源九郎は途中、豊臣の血を引くがゆえに命を狙われる娘・舞に出会う。次第に不可解な言動を見せ始める舞だった…。
大帝の剣 スタッフ
監督:堤幸彦
製作:浜村弘一,坂上順,石黒吉貞,渡辺純一,亀山慶二
企画:青柳昌行,齋藤佳雄,遠藤茂行,梅沢道彦,伊藤満
プロデューサー:木村立哉,宮野洋美
脚本:天沢彰
撮影:唐沢悟
美術監督:稲垣尚夫
音楽:見岳章
VFXスーパーバイザー:升元大治
キャラクターデザイン:天野喜孝
照明:木村明夫
録音:田中靖志
監督補:木村ひさし
主題歌:GLAY「鼓動」
配給:東映
大帝の剣 キャスト
万源九郎:阿部寛
舞・蘭:長谷川京子
佐助:宮藤官九郎
権三:遠藤憲一
牡丹(天草四郎):黒木メイサ
手妻の籐次:大倉孝二
黒虫:六平直政
姫夜叉:杉本彩
破顔坊:竹内力
藤井寺房之進:谷口高史
前田利常:徳井優
村人:諏訪太朗
霧の才蔵:本田博太郎
おやかた様(真田幸村):津川雅彦
ナレーター:江守徹
船木誠勝
前田愛
高松知美
阿部進之介
野添義弘
武智健二