処刑教室(しょけいきょうしつ)は、1982年制作のカナダのバイオレンス映画。劇場公開当時、観るもの全てにトラウマを与えた、衝撃の学園バイオレンス・アクション問題作。監督はS・キング原作の人気ホラー小説を映画化した『炎の少女チャーリー』や、世界中で大ヒット作を記録したA・シュワルツェネガー主演のアクション大作『コマンドー』を撮り上げたマーク・L・レスター!脚本は『フライトナイト』と『チャイルド・プレイ』という2大エンタテインメント・ホラーを監督・脚本したトム・ホランドが担当! 音楽は、『スパイ大作戦』(『ミッション:インポッシブル』の原曲)や『ダーティハリー』『燃えよ! ドラゴン』といった、数々の名作のスコアを世に送り出したラロ・シフリンが担当! そして主題歌を、2011年に“ロックの殿堂”入りを果たした、世界的ハードロック歌手:アリス・クーパーが歌い上げている。また、不良グループにいじめられる生徒役で、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で世界的大スターになってゆく、ブレイク前のちょっとぽっちゃりしているマイケル・J・フォックスが出演している。
処刑教室 映画批評・評価・考察
処刑教室(原題:Class of 1984)
脚本:35点
演技・演出:15点
撮影・美術:15点
編集:8点
音響・音楽:8点
合計81点
『目には目を! 歯には歯を! ! 暴力には暴力を! ! ! 』
暴力には暴力を!!!までに至る過程がヒドイもので、バイオレンスジャックに出てきそうな不良達が非道の限りを尽くし、優しい先生もそりゃぁキレるわ!なんですが、見ていて非常に不愉快で心が痛むシーンがあります。キレた先生が暴力というより殺戮に向かっていくながれは、ある意味納得してしまえる程、不良達は極悪非道レベルに達しています。主演のペリー・キングのいよいよキレましたっていう表情がすごく現れていて画面越しに殺意が伝わってきます。
処刑教室 あらすじ(ネタバレ)
エイブラハム・リンカーン高校。
アメリカ大統領の名を冠にしたこの高校は、今や荒廃の一途を辿っていた。
この地獄のような高校に赴任して来た音楽教師:ノリスは、赴任初日早々信じられない光景を目の当たりにする。
その光景とは、一人の教師が自衛用に拳銃を携帯しており、学校の入り口では、ガードマンが金属探知機で生徒たちを検問している光景だった。
そんな全てが教育の場とはかけ離れていることに絶句し、怒りを覚えるノリスに対し、不良グループのリーダー:ステッグマンは早くもノリスに敵意の目を向けていた! !バンヤード、ドラッグストアなどの手下を引きつれたステッグマンは、真面目なデニーンたちが来たるべき音楽祭にそなえてリハーサルしている教室にやってきて、悪態をついた。その夜、自宅で妻ダイアンとくつろいでいるところへ、ステッグマンたちが押しかけ、血ノリ入りの水鉄砲で血ノリを浴びせ本格的な宣戦布告を行なった。デニーンのボーイフレンドのアーサーの友達であるジミーは、ステッグマンたちが流すヤクに冒されており、ラリった末に国旗掲揚のポールに登り墜落死するという事件が起こった。
ノリスはこれを契機に不良グループを一掃するよう校長に迫るが、校長は世論を気にして弱腰に終始した。その夜、ノリスの車が焼き払われた。翌日、コリガンが可愛がっていた実験用動物が殺され、怒ったコリガンは遂に授業中、ステッグマンの手下に拳銃を向け、無理矢理質問に答えるよう強いた。コリガンはその夜、街にたむろするステッグマンたちに向って車を暴走させ他の車と激突炎上死した。
いよいよデニーンたちの音楽発表会の日がやってきた。指揮棒を持って舞台に立つノリスは、客席に眼をやったが、妻の姿が見えない。ちょうどその頃、ステッグマンたちはノリスの家を急襲、ダイアンを輸姦していたのだ。ステッグマンはダイアンを人質にして音楽会場に乗り込んできた。殺るか殺られるか、もはやステッグマンと全面対決するしかなかった。ノリスは一人また一人と殺していく。そしてついに音楽会場の屋根裏でステッグマンと対決し、格闘の末、ノリスは屋根からステッグマンをたたき落とした。
処刑教室 スタッフ
監督:マーク・L・レスター
脚本:マーク・L・レスター,トム・ホランド,ジョン・サクストン
製作:アーサー・ケント
製作総指揮:マーク・L・レスター,メリー・リン・ロス
音楽:ラロ・シフリン
主題歌:アリス・クーパー “I Am The Future”
撮影:アルバート・J・ダンク
編集:ハワード・クーニン
配給:日本ヘラルド映画
処刑教室 キャスト
アンディ・ノリス:ペリー・キング
テリー・コリガン:ロディ・マクドウォール
ピーター・ステッグマン:ティモシー・ヴァン・パタン
ダイアン・ノリス:メリー・リン・ロス
校長:デヴィッド・ガードナー
警部:アル・ワックスマン
バーンヤード:キース・ナイト
ドラッグストア:ステファン・アーングリム
パッツィ:リサ・ラングロワ
ファロン:ニール・クリフォード
アーサー:マイケル・J・フォックス