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催眠(さいみん)|そのとき、知らないあなたがでてくる。|稲垣吾郎+菅野美穂 戦慄のヒプノティック・サイコホラー

映画 催眠
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催眠(さいみん)は、1999年公開の日本映画。松岡圭祐の小説『催眠シリーズ』の映画化。催眠による連続殺人事件に挑む心理カウンセラーと老刑事の姿を描いたサイコ・サスペンス。映画の続編として2000年にTBSでテレビドラマ版が放送された。やや理知的で催眠を真面目に考証した原作と異なり、異常な事件が起こるサスペンスホラー映画として製作される。 ヒロインの入絵由香(菅野美穂)は特に大幅に変更され映画『リング』シリーズの山村貞子のような描写も登場する。

催眠 映画批評・評価・考察

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催眠(さいみん)

脚本:34点
演技・演出:18点
撮影・美術:15点
編集:8点
音響・音楽:8点
合計83点

サイコ・サスペンス映画というよりホラー映画として認識している映画になります。得体のしれない何か?に襲われるというJホラーでよく見られるプロットなのですが、今作品はキャスティングが良かったからなのか最近では感じない恐怖を感じられる日本映画です。当時、交際中?だった稲垣吾郎と菅野美穂の演技は素晴らしいほど絶妙な演技をしています。菅野美穂のキレキレの表現は、当時映画館で見ていた僕も硬直してしまうほどの演技で怖すぎでした。今見ると笑えるような感じもしますが、よくここまで振り切れるよなと思えます。『エコエコアザラク』の時もびっくりしましたが、今作はさらにエスカレートしている感じです。
この映画が名作だと思えるのは、ベテラン刑事を演じた宇津井健の存在感と、その最期の息を詰まらせるような演出にあると思います。あのシーンで絶望的な気持ちになりました。配信もDVDの再販もしていないようなので非常に惜しいと思います。是非配信、再販よろしくお願いします。

催眠 あらすじ(ネタバレ)

都内各所で変死事件が続発。いずれも自殺のようではあったが、かなり不自然な死に方をしていた。脚の骨が折れるまで走り続けた女子陸上選手、厚さ1センチの窓ガラスを突き破って墜落死した初老の男、結婚披露宴の最中に自分の首を締め上げて窒息死した新郎。そして彼らは皆、一様に「ミドリの猿」という言葉を残して死んでいた_。事件の担当になった櫻井刑事に捜査協力を求められた心理カウンセラーの嵯峨は、死者にはなんらかの催眠暗示がかけられていた可能性があると示唆。テレビの催眠ショウで、偶然、若い女性がミドリの猿と呟くのを聞いた彼は、事件解決の糸口を掴もうと櫻井と共にテレビ局に赴く。そこで、眠術師・実相寺によって操り人形のように見せ物にされていた由香と面会した嵯峨は、彼女が解離性同一性障害、つまり多重人格者であると判断し、事件の鍵を握る彼女の過去を調べ始める。すると、彼女には精神病院への入院歴があることや、彼女がネズミと渾名されていたソーシャルワーカーに催眠をかけられ、彼に悪戯されていたことなどが明らかになってくる。どうやら、事件の裏にはそのネズミなる人物が深く関与しているらしい。そんな折、由香が捜査官たちによって事情聴取を受けることになった。不安定な由香の心理状態に、強引に押し入ろうとする捜査官たちの尋問。ところがその時、不思議な現象が起こり、捜査官全員が失神。その隙に、彼女は姿を消してしまうのであった。その後、事情聴取に立ち会った捜査員が次々と自殺し、櫻井も命を落としてしまう。早くネズミを捕まえなければ、大変なことになる。焦る嵯峨であったが、実は全ての犯人は由香であったことが判明する。由香は、ネズミに催眠をかけられるうちに、逆に彼に催眠をかけるようになっていたのだ。そして、ミドリの猿とは彼女の心に巣くう醜い心のことであった。全てを知った嵯峨を殺そうとする由香。だが、嵯峨は辛くも助かり、代わりに由香が命を落とすのであった。こうして、事件は一件落着したように見えた。だが、町には人々を催眠にかける暗示がいたるところに仕掛けられていた…。

催眠 スタッフ

監督:落合正幸
脚本:落合正幸
製作:柴田徹,原田俊明
脚本:福田靖
音楽:蓜島邦明
音楽プロデューサー:柴田新
撮影:藤石修
美術:清水剛
録音:宮内一男
サウンドデザイン:志田博英
音響効果:小川高松
照明:粟木原毅
編集:深沢佳文
監督補:加門幾生
助監督:手塚昌明
制作担当者:金澤清美
プロデュース:櫻井武晴,濱名一哉
製作協力:共同テレビジョン
製作:東宝映画,TBS
配給:東宝

催眠 キャスト

嵯峨敏也:稲垣吾郎
入絵由香:菅野美穂
櫻井孝典:宇津井健
牟田悦司:大杉漣
倉石勝正:小木茂光
実相寺則之:升毅
三井恵子:渡辺由紀
朝生俊之:中丸忠雄
井手利一:佐戸井けん太
下元:白井晃
水井則宗(ネズミ):四方堂亘
マラソンのコーチ:高橋克実
冒頭で死ぬランナー:安藤裕子
新郎:堀部圭亮
新婦:長田江身子
倉庫の作業員:でんでん
療養所の女性作業員:絵沢萠子
まりや:星野亜希ほしのあき
看板の少女:山口あゆみ
その他:甲本雅裕,伊藤洋三郎,大鷹明良,石川真希,及森玲子,木村多江,吉田真由子,春木みさよ,前田昌明,喜多道枝,しのへけい子

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