世界の中心で、愛をさけぶは、2004年公開の日本映画。高校時代に死別した恋人との想い出を引きずり続ける青年が、過去を辿る旅を経て、やがて現在の恋人と共に生きていこうとする姿を描いた恋愛ドラマ。興行収入85億円、観客動員数620万人を記録し、この年の実写映画No.1になった(興行収入85億円も首位)。主題歌の 平井堅「瞳をとじて」も大ヒットした。
世界の中心で、愛をさけぶ 映画批評・評価・考察
世界の中心で、愛をさけぶ
脚本:36点
演技・演出:18点
撮影・美術:18点
編集:9点
音響・音楽:9点
合計90点
過去と現在をリンクさせながら描く切なく爽やかなラブストーリーが秀逸で若手・中堅・ベテラン俳優達の夢の共演作品になっています。輝きがあり、長澤まさみの溢れんばかりのスター性が見所でもあります。高橋一生が大人になったらクドカンになるのは、今見ると笑えますね。この映画には後に名前が売れる演者がたくさん出演しているので、見返してみると新しい発見みたいな楽しみがあります。
世界の中心で、愛をさけぶ あらすじ(ネタバレ)
婚約者である律子が、引っ越しの荷物の中から偶然見つけた1本の古いカセットテープを持って、突然失踪した。彼女の行き先が自分の故郷・四国の木庭子町であることを知った朔太郎は、彼女の後を追って故郷へと向かうが、そこで彼は高校時代のある記憶を辿り始める。それは、初恋の人・亜紀と育んだ淡い恋の想い出。しかし、その亜紀はやがて白血病で倒れ、辛い闘病生活を強いられてしまう。そして、次第に弱っていく彼女を見て、自分の無力さを嘆くしかない朔太郎は、彼女の憧れの地であるオーストラリアへの旅行を決行するのだが、折からの台風に足止めをくらいふたりの願いは叶わず、空港で倒れた亜紀は、その後、還らぬ人となるのだった……。そんなふたりの関係に、実は律子が関わっていた。入院中、朔太郎と亜紀はカセットテープによる交換日記のやり取りをしていたのだが、その受け渡しを手伝っていたのが、亜紀と同じ病院に母親が入院していたまだ小学生の律子で、彼女の失踪もそれを自身で確かめる為だったのである。果たして、亜紀の死やテープを届けていた相手が現在の恋人である朔太郎であったことを知った律子は、自らも事故に遭ったせいで渡せなかった“最後のテープ”を迎えに来た朔太郎に渡す。それから数日後、約束の地・オーストラリアへと向かった朔太郎と律子は、最後のテープに録音されていた亜紀の遺志を叶えるべく、彼女の遺灰を風に飛ばした。
世界の中心で、愛をさけぶ スタッフ
監督:行定勲
製作:本間英行
プロデューサー:市川南、春名慶
協力プロデューサー:濱名一哉
原作:片山恭一/『世界の中心で、愛をさけぶ』(小学館刊)
脚本:坂元裕二、伊藤ちひろ、行定勲
撮影:篠田昇
美術:山口修
編集:今井剛
音楽:めいなCo.
主題歌:平井堅「瞳をとじて」(デフスターレコーズ)
挿入歌:佐野元春「SOMEDAY」、渡辺美里「きみに会えて」
照明:中村裕樹
製作統括:島谷能成,近藤邦勝,安永義郎,亀井修,細野義朗,伊東雄三
録音:伊藤裕規
助監督:蔵方政俊,兼重淳
「世界の中心で、愛をさけぶ」製作委員会:東宝,TBS,博報堂DYメディアパートナーズ,小学館,スターダストピクチャーズ,MBS
世界の中心で、愛をさけぶ キャスト
松本朔太郎:大沢たかお / 森山未來(高校生時代)
藤村律子:柴咲コウ / 菅野莉央(少女時代)
廣瀬亜紀:長澤まさみ
重蔵(重じぃ):山﨑努
大木龍之介:宮藤官九郎 / 高橋一生(高校生時代)
ジョニー:津田寛治 / 古畑勝隆(高校生時代)
ラジオのDJ(Dragonの客):渡辺美里
亜紀の父:杉本哲太
亜紀の母:長野里美
出井先輩(朔太郎の上司):天海祐希
松本綾子(朔太郎の母):木内みどり
朔太郎の姉(高校時代):尾野真千子
律子(少女)の母:田中美里
國村晴子校長(遺影):草村礼子・堀北真希(20歳)
映画監督:森田芳光
蜷川先生:近藤芳正
英語教師:ダンディ坂野
家電店の店員:マギー
写真館の客:市川しんぺー
空港搭乗カウンター社員:大森南朋
台風情報のTV番組アナウンサー:斎藤哲也、小林麻耶
入院患者:谷津勲
学級委員長:(松本朔太郎の高校時代の席の前)西原亜希
中川悠子:松田一沙