ホテルローヤルは、2020年公開の日本映画。直木賞を受賞した桜木紫乃の自伝的小説を、「百円の恋」「全裸監督」の武正晴監督が映画化。北国の湿原を望むラブホテル。孤独を抱える人々は「非日常」を求め、扉を開くー。一人娘・雅代(波瑠)とホテルだけが知っている、それぞれの人間模様。美大受験に失敗し、家業のラブホテルを手伝うことになった雅代は、アダルトグッズの営業・宮川への恋心を秘め、黙々と働いていた。そんなある日、一室で心中事件が起こり、ホテルはマスコミの標的に。
ホテルローヤル 映画批評・評価・考察
ホテルローヤル
脚本:20点
演技・演出:13点
撮影・美術:15点
編集:7点
音響・音楽:7点
合計62点
何を伝えたかったのか?ラブホテルを家族経営をしていることから非日常的な世界が広がっていますが、そこで働いている人はごく普通の人達。これまで主人公はその特異な環境で家族の絆が見えてこなかったが、父の最期を前にして家族愛や絆に気づいていく・・・そんな感じでしょうか。
登場人物のキャラクターとキャストの相性が全体的に悪く、正直、誰でも良いのではと思えるほど個性がありませんでした。また、ラブホテルを題材にしているのですが、客部屋一室、廊下、スタッフ部屋の3部屋しか登場しません。低予算なのは分かるのですが、ラブホテルの協力が得られれば、自主映画でも再現できてしまいそうです。
ホテル ローヤルと検索すると廃墟ホテル・心霊スポットが上位にヒットしてしまうのですが、その廃墟ホテルの方がビジュアル的にインパクトがありました。
今作品はAmazonプライムで見ました。
ホテルローヤル あらすじ
北海道、釧路湿原を望む高台に建つラブホテル。美大受験に失敗し、居心地の悪さを感じながら家業のホテルを手伝うことになった雅代(波瑠)は、アダルトグッズ会社の営業・宮川(松山ケンイチ)への恋心を秘めつつ、黙々と仕事をこなしていた。甲斐性のない父・大吉(安田顕)に代わり半ば諦めるように継いだホテルには、非日常を求める様々な人がやって来る。投稿ヌード写真を撮影するカップルや、子育てと親の介護に追われる夫婦、行き場を失った女子高生と妻に裏切られた高校教師……。そんななか、一室で心中事件が起こり、ホテルはマスコミの標的になる。さらに大吉が病気で倒れ、雅代はホテルと自分の人生に初めて向き合うことに……。
ホテルローヤル スタッフ
監督:武正晴
原作:桜木紫乃
脚本:清水友佳子
製作:狩野隆也,小西啓介,松井智,瓶子吉久,宮崎伸夫,佐竹一美,寺内達郎,本丸勝也,広瀬兼三
企画プロデュース:福嶋更一郎,小西啓介,瀬川秀利,宇田川寧
プロデューサー:新村裕,杉本雄介,柴原祐一
撮影:西村博光
照明:金子康博
美術:黒瀧きみえ
装飾:山田好男
衣装:浜井貴子
ヘアメイク:小沼みどり,宮本奈々
特殊メイクデザイン:藤原カクセイ
音響:白取貢
音響効果:赤澤勇二
編集:相良直一郎
音楽:富貴晴美
主題歌:Leola
助監督:齊藤勇起
VFXスーパーバイザー:オダイッセイ
ラインプロデューサー:本島章雄
制作担当:今井尚道
配給:ファントム・フィルム
ホテルローヤル キャスト
田中雅代:波瑠
宮川聡史:松山ケンイチ
能代ミコ:余貴美子
太田和歌子:原扶貴子
佐倉まりあ:伊藤沙莉
野島亮介:岡山天音
本間真一:正名僕蔵
本間恵:内田慈
美幸:冨手麻妙
岩永ジョーイ:貴史丞威
坂上朝人:稲葉友
能代正太郎:斎藤歩
能代ミコの母:友近
田中るり子:夏川結衣
田中大吉:安田顕
若き日の大吉:和知龍範
若き日のるり子:玉田志織