ファイ 悪魔に育てられた少年は、2013年公開の韓国映画。ヨ・ジング、キム・ユンソク主演のサスペンスアクション。学校に通う代わりに“5人の父親”から犯罪のスキルを教え込まれて育った17歳のファイ。残酷な人生を背負ったファイと、彼を取り巻く男たちの凶行は容赦なき運命に導かれて疾走していく。
ファイ 悪魔に育てられた少年 映画批評・評価・考察
ファイ 悪魔に育てられた少年
脚本:37点
演技・演出:18点
撮影・美術:18点
編集:9点
音響・音楽:9点
合計91点
新人とベテランが圧倒的な演技力を見せ合う映画ってなかなか出会えないものですが、韓国映画恐るべし。。。これはすごい映画ですよ。
初めての主演映画となったヨ・ジングは、10代半ば(撮影時は15歳)とは思われない驚異的な演技力を発揮し、青龍映画賞・新人男優賞、大韓民国文化芸能大賞・映画部門・新人男優賞等の、韓国国内の映画祭の新人賞を総なめにしたんですが、間違いなく日本アカデミー賞でも新人賞どころか最優秀主演男優賞を獲れる演技でした。キム・ユンソクも凄いんですが、このヨ・ジングの輝きは本物だと思えました。
この映画を指揮したチャン・ジュンファン監督はインタビュー(2013年10月21日)で、名立たる子役が列をなしたオーディションを経てヨ・ジングを選択した理由について、子役には上手な人が多いものの、幼少期から獲得した人為的な演技テクニックを使う点が気になったが、ヨ・ジングにはそれがなかったと説明。さらに監督は、撮影に入るまでは10代の少年に本当に主役の複雑な心理が演じられるのかと悩んでいたが、それは杞憂に終わったと述べていてヨ・ジングは撮影に入る前は子どもと大人の狭間にある腕白な少年なのに、カメラが回り始めるといつからそうしていたのかとぞっとするくらい一変し、監督はヨ・ジングがクリスタルのように変わる瞬間、様々な不思議な光を放つ瞬間にはモニターを見ていて鳥肌が立ったと語っています。それに加えて監督は、10代の少年がこの役を演じた後には悪い影響が出るかもしれないと心配していたのですが、そのようなことも起こらず、ヨ・ジングの心身の健康さに感謝したと述べています。
これはネタバレ読まずに、とりあえず見てほしい映画です。なのであまり書きません。
ファイ 悪魔に育てられた少年 あらすじ
誰の心にもモンスターが棲んでいる──
17歳のファイは、学校に通う代わりに“5人の父親”から犯罪スキルを教え込まれて育った。
殺人強盗集団のカリスマリーダーのソクテ、心優しい運転手ギテ、インテリのジンソン、スナイパーのボムス、攻撃的なドンボム。
父たちと同じ道に生きることを余儀なくされ、犯行現場へ連れ出されたファイは、一発の銃声が鳴り響いた瞬間から悪魔のように恐ろしい
“過去の真実”に直面する。残酷な人生を背負ってしまった少年と、彼を取り巻く男たちの凶行は、容赦なき運命に導かれて疾走していく―!
ファイ 悪魔に育てられた少年 スタッフ
監督:チャン・ジュナン
脚本:パク・チュソク
製作:イ・ジュンドン,イ・チャンドン
音楽:モグ
撮影:キム・ジヨン
配給:ツイン
ファイ 悪魔に育てられた少年 キャスト
ファイ:ヨ・ジング
ソクテ:キム・ユンソク
キテ:チョ・ジヌン
ジンソン:チャン・ヒョンソン
ドンボム:キム・ソンギュン
ボムス:パク・ヘジュン
ヨンジュ:イム・ジウン
ジョンミン:キム・ヨンミン
ヨギュン:ナム・ジヒョン
イム・ヒョンテク:イ・ギョンヨン
ヒョンテクの妻:ソ・ヨンファ
チョン・スンギ会長:ムン・ソングン
パク・チウォン:ユ・ヨンソク
ファイ 悪魔に育てられた少年 予告編
ヨ・ジングSpecialインタビュー「直撃!悪魔に育てられた少年」