ピラニア リターンズは、2012年公開のアメリカ合衆国の映画。リゾート地の湖で浮かれ騒ぐ能天気な若者たちを、地底湖より出現した人食い魚が恐怖に陥れるパニック・ホラー『ピラニア3D』の続編。前作をしのぐ過激さと、コミカル要素やお色気をふんだんに盛り込み、オープンしたばかりのウォーター・パークを舞台にピラニアの大群が人々に猛威を振るうさまを描く。
ピラニア リターンズ 映画批評・評価・考察
ピラニア リターンズ(原題: Piranha 3DD)
脚本:10点
演技・演出:10点
撮影・美術:12点
編集:6点
音響・音楽:5点
合計43点
前作の続編だと思って見たらエライ目に合う作品で、グロさもエロさも到底前作に及ぶことはなく続編としてはクソ映画です。物語の途中からシリアス路線からギャグ路線に大きくシフトし、途中からZ級映画のノリでなんでもありの演出になっていき、前作のような心拍数が上がるほどの衝撃は味わえなくなります。楽しむ部分は、マニアックなサブキャラクターで、冒頭のゲイリー・ビジー(プレデター2、沈黙の戦艦)とクルー・ギャラガー(バタリアン)のおじいちゃんコンビ。中盤で登場する本人役のデヴィッド・ハッセルホフ(ナイトライダー)の怪演くらい。ピラニアの動きは悪くないんけど、全体的にセンスが悪いというか、キレがないというか中途半端なシーンが多い。今作も様々なホラー映画のオマージュ・パロディシーンが多数でてきます。個人的にはそのチョイスもなんだかなぁ~でした。前作の変態性は好きだったんですが、この変態性は嫌いだなぁ~。監督は、冒頭に出演しているクルー・ギャラガーの息子でジョン・ギャラガーという親の七光り臭が漂っている人物です。
ピラニア リターンズ あらすじ
古代ピラニアたちがヴィクトリア湖を襲ってから1年後。ヴィクトリア湖は政府の手で徹底的な駆除作業が行われ生物が住めない状態となり、付近はゴーストタウンが蔓延していた。だが彼らはしぶとく生き残り、新しい住処を探して旅立ち、そして新たにオープンしたウォーターパーク「ビッグ・ウェット」にたどり着く。
女子大生のマディは、夏休みにアリゾナ州の故郷に帰省していた。マディは偶然クロス湖でピラニアを発見し、グッドマン博士に相談にいくと、そのピラニアはヴィクトリア湖から地底湖を通って来たのだろうと告げられる、さらに今後、下水道を通ってプールなどにも出現するといわれた。マディは幼なじみのアシュリーが、湖で行方不明になったのもピラニアだと直感する、ちょうどその時期、マディが共同経営者になっているウォーターパークが地元でオープンしようとしていた。マディは危険を感じて忠告するが、共同経営者のチェットは、そのまま開園する。そこに大量のピラニアが排水口を通ってプールに現れ、惨劇がはじまる。
ピラニア リターンズ スタッフ
監督:ジョン・ギャラガー
脚本:マーカス・ダンスタン,パトリック・メルトン,ジョエル・ソワソン
原作:キャラクター創造,ピーター・ゴールドフィンガー,ジョシュ・ストールバーグ
製作:デピュティ・ファロン,ジョエル・ソワソン,マーク・トベロフ
製作総指揮:チャコ・ヴァン・リューウェン,ベン・オーマンド
撮影:アレキサンダー・レーマン
編集:マーティン・バーンフェルド,デヴィン・C・ルシエ
製作会社:ワインスタイン・カンパニー
配給:ディメンション・フィルムズ,ブロードメディア・スタジオ
ピラニア リターンズ キャスト
マディ:ダニエル・パナベイカー
バリー:マット・ブッシュ
チェット:デヴィッド・ケックナー
カイル:クリス・ジルカ
ビッグ・デイブ:エイドリアン・マルティネス
トラビス:ポール・ジェームズ・ジョーダン
アシュリー:ミーガン・タンディ
本人役:デヴィッド・ハッセルホフ
カール・グッドマン博士:クリストファー・ロイド
アンドリュー・カニンガム:ポール・シェアー
クレイトン:ゲイリー・ビジー
モー:クルー・ギャラガー
ファロン保安官代理:ヴィング・レイムス