バブルと寝た女たちは、1998年公開の日本映画。バブル経済に翻弄されながら、肉体を武器に欲望渦巻く破滅的な愛に突き進む女の半生を描いたドラマ。監督は「サソリ/女囚701号」の新村良二があたった。主演は第19代クラリオンガールの立河宜子。
バブルと寝た女たち 映画批評・評価・考察
バブルと寝た女たち
脚本:18点
演技・演出:12点
撮影・美術:11点
編集:7点
音響・音楽:6点
合計54点
バブル時代末期の虚栄を体験した女性のドラマで、そこには虚栄の中にロマンスと男女の悲哀があったわけですが、その感覚がどうも薄っぺらいんですよね。でもこの薄っぺらい感覚こそバブルの虚栄だったんじゃないかなと思えるわけです。
クライマックスに濡れ場を持ってくることから、ストーリーは二の次の作品であることは間違いないと思うのですが、立河宜子の抜群のプロポーションを愛でるには良いのでないかと思います。
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バブルと寝た女たち あらすじ(ネタバレ)
仕送りが途絶え、生活に困った美大生・みどりはホステスになることを決意する。みどりには歩美という友人がいたが、彼女は、男に売られたような形でファッションヘルスで働いていた。みどりはそんな歩美に説教をするが、「人を好きななったこともないくせに」と反論されると、それ以上何も言えなくなってしまうのだった。
そんなある日、店の常連での須賀がみどりを食事に誘う。一流ホテルのスイートルームで関係を持ったあと、須賀はみどりに月200万円で愛人契約を申し入れる。みどりはその事を歩美と妹のまゆみに相談し、抵抗を感じながらも須賀の申し入れを受けることにした。
はじめは不安だったが、須賀から銀座の店をまかされたみどりは、やがてそんな生活に馴染んでいく。そんな一見優雅な生活を送るみどりを見て、歩美は自分も愛人になると言いだし、不動産会社社長の大森と契約を結ぶ。仕事を手伝えば月の手当を倍払うと大森に言われた歩美は、地上げのために呉服屋の小沢を誘惑し、その家庭を崩壊させる。
そんな罪悪感を忘れるために、なかば狂ったように散財をする歩美とみどり。そんな中、バブル経済が崩壊、須賀も大森も莫大な負債を抱えることになる。みどりはなんとか須賀を支えようとするが、須賀は結局妻子と無理心中してしまう。
歩美は大森と別れ、新しい生活を始めようとした矢先に、小沢に殺される。こうして愛する人と友人を失ったみどりは、しかし今も六本木でホステスとして生きている。
バブルと寝た女たち スタッフ
監督:新村良二
脚本:山上梨香
原作:家田荘子
製作:円谷粲
プロデューサー:米山紳,関根房江,前島真理奈
撮影:三好和宏
美術:大橋雅俊
音楽:安藤賢次
録音:辻井一郎
配給:円谷映像
バブルと寝た女たち キャスト
梶井みどり:立河宜子
須賀崇之:升毅
関谷歩美:かとうあつき
大森七郎:中尾彬
水島真知子:小野みゆき
須賀美紀子:速水典子
梶井まゆみ:天田貴子
小野日出男:小倉一郎
小沢:円谷浩
梶井春美:服部妙子