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ハンニバル|『羊たちの沈黙』の続編。バッファロー・ビル事件から10年、脱獄しイタリアで暮らす殺人鬼ハンニバル・レクター。

映画 ハンニバル
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ハンニバルは、2001年公開のアメリカ・イギリス・イタリア合作映画。バッファロー・ビル事件から10年、脱獄しイタリアで暮らす殺人鬼ハンニバル・レクター。唯一生き残った犠牲者が復讐を企てる。原作はトマス・ハリスの小説『ハンニバル』(1999年出版)。『羊たちの沈黙』の続編にあたる。監督はリドリー・スコット。前作で映画史に残るキャラクターとなったレクター博士をアンソニー・ホプキンスが再び演じ、クラリス役は新たにジュリアン・ムーアが務めた。

ハンニバル 映画批評・評価・考察


ハンニバル(原題:Hannibal)

脚本:35点
演技・演出:16点
撮影・美術:17点
編集:8点
音響・音楽:8点
合計84点

前作を超えるレクターの猟奇性と残虐性の描写が際立つ作品になります。当時劇場で見ていた人は目を背けてしまう人が多かったように見えましたし、どよめきというか悲鳴というかなんとも言えない声が聞こえました。僕の前の席に座っていた方は、恐怖からなのか仰け反ってました。この感じは、もはやホラー映画だと思ったものです。ただ、僕はあの有名なシーンについては、笑いがこみあげてくる感じがしましたね。やり過ぎると現実味が無くなるような感じでした。

全体的な印象としては、クラリス役のジュリアン・ムーアの演技は悪くないと思うのですが前作のジョディ・フォスターが超ハマリ役だったこともあり、続投して欲しかったです。ジョディ・フォスターは続編には出演しないという彼女なり掟があり交渉も難しかったのでしょう。レクターの頭脳よりも攻撃性が強く演出されているせいか、悪のスーパーマンじゃないですが物理的な強さがリアリティを欠いているような感じもしましたが、それを踏まえても見どころ十分なおもしろさがある映画でした。


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ハンニバル あらすじ(ネタバレ)

全米を恐怖に陥れた「バッファロー・ビル事件」から10年後。

ボルティモアの大富豪メイスン・ヴァージャー(ゲイリー・オールドマン)は、精神病院から脱獄したハンニバル・レクター(アンソニー・ホプキンス)の行方を追っていた。小児愛者のメイスンはかつてレクターの治療を受けたが、昏睡させられた間に全身に深い傷を負わされていた。当時レクターと接触していたFBI特別捜査官クラリス・スターリング(ジュリアン・ムーア)は、リッチモンドの麻薬捜査で多数の犠牲者を出したことで遺族から告訴されていた。政財界に絶大な影響力をもつメイスンは、マスコミの報道で彼女の存在を知り、司法省のポール・クレンドラー(レイ・リオッタ)を利用し、殺しても飽き足らない仇であるレクターの捜査にクラリスを復帰させようと目論む。

10年前にボルティモアの精神病院から脱獄したレクターは、その頃イタリアのフィレンツェに潜伏していた。彼がクラリスへ送った手紙が調べられ、世界中で数軒の店舗しか取り扱っていないスキンクリームの残り香が特定された。そのうちの一軒があるフィレンツェにおいて地元警察のパッツィ刑事は、捜査で知り合った男の正体がレクターだと気づき、富豪のメイスンに売って懸賞金を得ようと画策した。だが、パッツィ刑事はクラリスの警告に耳を貸さず、レクターを単独で逮捕しようとして、逆に惨殺されてしまう。

メイスンに大金で買収されたクレンドラーは、クラリスをレクターと通じていたとの理由で謹慎処分に陥れた。それは、彼女を気に入っているレクターをおびき出す罠であった。ワシントンD.C.でクラリスに接触を計り、彼女を監視していたメイスンの配下たちに拉致されるレクター。それがメイスンの仕業だと気づいたクラリスは、単身で彼の屋敷に乗り込む。そこでは、レクターが猪に生餌として与えられようとしていた。クラリスはレクターの救出には成功したが、男たちのうちの一人が放った銃弾を受けて気を失ってしまう。メイスンはそれまで酷使してきた主治医に裏切られ、自ら猪たちの前に投げ出されて、生きたまま食いちぎられてしまう。

クラリスが目を覚ますと、そこはクレンドラーの豪華な別荘で、彼女は昏睡している間に傷の治療を受け、カクテルドレスを着せられていた。彼女がダイニングへ向かうと、そこでレクターは捕らえて薬物を投与したクレンドラーを座らせ、食事の用意をしていた。まだ意識が朦朧としたクラリスの目の前で、レクターはクレンドラーの頭蓋骨を切り開き、切り取った彼の脳を見事な手際で調理した。与えられた自身の脳を、正気を失ったクレンドラーは美味そうに食べるのだった。その頃、すでにFBIがクレンドラーの別荘へ向かっていた。力を絞り出すようにしてクラリスは自らとレクターの腕に手錠をかけた。「時間がないんだ」とレクターは大型の包丁を持ち出し、「かなり痛いぞ」と声をかけると、二人の手首に振り下ろした。しかし、FBIが駆けつけると、その場に残されたクラリスの腕には傷一つ付けられていなかった。

その後、ある国際線の旅客機内。変装し、負傷した片腕を吊ったレクターが、不味い機内食の代わりにと自らが持ち込んだ料理を取り出す。それを興味深そうに見つめる隣席の男の子に、レクターは「何事も初めての体験をすることが肝心」と、優しく分け与えてやるのだった。

ハンニバル スタッフ

監督:リドリー・スコット
脚本:デヴィッド・マメット,スティーヴン・ザイリアン
原作:トマス・ハリス『ハンニバル』
製作:ディノ・デ・ラウレンティス,マーサ・デ・ラウレンティス
製作総指揮:ブランコ・ラスティグ
音楽:ハンス・ジマー
撮影:ジョン・マシソン
編集:ピエトロ・スカリア
製作会社:メトロ・ゴールドウィン・メイヤー,ユニバーサル・ピクチャーズ,ディノ・デ・ラウレンティス・カンパニー,スコット・フリー・プロダクションズ
配給:MGM,ユニバーサル・ピクチャーズ,ギャガ=ヒューマックス

ハンニバル キャスト

ハンニバル・レクター:アンソニー・ホプキンス
クラリス・スターリング:ジュリアン・ムーア
メイスン・ヴァージャー:ゲイリー・オールドマン
ポール・クレンドラー:レイ・リオッタ
バーニー:フランキー・R・フェイソン
レナルド・パッツィ主任捜査官:ジャンカルロ・ジャンニーニ
アレグラ・パッツィ(レナルドの妻):フランチェスカ・ネリ
コーデル・ドームリング医師:ジェリコ・イヴァネク
イヴェルダ・ドラムゴ(麻薬密売人):ヘイゼル・グッドマン
ピアソールFBI捜査官:デヴィッド・アンドリュース
ヌーナンFBI副長官:フランシス・ガイナン
ニョッコ:エンリコ・ロー・ヴェルソ
カルロ:イヴァノ・マレスコッティ
マッテーオ:ファブリツィオ・ジフーニ
ピエロ:アレックス・コラード
ボブ・スニードBATF捜査官:テッド・コッホ
フランコ・ベネッティ捜査官:アンドレア・ピーディモンテ
飛行機の少年:イアン・イワタキ
香水の鑑定士:マーク・マーゴリス

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