ドロップ・ゾーンは、1994年公開のアメリカ合衆国の映画。高度5000メートルの上空からの降下をはじめ、スリリングなスカイダイビング場面を前面に押し出した航空犯罪アクション。スカイダイビングを利用してハイジャックや機密強奪を企む一団に、敢然と立ち向かう連邦捜査官を描く。
ドロップ・ゾーン 映画批評・評価・考察
ドロップ・ゾーン(原題:Drop Zone)
脚本:20点
演技・演出:5点
撮影・美術:5点
編集:7点
音響・音楽:6点
合計43点
スカイダイビングのチャンピオン、ガイ・マノスの発案を、『サタデー・ナイト・フィーバー』『ウォー・ゲーム』『ブルーサンダー』のジョン・バダムが監督、音楽はハンス・ジマー『バックドラフト』『クリムゾン・タイド』『グラディエーター』他多数の名作曲家、ウェズリー・スナイプス主演、悪役にゲイリー・ビジーとキャスト、スタッフ共に期待できそうだ!と思いきや。。。。
肝のスカイダイビングシーンのアップショットは全て合成、すごく分かりやすい合成、ブルーサンダーで伝説の市街戦を監督したジョン・バダムと思えない程、お粗末な出来栄え。
作風とハンス・ジマーの曲がなんかずれていて、安っぽいダイ・ハードみたいな感じ。スナイプスの衣装が常にダサいし、彼のキレキレのアクションもほとんど無い。
勢いのある人達を集めて、良い作品できたら良かったが、今作は寄せ集め感が漂った映画となってしまった。
ドロップ・ゾーン あらすじ(ネタバレ)
FBIの捜査官ピート・ネシップ(ウェズリー・スナイプス)と弟のテリー(マルコム・ジャマル・ワーナー)は、コンピュータ犯罪の専門家アール・リーディ(マイケル・ジェッター)を刑務所に護送すべく、ボーイング747機に乗り込んだ。その途中、タイ・モンクリーフ(ゲイリー・ビジー)をリーダーとする一団の襲撃を受け、一味はリーディを奪うと、何と時速900kmで飛ぶ機体から飛び降りた。機はその後、不時着に成功したが、多くの犠牲者を出す大惨事となり、弟のテリーも帰らぬ人となった。当局はテロリストの襲撃と見て疑わなかったが、ピートはただ1人、連中の目的はリーディにあり、しかもパラシュートで脱出したと主張する。だが、高度5000m上空からスカイダイビングを行う者がいるなど誰も信じなかった。停職となったピートは汚名を晴らし、弟の仇を討つため単独で調査に乗り出し、犯人の顔を目撃した乗客の元へ向かう。その頃、リーディを救出して仲間に加えたハイジャッカーたちは次の作戦を進めていた。それは、警戒厳重なDEA(麻薬取締局)に空から侵入し、リーディの腕で世界中に散らばっている囮麻薬捜査官たちの情報を引き出し、それを犯罪組織に売ろうというものだ。彼らは、いかなる目標地点にも誰にも見つからずに降下できる驚異的なスカイダイビングの技術の持ち主だった。一方、ピートも敵はプロのスカイダイバーであるとにらみ、スカイダイビングのエキビジョン・チームに潜入。一味を捕らえるためには、同じ技術を自ら身に付けねばと考えた彼は、信頼できる美人女性ダイバーのジェシー・クロスマン(ヤンシー・バトラー)に接近し、教えを乞う。彼が命がけの特訓を重ねている間にも、麻薬捜査官たちは1人、また1人と消されていった。ようやくマスターし、エキビジョン大会に参加するピートだが、何と犯人チームは身近にいた。タイ率いる組織の面々は、次の犯罪に利用するため大会に参加していたのだ。ピートの身元は敵に割れてしまい、彼のパラシュートの紐は切断される。彼の代わりに同じチームの少年が犠牲となり、怒ったジェシーは組織の飛行機に潜り込むが、逆に危険な目にさらされる。飛行機で追跡したピートは彼女を空中で救出し、先に降下したタイたちを追って、DEA本部ビルに降り立つ。スカイダイバーたちの協力を得て、彼は敵と激しい銃撃戦を繰り広げ、組織の陰謀を砕いた。
ドロップ・ゾーン スタッフ
監督:ジョン・バダム
脚本:ピーター・バルソチーニ,ジョン・ビショップ
原案:トニー・グリフィンガイ・マノス,ピーター・バルソチーニ
製作:D・J・カルーソーウォリス・ニキタローレン・ロイド
製作総指揮:ジョン・バダム
音楽:ハンス・ジマー
撮影:ロイ・H・ワグナー
編集:フランク・モリス
配給:パラマウント映画
ドロップ・ゾーン キャスト
ピート・ネシップ連邦保安官:ウェズリー・スナイプス
連邦保安官。リーディを護送中にタイが率いるハイジャック犯達により弟テリーが犠牲になる。行き着いてジェシーと会い、スカイダイビングを習得してテリーの仇を討つべくハイジャック犯達に挑む。好みのタイプは優しくて物静かでトロい女。
ジェシー・クロスマン:ヤンシー・バトラー
スカイダイビング専門のスクールを経営する女性。元はチャンピオンであるジャガーと組んでいたが、そのジャガーと麻薬を運んだ事で捕まり、それ以降は捜査官を嫌い生意気な性格になっている。
タイ・モンクリーフ:ゲイリー・ビジー
ハイジャック犯のリーダー、元DEA麻薬捜査官。DEAや軍隊歴を悪用してスカイダイビングで麻薬を盗み出し、依頼者に売りさばく。リーディを連れ去る理由は、前職でも分からないDEAのコンピューターに侵入する頭が欲しいためである。FBI捜査官の1人も買収しており、ジャガーを口封じにしている。終盤でピートとの激しい乱闘の末に高層ビルから転落し、仲間の運転するトラックのフロントガラスに激突して死亡する。
アール・リーディ:マイケル・ジェッター
囚人、ハッカー。証言することを条件にネシップ兄弟に護送してもらうが、タイ達が上空10000メートルから連れ去る(この時に一味のトルスキーが小指を食いちぎる。指を食いちぎった理由はリーディが死亡したように見せかける為である)。
セルカーク:コリン・ネメック
スウープ:カイル・セコー
ジャガー:ルカ・ベルコヴィッチ
テリー・ネシップ連邦保安官:マルコム=ジャマル・ワーナー
ボビー:レックス・リン
ウィノナ:グレイス・ザブリスキー
トルスキー:サム・ヘニングス
デュピューティ・ドッグ:ロバート・ラサード
カーラ:クレア・スタンスフィールド
ジュース:ミッキー・ジョーンズ
トム・マックラッケン:アンディ・ロマーノ
ボブ・コヴィングトン捜査官:クラーク・ジョンソン
グレン・ブラックストン捜査官:チャールズ・ボスウェル
フォックス刑事:エド・アマトルド
ゴードン・メイプルズ:ティム・パウエル
マイク・ミルトン:リック・ジーフ
スティーブ・グリーバーグ(リポーター):スティーブ・グリーバーグ
ジョアン:キンバリー・スコット