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デビルマン(実写版)|映像化不可能と言われた永井豪の漫画『デビルマン』の実写映画化!デビルマンとデーモン族の戦いを描く!

デビルマン(実写版)
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デビルマン(実写版)は、2004年公開の日本映画。デビルマンとデーモン族の戦いを、CG技術を駆使して描いたモンスター・バトル・アクション。永井豪の漫画『デビルマン』の実写映画化作品で、PG-12指定。「原作漫画の完全実写映画化」というキャッチフレーズのもと、制作費10億円をつぎ込みVFXをふんだんに用いて製作された。

デビルマン 映画批評・評価・考察


デビルマン(DEVILMAN)

脚本:-40点
演技・演出:-20点
撮影・美術:2点
編集:0点
音響・音楽:3点
合計-55点

 製作途中にダメ出しを食らったことにより、カットの追加や更新の影響があったのか、脚本が破たんしているし、全ての構成が無茶苦茶になっています。それは最初から最後までそう感じます。すべてのシーンが唐突に展開され、完結したかどうかわからない状態で次のシーンにつないでいます。もしかしたらキューブリック的演出などと勘違いしてしまったのかな?不必要な演出・シーンが多々ありますが、肝心のストーリーを構成するシーンが不足しています。主要登場人物のセリフも「?」となる事が多くあり、また棒読みになるため不自然極まりないのです。

那須監督と脚本の真知子氏は夫婦ですが、演出やセリフの与え方が下手な人ではなく、むしろ上手い方なので、様々な弊害(横やり)があり、演出、脚本、ストーリーが壊れたんだと思います。

キャストの謎

デビルマン キャスト

不動明(演:伊崎央登)と飛鳥了(演:伊崎右典)になぜあの伊崎兄弟を配役したのか謎すぎるし、他のキャストについても謎すぎるのがこの映画の凄さ。那須監督は、ビーバップ・ハイスクールでは完璧な配役(でも素人です)をしたのに。。。まぁ、監督が選んだがどうかは知らないが。。。
シレーヌ役の富永愛も、シレーヌ役を承諾しながら乳すら露出しないとは言語道断。シレーヌ役を富永愛に配役したことも伊崎兄弟に不動と飛鳥役を配役したことも最初から致命的な欠陥でのスタートだった。シレーヌ役には若かりし頃の梶芽衣子や天海祐希が合いそうだが。。露出が無理で演技が棒なら長身のセクシー女優を抜擢すれば良かったのでは。

ススム役の染谷将太の演技力はすでに評価できるところにあったのには感心したが、、原作のススムのシーンの恐怖を打ち消す展開にしたのはどうなんろうね。。食べられちゃった方が良かったんじゃないか。。。それでもこの映画で唯一、デビルマンぽいシーンはススムの両親がデーモンになっていた部分だけ。

及第点だった主要キャストについて
牧村家を演じた宇崎竜童、阿木燿子(現実も夫婦)酒井彩名は、演出が良くないだけで配役としては悪くなかったように思います。渋谷飛鳥や本田博太郎もミスキャストではないですね。
英語セリフだからかもしれませんが、この映画の主要人物で演技が上手だったのはニュースキャスター(デーモン)役のボブ・サップかもしれない(笑)。活絶も良く、演技も悪くなかった。この映画が製作された頃のボブ・サップはまぁ、ビーストって言われてただけあってデーモン役には合ってたのかもしれない。
この実写版デビルマンの問題点は、モブキャラに有名人を起用したことでストーリーを飛ばしてしまった。KONISHIKI、小林幸子、鳥肌実など・・・おもしろいところでもありましたが(-_-;)

デザインやCGは及第点

デビルマン ポスター

キャラクターデザインが「デビルマン黙示録」の漫画家 衣谷遊ということもあり、変身後のデビルマン(不動明)とサタン(飛鳥了)の出来栄えは、当時のCG技術を考えれば出来は悪くない。その点は評価できるので、撮影・美術を2点とした。半端変身状態のメイク等があまりにもひどい出来なため、マイナス評価でも良いのだろうが、この映画も悪くはない部分もあるということに触れておきたい。また、音響・音楽についても、褒めるところもないが、マイナス評価する必要もない出来だった。



原作どおりにやって欲しかった点

原作の狂気や猟奇性が表現できていない。デビルマンを実写化するとなると、おぞましく、吐きそうになるシーンが多数でてくるのが当然。
原作がエログロ要素満載なんだから、実写でも忠実にそれを表現して欲しかった。

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デビルマン あらすじ(ネタバレ)

デビルマン ポスター4年前に両親を事故で亡くし、クラスメイトの美樹の家に引き取られた高校生の不動明。

ある日、無二の親友である了の父・飛鳥博士が研究中に誤って覚醒させてしまった邪悪な生命体“デーモン”に体を乗っ取られながらも、完全に支配された了とは違い、人間の心を残した“デビルマン”となった彼は、それを運命として受け入れ、人類殲滅を画策するデーモン族と戦うことを決意する。

だが、人間社会に入り込み増殖を続けるデーモンを恐れた人間たちは、デーモン狩りを決行。疑わしい者を次々に処刑し、やがてそれは国家間の戦争にまで発展することとなり、図らずも滅びの道を自ら歩み出すのであった。

そんな中、明と同じくデーモンに体を侵されながらも人間の心を失わない美樹の友人・ミーコと、彼女がデーモン化した両親から救い出した少年・ススムを、美樹の一家が匿ったことから、彼らもまたデーモンではないかと疑われ殺されてしまう。

最愛の人たちを失い、怒りと悲しみに苛まれる明=デビルマンは、デーモン族を潰滅すべく、実はデーモン族の中心的存在であった了=サタンと壮絶な戦いの末――、共に倒れるのであった。戦いの一夜が明けた。崩壊した世界の一角、生き延びたミーコとススムは新たな世界の創造を心に誓う。

デビルマン スタッフ

原作:永井豪
製作総指揮:泊懋
企画:遠藤茂行森下孝三
プロデューサー:冨永理生子松井俊之北﨑広実
監督:那須博之
脚本:那須真知子
撮影:さのてつろう
特撮監督・VFXプロデューサー:佛田洋
デビルマンコンセプトデザイン:寺田克也
キャラクターデザイン:衣谷遊
CGプロデューサー:氷見武士
CGスーパーバイザー:野口光一
製作プロデューサー:生田篤
キャスティングプロデューサー:福岡康裕
特殊撮影・VFXコーディネーター:高橋政千
アクションコーディネーター:野口彰宏
衣装:森口誠治鶴岡英門
音楽:安川午朗
主題歌:hiro『光の中で』
協力:ボーダフォン、プジョー・ジャポン
『デビルマン』製作委員会:東映、東映アニメーション、東映ビデオ、テレビ朝日、バンダイ、ラッドガー

デビルマン キャスト

不動明 / デビルマン:伊崎央登
飛鳥了 / サタン:伊崎右典
牧村美樹:酒井彩名
牧村啓介:宇崎竜童
牧村恵美:阿木燿子
飛鳥教授:本田博太郎
シレーヌ:冨永愛
川本巳依子(ミーコ):渋谷飛鳥
ススム:染谷将太
ニュースキャスター モリソン:ボブ・サップ
牛久雅夫:仁科克基
重森隆夫:大沢樹生
青山:金山一彦
上田:きたろう
佃:鳥肌実
沼田:今井雅之
長田:俊藤光利
ジンメン:船木誠勝
六平:田中鈴之助
洋二:川久保拓司
ミノル:中山貴将
沙織:仲程仁美
由香:石川佳奈
美穂:森本ゆうこ
ススムの父:小倉一郎
ススムの母:洞口依子
佃の同僚:モロ師岡有福正志
中学校の先生:布川敏和
アジトのデーモン:KONISHIKI
隣家の中年女:小林幸子
神父:永井豪
銃を受け取る車椅子の男:的場浩司
地下鉄の乗客:嶋田久作

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