デス・プルーフ in グラインドハウスは、2007年公開のアメリカ合衆国の映画。グラインドハウスとは、エクスプロイテーション映画やB級映画などを2、3本立てで上映していたアメリカの映画館のこと。本作は、当時の上映作品の雰囲気を再現している。アメリカでは、2007年4月6日に2本立ての『グラインドハウス』(デス・プルーフとプラネット・テラーの2本立て)として2624館で公開され、週末興行成績で初登場4位になった。また、5月には『デス・プルーフ』のみ第60回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選ばれ上映された。
デス・プルーフ in グラインドハウス 映画批評・評価・考察
デス・プルーフ in グラインドハウス(原題:Death Proof))
脚本:25点
演技・演出:15点
撮影・美術:15点
編集:8点
音響・音楽:8点
合計71点
作品の半分はガールズ・トーク(そのうち半分は、お尻の話)。
ラスト30分は、カート・ラッセル演じる殺人狂スタントマンVS勇ましいビッチの壮絶カーアクションという、いかにもタランティーノらしい作品。CGなしのカーアクションは、ド迫力!ド肝を抜かれる壮絶で凄惨なシーン。
リアリティ溢れる凄惨な自動車事故を見たい人にお薦め!
デス・プルーフ in グラインドハウス あらすじ(ネタバレ)
テキサス州オースティンの地元ラジオ局の人気DJジャングル・ジュリアは、長年の親友シャナの運転する車で、久しぶりに街にやって来た友人アーリーンと共に出かけた。しかし、怪しい車に乗った男がジュリアたちの前に何度もあらわれることにアーリーンは気付く。彼は、女の子たちが向かったバー「テキサス・チリ・パーラー」にも現れ、スタントマン・マイクと名乗り、ジュリアがラジオで放送したことについて、アーリーンに話しかけてくるのだった。怪しみながらも、個性的なマイクとのやり取りを楽しんでから、アーリーンとジュリアたちはバーを出て、ラナの運転の車に乗り帰路に着く。マイクも、パムと約束したために彼女を送ろうとしていた。マイクは自分の車を、カースタントのための耐死仕様(デス・プルーフ)だとパムに話す。そして発車させたとたんマイクはおぞましい本性を現し、女の子たちは皆、悲惨な死を迎えることになった。
オースティンから14ヶ月後のテネシー州レバノンにマイクはあらわれる。映画業界で働くキム、アバナシー、リーの3人はニュージーランドから来た仲間のゾーイを空港に迎えに行ってから、4人で仕事の合間の休みを過ごそうとしていた。そしてスタントウーマンであるゾーイの希望で、レバノンで売りに出ているという或る中古車を見に農家に行くことになる。それはゾーイの憧れの車で、440エンジン搭載の白の1970年型ダッジ・チャレンジャーだった。オーナーから許可を得たゾーイは、キムとアバナシーを伴って試乗するが、マイクがマッスル・カーで絡んでくる。何とか危機を脱した3人に、マイクは機嫌良く別れを告げるが、ゾーイたちはやられっぱなしになるような甘い女ではなかった。マイクは反対に追い詰められ、許しを請うものの、ゾーイたちに半殺しにされる。
デス・プルーフ in グラインドハウス スタッフ
監督:クエンティン・タランティーノ
脚本:クエンティン・タランティーノ
製作:クエンティン・タランティーノ,ロバート・ロドリゲス,エリザベス・アヴェラン,エリカ・スタインバーグ
製作総指揮:ハーヴェイ・ワインスタイン,ボブ・ワインスタイン,シャノン・マッキントッシュ
撮影:クエンティン・タランティーノ
編集:サリー・メンケ
製作会社:ディメンション・フィルムズ
デス・プルーフ in グラインドハウス キャスト
スタントマン・マイク・マッケイ:カート・ラッセル
ゾーイ・ベル:ゾーイ・ベル
アバナシー(メイク係):ロザリオ・ドーソン
キム(スタントウーマン):トレイシー・トムズ
リー(女優):メアリー・エリザベス・ウィンステッド
アーリーン(バタフライ):ヴァネッサ・フェルリト
ジャングル・ジュリア・ルカイ(ラジオDJ):シドニー・ターミア・ポワチエ
シャナ・バナナ(ジュリアの親友):ジョーダン・ラッド
パム(ジュリアの昔馴染み):ローズ・マッゴーワン
ウォーレン(テキサス・チリ・パーラー店主):クエンティン・タランティーノ
ダコタ・マクグロウ・ブロック(医師、アールの娘):マーリー・シェルトン
アール・マクグロウ(テキサス・レンジャー):マイケル・パークス
エドガー・マクグロウ(テキサス・レンジャー、アールの息子):ジェームズ・パークス