デスペラードは、1995年公開のアメリカ合衆国の映画。前作『エル・マリアッチ』の製作費の1000倍の製作費がかけられている。『エル・マリアッチ』の直接的な続編ではなく、続編兼リメイクのセルフリメイク作品。前作で主人公エル・マリアッチを演じたカルロス・ガラルドーは、今作では主人公の助っ人役で登場。
デスペラード 映画批評・評価・考察
デスペラード(原題:Desperado)
脚本:33点
演技・演出:17点
撮影・美術:16点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計81点
ロバート・ロドリゲス監督映画で、唯一といっていいほどバランスの取れた痛快アクション映画となっていて、万人にお薦めできる映画。冒頭の歌のシーンもテンポ良くノリノリで気持ちよく、冒頭で主人公の背景にあるものを簡潔に描いている。初見の時は、最強の友達が登場するシーンは、空いた口が塞がらないほどの衝撃だった。主人公以外のアッサリ加減はロドリゲス監督らしい演出。
デスペラード あらすじ(ネタバレ)
メキシコ国境の町サンタ・セシリアに、黒いギターケースを下げたマリアッチ(アントニオ・バンデラス)が現れた。彼は悪名高いギャングのボスで麻薬王ブチョ(ジョアキム・デ・アルメイダ)の命を狙っていた。ブチョ一味の秘密の取引場所であるバーに入ったマリアッチとあらくれ男たちの間で、たちまち壮絶な撃ち合いが展開され、麻薬の集金人(クエンティン・タランティーノ)もとばっちりを食らって死ぬ。ギターケースから素早く銃を取り出したマリアッチは、瞬く間に一味を片づけた。店を出た彼は、つけてきたギャングに腕を撃たれるが、書店主の若き美女キャロリーナ(サルマ・ハエック)に介抱される。やがてマリアッチは相棒の白人ブシェーミ(スティーヴ・ブシェーミ)と町で再会するが、ナイフ使いの殺し屋が二人を襲い、ブシェーミは殺された。ナイフ使いは敵対するコロンビア人に雇われてブチョの命を狙っていたが、逆に彼の子分に始末された。ブチョはマリアッチを殺すべく、部下たちに命じる。キャロリーヌの店に匿われたマリアッチは、彼女と愛を交わす。だが、ブチョの部下が店を襲撃し、二人は建物の屋上から屋上へと逃げながら、弾丸と手榴弾で敵を追い散らした。マリアッチはギターケースにマシンガンやロケット弾を仕込ませた二人の仲間を呼び寄せ、一味の取り引き現場に向かう。すさまじい銃撃戦の果てに仲間たちは倒れ、彼が道でギターを教えていたニーニョ少年も巻き添えになって撃たれた。少年を病院に収容したマリアッチとキャロリーヌは、ブチョのアジトに乗り込む。恋人を殺されたマリアッチが仇と狙うブチョは、彼の実の兄だった。骨肉の戦いの末にブチョを倒したマリアッチは、キャロリーヌと共に町を去った。
デスペラード スタッフ
監督:ロバート・ロドリゲス
脚本:ロバート・ロドリゲス
製作:ロバート・ロドリゲス,ビル・ボーデン
音楽:ロス・ロボス
撮影:ギレルモ・ナヴァロ
編集:ロバート・ロドリゲス
配給:コロンビア映画
デスペラード キャスト
エル・マリアッチ:アントニオ・バンデラス
カロリーナ:サルマ・ハエック
ブチョ:ジョアキム・デ・アルメイダ
バーテンダー:チーチ・マリン
ブシェミ:スティーヴ・ブシェミ
ライト・ハンド:カルロス・ゴメス
タヴォ:ティト・ラリヴァ
ザミーラ:アンジェル・アヴィレス
カンパ:カルロス・ガラルドー
キーノ:アルバート・ミシェル・ジュニア
集金人:クエンティン・タランティーノ
ニノ:アブラハム・ヴェルデュスコ
ナバハス:ダニー・トレホ
マウリシオ:ピーター・マーコート
シュラッグ:マイク・モロフ
クリストス:クリストス
マリアッチのファン:エリザベス・ロドリゲス