テケテケは、2009年公開の日本映画。映像化不可能とされてきた都市伝説『テケテケ』が、時代を超え恐怖と脅威を現世にもたらす!!続編『テケテケ2』と同時公開。“テケテケ”という音とともに現れる下半身のない女性が人を襲うという都市伝説を、白石晃士監督が映画化。
テケテケ 映画批評・評価・考察
テケテケ
脚本:28点
演技・演出:15点
撮影・美術:13点
編集:7点
音響・音楽:6点
合計69点
ほとんど話題にならなかった作品ですが、面白いホラー映画でした。都市伝説系ではピカイチかもしれません。最近の白石監督の作品より断然面白く感じてしまいました。戦慄怪奇ファイル コワすぎ!シリーズで魅せた勢いを感じますし、胴体真っ二つの演出に妥協がないのとスピード感もあり見ごたえがありました。次作も同時公開されている作品だけあったテケテケ2はより恐怖度とゴア演出を増やす展開になりますのでパート1が面白いと思ったならパート2はより面白いと思います。
都市伝説の由来について
冬の北海道室蘭市の踏み切りで女子高生が列車に撥ねられ、上半身と下半身とに切断されましたが、あまりの寒さに切断部分が凍結し、しばらくの間、生きていたそうです。
この話を聞いた人の所には3日以内に下半身の無い女性の霊が現れます。逃げても、時速100-150キロの高速で追いかけてくるので、追い払う呪文を言えないと恐ろしい目にあうと伝わっています。またその異様なスピードと動きとは裏腹に、顔は童顔でかわいらしい笑顔を浮かべながら追いかけてくるためその恐ろしさをさらに助長するといいます。しかし、階段は上れず、近くの階段に上れば助かるそうです。
多くの場合「女性」とされるが、稀に男性で描写されることもあります。
遺体の下半身だけが見つからなかったため、自分の足を捜しているそうです。
北国で、女性が線路に落下し、電車に轢かれて上半身と下半身に切断され、余りの寒さによって血管の先が凍り付いて止血され、暫くの間苦しみながら周りへ助けを求めたものの、駅員の判断によってブルーシートをかけられ、女性はその後しばらくして死んだ、という話もあります。この話の場合、自分を見捨てた人間を恨んでいるため、足探しではなく、人間の殺戮自体を目的としています。
テケテケ あらすじ
大橋可奈(大島優子)がクラスメイトと学校帰りにお茶した日。2人が別れた後、“テケテケ”という不気味な音を耳にした、そのクラスメイトが下半身のない死体で発見される。世の中を席巻する都市伝説“テケテケ”。日没後、鉄道の歩道橋に現れ、“テケテケ”という足音に振り向くと、下半身のない女性が襲いかかってくるという。例えそのとき逃げ切れても、一度狙われたら最後、必ず72時間後には殺されてしまう。その“テケテケ”が可奈の目の前に現れる。奇跡的に逃げ切った可奈は、72時間のタイムリミットから逃れるために、都市伝説を調べ始める。その最中、図書館で出会ったのが従姉妹の平山理絵(山崎真実)。女子大生の理絵は、都市伝説をテーマに卒業論文をまとめている最中だった。彼女の話から、“テケテケ”のルーツが兵庫県の加古川で戦後間もなく発生した女性の鉄道投身自殺にあると知る可奈。早速、2人は加古川へ向かう。地元の大学で得た情報によると、投身自殺した女性の慰霊碑をその妹が供養していたが、阪神大震災で妹が亡くなって以来、放置されているということだった。さらに、下半身のない変死体が発見される事件が発生するようになったのは、震災の頃からであるという新事実も。可奈と理絵は、事件を解く鍵と考えられる、慰霊碑のある三坂町へ向かう。だが、情報にあった場所に慰霊碑はなく、電話で大学に問い合わせたところ、“ミサカ”と“ミカサ”の間違いだったことが判明。72時間のタイムリミットが近づく中、再び2人は三笠町へ車を走らせるが……。
テケテケ スタッフ
監督:白石晃士
製作:松下順一
企画:加藤東司
プロデューサー:佐藤嘉一・小貫英樹
脚本:秋本健樹
音楽:清水真理
撮影:百瀬修司
照明:森川浩明
録音:中川究矢
美術:高木理己
編集:太田義則
助監督:安藤正恭
制作担当:佐藤潤
制作協力:円谷エンターテインメント
制作:本田エンターテインメント
製作:アートポート
配給:アートポート
テケテケ キャスト
大島優子 – 大橋可奈 役
山崎真実 – 平山理絵 役
西田麻衣 – 関口綾花 役
一慶 – 内海圭太 役
水木薫 – 可奈の母親 役
沢柳廸子
つじしんめい
阿部進之介 – 武田慎 役
七世一樹
八雲ふみね
佐藤丈太
北岡亜弓
豊川智大
入江麻友子
森絹江
茅野雅生
小島可奈子(友情出演)- 清水弘美 (冒頭の被害者)役
螢雪次朗 – 教授 役
長宗我部陽子