ジョーズ2は、1978年公開のアメリカ合衆国の映画。前回と同じ観光地アミティを舞台に再び観光客を襲う殺人ザメとその恐怖から人々を守ろうとする警察署長との闘いを描く。『ジョーズ』の続編。スティーヴン・スピルバーグが監督を辞退し、恐怖映画で実績のあった1人目の監督ジョン・D・ハンコックがくびになった後、ヤノット・シュワルツが監督として迎えられる。1978年当時、続編としては最高の興行収入を記録し、20年以上にわたって全米興行収入の上位25位に残った。
ジョーズ2 映画批評・評価・考察
ジョーズ2(原題:Jaws 2)
脚本:29点
演技・演出:17点
撮影・美術:17点
編集:9点
音響・音楽:10点
合計82点
キャッチコピーは「海が静かになった時、第二の恐怖が始まった……!」で、偉大な前作を超えるため、ヤノット・シュワルツ監督が取ったアイデアはサメのパワーアップとサメ視点の映像というもので、サメの凶暴化と強さを表現するために犠牲者が増えた事やヘリコプターを引きづり落とすというありえない圧倒的なパワーを見せつけてきます。サメ視点の撮影はスピード感があり映像的な恐怖感は前作を凌ぐもので、ジョーズ2も面白い!!いや2の方が自分好みかもしれないと思える作品です。後の派生作品は、2の影響の方が大きいように最近特に感じます。
ジョーズ2 あらすじ(ネタバレ)
白い人喰ザメがマサチューセッツ州の小さなリゾート・タウン、アミティを襲ってから3年の月日が過ぎた。事件直後、海水浴客はバッタリ途絶え住民の生活はおびやかされたが最近ではやっと客足も戻り、夏の海開きを前に活気づいていた。ホテルのオープン記念式典にはボーン市長(マーレイ・ハミルトン)をはじめ、町の名士が出席し、来賓席にはアミティ警察署長のブロディ(ロイ・シャイダー)とその妻エレン(ロレイン・ゲリー)、そしてアミティ海水浴場の開発業者ピーターソン(ジョセフ・マスコロ)などの顔も見られた。エレンはこのピーターソン会社にPR係として勤めていた。このホテルの室内プールにはブロティの息子のマイク(マーク・グルーナー)が友だちと連れだって楽しい時を過ごしていた。市長のスピーチが終ってミス・アミティのティナ(アン・デュッセンベリー)がテープ・カットし祝典の最後を飾っている頃、沖でスキン・ダイビングしていた2人の男が行方不明になり、翌朝、漂着した無人のモーターボートが発見された。報告を受けたブロディは途端に不安に襲われる。3年前の恐ろしい体験以来、海の事故の知らせを受けるたびに同じ気持ちに襲われるのだった。ブロディの浮かぬ顔をみて署長代理のヘンドリックス(ジェフリー・クレーマー)が付近一帯の捜査をかってでるが、行方不明者の手がかりはつかめなかった。数日後、町の老人が、偶然、水上スキーを楽しんでいた少女が突然転倒し、ボートが粉々になるという現場を目撃する。翌日、マイクは仲間の若者とヨットを何隻かつらねてアミティから数マイル離れた半島の灯台まで遊びに行き、そこで何ものかに腹を喰いちぎられたシャチの死骸を見つける。ブロディはボーンを訪ね、処置をとるように申し入れるが無駄に終わる。ある日サメらしいものを見張塔から発見し、全員を海中から退避させるべく拳銃を乱射したブロディは、市長からクビを言い渡される。翌日、父の注意を無視したマイクら若者達がまたヨットで沖に向った。子供たちのいない事を知ったブロディは彼らのあとを追い、サメに襲われた別のヨットを発見する。警備隊のヘリコプターまで巨大なサメに襲われ、子供達は洋上に孤立した。そこに到着したブロディは父親に助けを求める叫び声に恐怖も醒め、サメにケーブル線を叩きつけ、サメの歯牙にケーブル線をわたした。ケーブル線を噛み切った瞬間、感電したサメは炎と化し海中に沈下していくのだった。
ジョーズ2 スタッフ
監督:ヤノット・シュワルツ
脚本:カール・ゴットリーブ
原案:ピーター・ベンチリー
製作:リチャード・D・ザナック,デヴィッド・ブラウン
音楽:ジョン・ウィリアムズ
撮影:マイケル・C・バトラー
編集:スティーヴ・ポッター,アーサー・シュミット,ニール・トラヴィス
配給:ユニヴァーサル・ピクチャーズ
ジョーズ2 キャスト
マーティン・ブロディ:ロイ・シャイダー
エレン・ブロディ:ロレイン・ゲイリー
ラリー・ボーン市長:マーレイ・ハミルトン
レン・ピーターソン:ジョセフ・マスコロ
ジェフ・ヘンドリックス:ジェフリー・クレーマー
マイク・ブロディ:マーク・グルナー
老婦人:スーザン・フレンチ
エド:ゲイリー・デュビン