ゴースト/血のシャワーは、1980年制作のカナダ・イギリス合作のホラー映画。大海原に浮かぶ巨大な密室と化した幽霊船を舞台に、忌まわしいナチスのイメージに斬新なアイデアを盛り込んで誕生したオカルト映画。1隻の鋼鉄船との衝突事故で海にさらされた豪華船の生存者が、その場に現われた無気味な船に乗り込んだことから、怪奇な事件に次々に巻き込まれるという恐怖を描く。
ゴースト/血のシャワー 映画批評・評価・考察
ゴースト/血のシャワー(原題:Death Ship)
脚本:25点
演技・演出:17点
撮影・美術:14点
編集:7点
音響・音楽:7点
合計70点
当時テレビで繰り返し放送されていた作品で、シャワーから血が溢れだしてくる演出が強烈でトラウマになった人(子供)がたくさんいたはずです。僕もその中の一人かと思うんですが、今思うと、シャワーから血がでてきて発狂死するもんなんだろうか?あれは気を失っただけでないのか?実際は海に投げ落したことが死因なのでは?と思ったり。。。
船がともかくリアルで幽霊船に相応しく、今見ても怖いです。
ジョージ・ケネディのサイコパスな演技も、リアリティがあって上手い怪演でした。
悪霊がいるような雰囲気の演出が巧みで、今のCG一辺倒な作品づくりと違い派手さがない分、リアルで恐ろしい感じがします。
ゴースト/血のシャワー あらすじ(ネタバレ)
北大西洋を渡る豪華客船が、航海中、疾走してきた1隻の黒い鋼鉄船に激突し、生存者8人がボートに乗り海の上を漂っていた。
やがて、そこに黒い船が現われ誘うようにタラップがおりた。船長のアシュランド(ジョージ・ケネディ)、マーシャル(リチャード・クレンナ)、その妻マーガレット(サリー・アンホース)、それに2人の子供、航海士、女性実業家のロリ(ビクトリア・バーゴイン)などは、恐る恐るもその船に乗り込んだ。
その船は人気がなく、一行を乗せ終わると、ひとりでにイカリをあげ疾走しはじめた。乗る瞬間にクレーンに吊し上げられ、その衝撃でしばらく療養していたアシュランドは、意識を回復すると別人のような行動をとり、看護に当っていた女性を絞殺するという事件をおこす。
一方、航海士と愛のひとときを過ごしたロリはシャワー室でお湯のかわりに放出された血のシャワーを浴び、恐怖のために狂い死にした。
調査の結果その船は40年前のナチス・ドイツの拷問船であることが判明しミイラ化した死体や当時の残虐な情況を写し出すフィルムなどが発見された。しかも、そのナチス・ドイツ軍と、その犠性となった人たちの怨念が、今、アシュランドにのり移り、彼を狂気の殺人鬼と変貌させていたのだ。
航海士も殺され、残されたマーシャル親子は、必死の抵抗を試みた。運よく死体の入った冷蔵庫に救命具があり、必死にその呪われた船から海にのがれた。焦るアシュランドは、自分も追跡のためにその船から離れようとするが、船は逆にアシュランドを呪縛し抹殺した。
ゴースト/血のシャワー スタッフ
監督:アルビン・ラコフ
脚本:ジョン・ロビンス
原作:ジャック・ヒルデイヴィッド・P・ルイス
製作:デレク・ギブソン,ハロルド・グリーンバーグ
撮影:ルネ・ヴェルジェ
音楽:アイバー・スラニー
特殊効果:マイク・アルブレッチェン
配給:
ゴースト/血のシャワー キャスト
ジョージ・ケネディ
リチャード・クレンナ
ニック・マンキューソ
サリー・アンホース
ケイト・リード
ソウル・ルビネック
ビクトリア・バーゴイン