クローズZERO IIは、2009年公開の日本映画。高橋ヒロシ原作の大人気コミック「クローズ」を鬼才・三池崇史監督が実写映画化した、『クローズZERO』の続編。学園の頂点を目指して覇権争いに明け暮れる鈴蘭男子高校のクローズたちと、原作にも登場する因縁のライバル校・鳳仙学園の猛者たちとの抗争が展開する。
クローズZERO II 映画批評・評価・考察
クローズZERO II
脚本:38点
演技・演出:18点
撮影・美術:18点
編集:10点
音響・音楽:9点
合計93点
熱い!熱い!熱い!全力の漢の熱さMAX!世界の三池崇史監督の個性を抑えて抑えて封印して素晴らしい作品に仕上がっている。
見終わった後の爽快感、感動、晴れ晴れとした気持ちの良さ、とても三池作品とは思えない。
才能が溢れ出すほどに若手俳優が躍動した素晴らしい内容。前作よりさらにやべきょうすけが熱演。本当にいい俳優ですね。伊崎兄弟が前作よりさらに良い味を出しいて、もうデビルマンは無かったことにしてあげて良いのではないかと思います。小栗旬、山田孝之、金子ノブアキ、桐谷健太、高橋努、高岡蒼佑…etc, 素晴らしかった。超おすすめ映画です。
クローズZERO II あらすじ
不良の巣窟・鈴蘭男子高校で巻き起こった史上最大の抗争。壮絶な闘いの末に芹沢を倒した源治は、最後の敵“リンダマン”こと林田恵との頂上決戦に挑むが、その圧倒的な力を前に敗北を喫する。それから数ヶ月…。
鈴蘭高校に、『殺しの軍団』と恐れられている鳳仙学園の刺客が現れた。かつて両校に影を落とした“血の抗争”…その哀しき因縁が新たなる闘いの火種と化して、固く守られていたはずの休戦協定が破られる。トップに君臨する鳴海大我を中心に、一枚岩と化した鳳仙学園による侵攻が始まる。リンダマンとの勝負に固執するあまり周囲が見えなくなっている源治、空中分解寸前のG・P・S、沈黙を守る芹沢軍団、好き放題の1年グループ…。まるでひとつにまとまる気配も無いまま、鈴蘭高校はかつてない危機を迎えることに。そして1年生にして幹部入りを果たした鳳仙のスーパー・ルーキー、美藤竜也は、この機にどう動くのか?
…いま、鴉達の最後の闘いが始まった。
クローズZERO II スタッフ
原作:高橋ヒロシ
監督:三池崇史
プロデューサー:山本又一朗
企画:濱名一哉
共同プロデューサー:佐谷秀美
アソシエイトプロデューサー:岡田有正,富田敏家,堀之内郁哉
ラインプロデューサー:原田耕治
脚本:武藤将吾,水島力也
撮影:北信康
美術:林田裕至,橋本創
照明:渡部嘉
録音:小原善哉
装飾:坂本朗
編集:掛須秀一,長坂智樹
音楽:大坪直樹
助監督:吉見拓真
音楽プロデューサー:古川ヒロシ
音楽:大坪直樹
制作:「クローズZERO II」制作委員会(TBS トライストーン・エンタテイメント 東宝 MBS 秋田書店 CBC ハピネット SDP)
配給:東宝
上映時間:133分
クローズZERO II キャスト
鈴蘭男子高校
県内随一の不良が集まる男子高。偏差値は県内最低。多くの猛者が集い、派閥や一匹狼が常に存在しているため、いまだかつて番長として全校をまとめ上げた者は存在しない。
G.P.S(GENJI.PERFECT.SEIHA)
滝谷 源治(たきや げんじ):小栗旬
本作の主人公であり最凶の転入生。G.P.Sの頭。ヒロミ達が入学する日に3年E組に転校してきた。実家は劉生会というヤクザでその組をもらうべく不可能と言われている鈴蘭制覇を本気で目指す。人付き合いが苦手で一見冷めた風に見えるが根は仲間想いで仲間のためならば自分の身を投げ出す。群れることを嫌い単独行動する源治であったが、ふとしたことで知り合った鈴蘭OBのチンピラ・片桐拳と友情を深める。そして忠太、牧瀬、伊崎らを率いてG.P.Sを結成する。1作目で鈴蘭の制覇に最も近いと言われている芹沢軍団の頭・芹沢多摩雄と激突し、僅差で勝利を収めたが、2年にして鈴蘭史上最強の男といわれているリンダマンこと林田恵に完全敗北を喫してしまう。続編では鳳仙のトップ・鳴海大我と激闘を繰り広げた末、芹沢を倒した時と同じく僅差で勝利した。最後はリンダマンとのリベンジ戦でタイマン勝負をし、ボディへのパンチで初めてリンダマンに膝を付かせた(が、その1年後を描いたクローズ本編においてリンダマンは無敗となっている事実から、敗れたか引き分けたと思われる)。しなやかな肢体とシャープな肉体を活かした中距離戦闘を得意とする。その中でも一撃必殺の飛び膝蹴りが強烈。髪型は長髪ツーブロックに2本のラインを入れた独特なスタイル。映画オリジナルキャラであったが、原作の続編・「WORST」でシルエットのみ登場した。
伊崎 瞬(いざき しゅん):高岡蒼佑
3年D組の頭。学校一の切れ者で金髪。通称「金狼」。海老塚中出身。G.P.Sのナンバー2。最初は源治を「戦争に綺麗事はいらない」と大人数で襲うも、何度も立ち上がり最終的に自分の元へとたどり着いた源治に何かを感じ、G.P.Sに加入。芹沢軍団との抗争では戸梶とタイマンを張り、アッパーで勝利した。続編では芹沢とタイマンを張るものの惜敗してしまう。鳳仙との抗争では的場とタイマンを張り、アッパーで勝利する。海老塚中出身でヒロミたちの先輩。ダーツが得意。G.P.Sに入ってからは、冷静に物事を考えて周りを一番よく見ている。喧嘩では豪快なアッパーで勝利をおさめることがよくある。
牧瀬 隆史(まきせ たかし):高橋努
3年C組の頭。G.P.Sのナンバー3。大柄で顔に十字切り傷がある。仲間は絶対に裏切らない信頼できる男として慕われており、彼が何度芹沢に敗れても軍団入りすることはない。驚くほど女にモテない。源治に合コンに誘われ、結果的に失敗するも源治の人間性に惚れ込みG.P.Sに加入した。芹沢軍団との抗争では三上学とタイマンを張り、勝利した。続編の鳳仙との抗争では鳴海と2度タイマンをするが、いずれも負けてしまう。しかし最初のタイマンでは大勢の鳳仙の生徒と戦った直後だったために体力を消耗しており、鳴海に劣勢で絶体絶命の中で漆原も加入したために完敗した。しかし体調万全で臨んだ二度目のタイマンでは敗れはしたものの、鳴海にかなりのダメージを負わせた。得意技は頭突き。考えていることをそのまま口に出す癖がある。
田村 忠太(たむら ちゅうた):鈴之助
3年E組の頭。パンチ頭。それゆえソリコミスト・チュータといわれる。源治とタイマンを張るが手も足も出ず一方的に叩きのめされる(ただし、完全に源治の不意打ちだった)。その見た目とは裏腹に愛嬌のある男。G.P.Sの幹部の中で唯一源治のことを「源治さん」と呼ぶ。源治にとって初めての仲間になった。芹沢軍団との抗争では三上豪とタイマンを張った。勝敗は不明だが、忠太が劣勢だった。続編の鳳仙との抗争では襲い掛かってきた鳳仙の生徒達を見事全滅させた。漫画版「ZERO II」では、他の幹部同様源治のことを呼び捨てにしている。
三上 学(みかみ まなぶ):伊崎右典(FLAME)
3年B組を仕切る三上兄弟の兄。通称「極悪ツインズ1号」。三年の頭を決めようと芹沢に弟・豪と共に勝負を挑むもあっさり完敗し、軍団入りを表明。G.P.Sとの抗争では牧瀬とタイマンを張り、ラリアットにより敗北。弟・豪との連携技を得意とする。リーゼントにマスクという典型的なスタイル。続編では茶髪リーゼント。兄弟そろって[クローズZERO]と[クローズZERO II]で髪型が変わった。弟の豪と共にG.P.Sに移籍した。豪と共に手術以降の時生を気遣っており、セメダインを渡したり、鳳仙との抗争では時生を助けたりした。鳳仙からの奇襲の際は牧瀬と共に最後まで意識を持ち兵隊を全員倒すものの、力尽き気絶する。鳳仙との抗争では豪と共に熊切と闘い、勝利した。
三上 豪(みかみ たけし):伊崎央登(FLAME)
3年B組を仕切る三上兄弟の弟。通称「極悪ツインズ2号」。金髪のオールバック。三年の頭を決めようと芹沢に兄・学と共に勝負を挑むもあっさり完敗し、軍団入りを表明。G.P.Sとの抗争では忠太とタイマンを張り、優位に闘いを進めた。兄・学との連携技を得意とする。続編ではパンチリーゼント。兄弟そろって[クローズZERO]と[クローズZERO II]で髪型が変わった。兄の学と共にG.P.Sに移籍した。学と共に手術以降の時生を気遣っており、セメダインを渡したり、鳳仙との抗争では時生を助けたりした。鳳仙との抗争では学と共に熊切と闘い、勝利した。
芹沢軍団
芹沢 多摩雄(せりざわ たまお):山田孝之
「百獣の王」の異名を持つ鈴蘭の頂点に最も近いと言われている男。クラスは3年A組。芹沢軍団の頭。頑強に鍛え抜かれた肉体と腕力の持ち主で、源治とは異なりドロップキックやバックドロップなどのプロレス技を多用する近接戦闘を好む。警察にも目を付けられている。バイクの免許は持っておらず、実家は農家で貧乏らしい。源治率いるG.P.Sとの抗争では源治との壮絶な一騎討ちの末、惜しくも敗北してしまった。続編ではG.P.Sの伊崎とタイマンを張り、ドロップキックで勝利した。そして鳳仙との抗争では筒本の敵を討つために漆原ともタイマンを張り、勝利を収めた。本人は自分の事をヤンキーとは思っていないとの事。芹沢軍団を寝返る三上兄弟に対しても寛容であったり、全く周りが見えていない源治をたしなめたりと、人間的器量の大きさも持ち合わせている。映画オリジナルキャラであったが原作の続編、「WORST」では名前の表記で登場した。
辰川 時生(たつかわ ときお):桐谷健太
芹沢軍団のナンバー2。源治の中学時代の友人。芹沢と同じ3年A組。解離性脳動脈瘤を患っているが芹沢にも黙っている。そのため、G.P.Sとの抗争には参加出来なかった。最後は病気に打ち勝ち、退院した。家は金持ちのボンボンで、学校では自分の名前を刺繍したラルフ・ローレンのYシャツを着ている。続編では手術後の体調を周りに気遣われつつも、鳳仙との抗争に参加。鳳仙の生徒に頭を攻撃されて危機に陥りかけるも、襲いかかって来た鳳仙の生徒達を見事全滅させた。
戸梶 勇次(とかじ ゆうじ):遠藤要
芹沢軍団のナンバー3。芹沢軍団の頭脳といわれるほどの策士。芹沢や時生と同じく3年A組。切れ者の伊崎を大人数で襲ったり、源治達と阪東達の間にいざこざを起こし共倒れを目論むなど、卑怯な手も厭わない。伊崎とは犬猿の仲。G.P.Sとの抗争では伊崎とタイマンを張り、アッパーによって敗北。続編の鳳仙との抗争では伊崎との和解を思わせる場面があった後に芝山にタイマンで勝利した。芹沢多摩雄の元ライバル。ヘビースモーカー。
筒本 将治(つつもと しょうじ):上地雄輔
芹沢の中学時代の後輩で幹部の中で唯一の2年。ドレッドヘアー。クラスは2年E組。中学時代は柔道日本選手権にも出たことがあり、柔道技が得意。G.P.Sとの抗争では途中から乱入してきた武装戦線・阪東とタイマンを張ったが、膝蹴りで敗北。続編では鳳仙からの奇襲の際に、漆原によっての顔面への膝蹴り8連発などで全治3か月のケガを負わされ、最終決戦には参戦できなかった(筒本役の上地の多忙のせいもあった)。
海老塚中トリオ
桐島 ヒロミ(きりしま ヒロミ):大東俊介
本作で本城・杉原と共に入学してくる。クラスは3人とも1年F組。伊崎から再三に渡りG.P.S入りを進められるも、拒み続けた。
本城 俊明(ほんじょう としあき):橋爪遼
本作で桐島・杉原と共に入学してくる。常にマスクを付けているのが特徴。
杉原 誠(すぎはら まこと):小柳友
本作で桐島・本城と共に入学してくる。原作の「クローズ」では短髪のリーゼントだが、本作では肩につくほどの長髪である(小柳が他の作品と撮影が平行していた為に髪を切れなかった)。本作で中学時代の先輩でもある伊崎に「髪切れ」と言われ、その後G.P.Sの勧誘の目的で伊崎が髪を切ったので、続編では短髪のリーゼント。
川西 昇(かわにし のぼる):阿部進之介
2年前、鈴蘭のトップとして鳳仙と戦った際、美藤真喜雄を刺して殺してしまう。以来、少年刑務所に服役していたが、ついに出所が決まった。出所後に真喜雄の墓前で佇んでいる所を鳳仙に見つかり、追いかけまわされる。その後、早秋一家に入ろうとするも矢崎に断られる。しかし、早秋一家の幹部から対立する滝谷組組長を射殺すれば入れてやると言われ、射殺を実行に移す。しかし、寸での所で片桐に止められ消されそうになるも、滝谷組長の計らいでお咎めなしとなった。その後は、片桐と共に田舎の漁師町に引っ込む。原作では抗争で川西が退学になったあとに真喜雄が刺されるが、「ZERO II」では抗争の際に刺されている。
林田 恵(はやしだ めぐみ):深水元基
鈴蘭2年。通称・リンダマン。鈴蘭史上最強の男との呼び声が高い。鈴蘭制覇には関っていないが「別格」や「怪物」と呼ばれ、その実力は源治や芹沢をも凌駕する。なにやら過去にあった出来事が彼を戒めているようだ。最後は源治との一騎討ちで圧倒的な差を見せつける。続編の最後の源治とのタイマンでは腹部にパンチの一撃をくらい初めて跪いた。クラスは2年C組。原作に比べてより寡黙な性格で無表情である。
鳳仙(ほうせん)学園
グレーの制服を着た鈴蘭と同じ不良が多く在籍している不良校。だが、鈴蘭と違い代々一人の頭にまとまっている。
鳴海 大我(なるみ たいが):金子ノブアキ
鳳仙3年。武闘派集団・鳳仙のトップとして4人の幹部と武闘派スキンヘッド軍団を従え、鋼の肉体を持つ鳳仙最強の男。本当の男の匂いを嗅ぎわけることができるらしい(ただし、「ホモじゃないよ」とのこと)。喧嘩では前蹴りを多用する。ナイフで真喜雄を喪った為か「男は素手だろ」という発言をする。戦いになると興奮し、「アウトーー!」や「人間は動物だー!」と吠える。鈴蘭との抗争では源治とタイマンを張り、死闘を繰り広げた結果敗北。鳳仙トップの座は竜也に渡すことになる。牧瀬とも2度タイマンを張ったが、激闘の末勝利した。
的場 闘志(まとば とうし):阿部亮平
鳳仙3年。猪突猛進ファイター。鳳仙のナンバー2。近隣の女子高生からひそかに怖がられているが本人は知らない。芹沢のことをライバル視している。剛腕を生かしたラリアットが得意。鈴蘭との抗争では伊崎とタイマンを張り、アッパーによって敗北。
熊切 力哉(くまきり りきや):大口兼悟
鳳仙3年。地獄のテディベアといわれ、キレやすい性格で口より先に手が出るタイプ。整った顔立ちに茶髪で、近隣の女子高生からひそかに「イケメンブラウン」と呼ばれて人気。前記で言われている性格とは裏腹に暴走した漆原の制止役をした事もあり、冷静な部分も持ち合わせている。鈴蘭との抗争では三上兄弟との勝負に敗れたと思われる(映画では彼らのバトルシーンがカットされているが、DVDに収録されているメイキング映像には三上兄弟に倒されるシーンが収録されている)。
芝山 隼人(しばやま はやと):蕨野友也
鳳仙3年。ミスターヘラクレス。トレードマークの金髪も似合うイケメンで、熊切とともに近隣の女子高生から「イケメンゴールド」と呼ばれて人気。戸梶を大勢の兵隊と共に奇襲し、倒す。クライマックスの 鈴蘭との抗争では戸梶とタイマンを張り、敗れた(映画本編では2人のタイマンシーンはカットされているが、DVDに付属している特典ディスクにはボディ連打からの右ストレートで戸梶に倒されるシーンが収録されている)。
漆原 凌(うるしばら りょう):綾野剛
鳳仙2年。狂戦士(バーサーカー)。普段は穏やかでおとなしい青年に見えるが、ひとたび戦闘に入ると人格交代し、愛闘家バトルマニアへと変貌する。筒本に全治3か月のケガを負わせており、鳴海以外の言うことは聞かない。鈴蘭との抗争では芹沢とのタイマンの際に、「芹沢に憧れており、芹沢を倒した男と呼ばれたい」と発言している。ケンカの限度を知らない彼は芹沢を追いつめるが、最後は芹沢の豪快な空中蹴りによって敗北。得意技は肘打ちと膝蹴り。
美藤 竜也(びとう たつや):三浦春馬
多彩な蹴り技を自在に操り、1年にして幹部入りした鳳仙のスーパールーキー。中学時代は近隣の全中学を支配していた。2年前の鈴蘭との抗争で命を落としたかつての鳳仙の王者・美藤真喜雄の弟。自身は鈴蘭との抗争には参加しなかったが、ナイフを使って源治に襲い掛かった鷲尾をハイキックで倒し、源治の危機を救った。その後鳴海から鳳仙を任され、この物語から1年後の原作・「クローズ」で鳳仙のトップに君臨することになる。
美藤真喜雄(びとう まきお):山口祥行
本作から2年前に鳳仙のトップに君臨していた。鈴蘭との抗争で川西に腹を刺されて死亡。鳴海やリンダマンからも慕われていたらしく、原作で竜也を諌める場面がある。ナイフを使う川西をダサいと言ったり、死んでからも後輩達が川西に私刑をかけるほど男気がある模様。
鷲尾 郷太(わしお ごうた):波岡一喜
1作目では2年生で構成された鷲尾組を率いており、芹沢に挑むも瞬殺される。続編では鈴蘭を退学し、鳳仙に転入した。通称・最怯の転入生。
その他
片桐 拳(かたぎり けん):やべきょうすけ
劉生会と敵対する矢崎組のチンピラで、鈴蘭OB。入学式の日に芹沢に舎弟をやられた報復に鈴蘭高校に乗り込んできた。源治を芹沢と間違えて復讐にいった(返り討ちにあったが)際に源治と知り合う。実は面倒見のいい性格で、その後は源治の鈴蘭制覇に協力する。小柄で腕力も弱いが男気溢れる憎めない男。源治と関っていくうちに自身も大きなトラブルに巻き込まれてしまう。
逢沢 ルカ(あいざわ ルカ):黒木メイサ
源治のいきつけのライブハウスの女性ヴォーカリスト。男勝りな性格でサバサバしているが傷だらけの源治を気遣ったり、など根は優しく純粋。武装戦線になりすました戸梶らに拉致されてしまう。実家は八百屋。
牛山(うしやま):松重豊
源治のいきつけのライブハウスで働いている。鈴蘭や鳳仙の事をよく知っていると思われる。源治の父・滝谷英雄のことを「先輩」と呼んでいた事から、彼も鈴蘭OBである可能性が高い。
矢崎 丈治(やざき じょうじ):遠藤憲一
片桐拳の親分で、早秋一家矢崎組の組長。続編では体調を壊しつつある。
滝谷 英雄(たきや ひでお):岸谷五朗
滝谷源治の父で、劉生会滝谷組の組長。鈴蘭のOBであり、続編では源治を子供扱いしていた事から喧嘩は強いと見受けられる。源治のことを「ゲン」と呼んでいる。