キャプテンハーロック -SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK-は、2013年公開の日本映画。『銀河鉄道999』シリーズと並び称される松本零士の人気コミック「宇宙海賊キャプテンハーロック」を、およそ30年ぶりにアニメ化。宇宙海賊として地球連邦政府に反旗を翻すハーロックの活躍を、彼の暗殺命令を受けた男との対峙(たいじ)を絡めながら映し出していく。巨額の製作費を投入し、脚本に『ローレライ』「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」などの原作でも知られるベストセラー作家・福井晴敏、監督には『エクスマキナ』などの荒牧伸志を起用。英雄譚の王道をいくストーリーに加え、壮大なビジュアルにも目を見張る。2013年6月14日には予告編映像が公開され、本編を見たジェームズ・キャメロンからクオリティを絶賛された。同年9月4日には第70回ヴェネツィア国際映画祭の特別招待作品に選ばれて現地上映され、監督の荒牧、ヤマ役の三浦春馬、原作総設定の松本零士がレッドカーペットを歩き、世界中の配給会社からオファーが殺到していることが報じられた。
キャプテンハーロック 映画批評・評価・考察
キャプテンハーロック -SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK-
脚本:10点
演技・演出:16点
撮影・美術:18点
編集:7点
音響・音楽:8点
合計59点
映像やスケール感は申し分ない出来栄えなんですが、ストーリーはエンタメからかけ離れているし、誰のための映画なのか共感や感動はどこへ行ったのか?作品中のキャラクターは自己中心的で、卑怯。とても共感できるもんじゃないし、子供の頃に憧れたハーロックではない。ビジュアルは素晴らしいのに、憧れたハーロックじゃない感が強く生まれてしまい、映像以前の問題に直面してしまいました。ハーロックの声を小栗旬が演じていますが、渋さというか重厚感が感じられず特別な感じがしない、あくまでも及第点といったもの。ヤマを演じた三浦春馬はとても合っているし感情表現も上手い。しかしヤマというキャラクターのブレる感じや行動が好きになれない。製作側の話だと過去のハーロックではなく、これが真のハーロックなのだと言ってますが、多くの人が感動や憧れを抱いたハーロックじゃないってこと?
キャプテンハーロック あらすじ
遥かなる未来…あるいは、遠い過去のことかもしれない。他の銀河にまで進出し、数多の植民惑星を開拓した人類であったが、異星文明との共存もついに果たせず孤独であった。いつしか衰退し始めその勢力を失いつつあった人類は、発祥の地である地球への帰還を望むようになった。
しかし、宇宙に広がった人口は5000億を超え、地球に住める数は限られていたため、地球居住権を巡る争いは血みどろの大戦に発展。それは「カム・ホーム戦争」と呼ばれた。
人類はこの戦争を調停する為、「ガイア・サンクション」という統治機構を生み出し、地球は【永遠の聖地として、何人たりとも立ちいることは許されない】聖域となり封印された。
前に進む意欲もなく、帰れぬ故郷を遠くに仰ぎ見ながら、緩やかな”滅び”に身を浸す日々。今、人類は後悔の時代を生きていた。
そんな時代に反抗し、宇宙の深淵を旅し続ける男がひとり。不滅の肉体を持ち、100年の長きに渡って連合艦への襲撃を繰り返す海賊。広域指名手配S-00999。その男の名はハーロック。
キャプテンハーロック スタッフ
原作総設定:松本零士
脚本:福井晴敏,竹内清人
脚色:福井晴敏
音楽:高橋哲也
監督:荒牧伸志
製作:高木勝裕,中山圭史,木下直哉,村松秀信,間宮登良松
企画:森下孝三,清水慎治,小口久雄
エグゼクティブプロデューサー:北﨑広実,深澤恒一
プロデューサー:池澤良幸,工藤レイ,ジョセフ・チョウ
制作会社:東映アニメーション,マーザ・アニメーションプラネット
配給:東映
キャプテンハーロック キャスト
キャプテンハーロック:小栗旬
ヤマ:三浦春馬
ミーメ:蒼井優
ヤッタラン:古田新太
トリさん:福田彩乃
イソラ:森川智之
ナミ:坂本真綾
ケイ:沢城みゆき
元老:有本欽隆,土師孝也,島田敏,中博史,石住昭彦
艦隊司令:麦人
艦長:楠大典
副官:曽世海司
官領:真殿光昭,上田燿司,浜田賢二
少年時代のヤマ:山本和臣
老人:小林清志
総官:大塚周夫
その他:乃村健次,川田紳司,大畑伸太郎,四宮豪,安元洋貴,最上嗣生,金本涼輔,中村千絵,奈良徹,大林洋平,山崎健太郎,荒井聡太,竹内栄治