カルは、1999年公開の韓国映画。「シュリ」のハン・ソッキュの主演、ソウルを舞台に連続バラバラ殺人事件に挑む刑事の姿を描いた衝撃のサスペンス・スリラー。公開当時、韓国ではタブーとされていた猟奇殺人もののジャンルに真っ向から挑み、国内歴代観客動員記録を塗り替える驚異的大ヒットとなったハード・ゴア・スリラー映画。“カル”とは“刃物”を意味する言葉。
カル 映画批評・評価・考察
カル(英題:Tell Me Something)
脚本:36点
演技・演出:16点
撮影・美術:16点
編集:8点
音響・音楽:8点
合計84点
冒頭から片腕をメスで切り刻み、切断する残酷シーンから始まり、エレベーター内に置かれた黒いポリ袋から、バラバラ死体が飛び出し、パニックに陥る一般市民のシーン等などグロ・ビックリ!!な演出が次々に繰り出されてきます。そういった演出があるなかで、猟奇殺人事件の陰で複雑な人間模様が展開し、きちんとサスペンス映画として描かれているのも良くできていると思います。
最近のゴア演出に慣れている人でも、脚本が優れている作品は珍しいので是非、視聴して欲しいのですが、非常に気持ち悪いシーンが多数あるので苦手な方は見ない方がいいですね。
カル あらすじ
ソウルで2件のバラバラ殺人事件が発生する。初めの死体には腕が、2番目の死体 には胴がない。特別捜査班が設けられチョ刑事(ハン・ソッキュ)が事件を担当するが、捜査は一向に進展しない。唯一の手がかりは、死体切断の精巧さから推測できる医学的知識と死体から発見された防腐剤ヘクサメディン。そして数日後、さらに3番目の死体が……。解剖検査医のク検視(アン・ソクファン)は、歯の治療歴からこの犠牲者の身元を割り出す。犠牲者の身元引受人チェ・スヨン(シム・ウナ)に会ってわかった驚くべき事実。3人の犠牲者は、すべて彼女の過去と現在の恋人だった。スヨンはフランス留学後、博物館の遺物復元室に勤める美貌の才媛。有力な容疑者は、彼女を欽慕する同僚のギヨン(ユ・ジュンサン)。ギヨンのヘクサメディン購入が明らかになり、チョ刑事は彼を連行するが、取調べ中にスヨンが襲撃を受け、釈放されたギヨンは姿をくらます。消えたギヨンの家で3番目の犠牲者の 心臓が発見されるが、彼は4番目の死体となって発見される。スヨンと何度も会ううちに、少しずつスヨンに対する想いが募っていくチョ刑事。彼を5番目の犠牲者として予告する犯人。犯人は果して誰なのか。
カル スタッフ
監督:チャン・ユニョン
脚本:コン・スチャン、イン・ウナ、シム・ヘオン、キム・ウンジョン、チャン・ユニョン
原案:ク・ボンハン
製作:ク・ボンハン、チャン・ユニョン
製作総指揮:キム・サンボン
音楽:チョ・ヨンウク、パン・ジュンソク
撮影:キム・ソンボク
編集:Kwi-Deok Choe
配給:クロックワークス
カル キャスト
チェ刑事:ハン・ソッキュ
チェ・スヨン:シム・ウナ
オ・ソンミン:ヨム・ジョンア
オ刑事:チャン・ハンソン
:ユ・ジュンサン
:アン・ソクファン
:クォン・テウォン
:パク・チョロ
:クォン・ナムヒー
:チョ・スンヨン