エクスクロス 魔境伝説は、2007年公開の日本映画。上甲宣之による小説「そのケータイはXXで」を、「バトル・ロワイアルII/鎮魂歌」の深作健太監督&「デスノート」の大石哲也脚本で映画化。主演は松下奈緒と鈴木亜美。奇妙な風習の伝わる村にやってきた2人の女子大生が体験する恐怖を描く。
エクスクロス 魔境伝説 映画批評・評価・考察
エクスクロス 魔境伝説
脚本:20点
演技・演出:11点
撮影・美術:14点
編集:7点
音響・音楽:6点
合計58点
ホラー映画でもコメディ・ホラーのような演出になっています。B級映画というよりZ級のサメ映画に近いノリの作品です。小沢真珠のキレに切れた演技が見もので事実上の主役だと思えます。松下奈緒や鈴木亜美は彼女の添え物のようなものです。
入浴シーンで、バスタオルを付けたまま露天風呂に漬かるのはテレビだけの話だろと言いたい。そこは脱ぐのがマナー。映画ならなおさら脱ぐのがマナー。ホラー映画の様式美としても脱ぐのがマナー。
脚フェチは歓喜するだろうが、僕は歓喜しない。
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エクスクロス 魔境伝説 あらすじ
大学のサークル仲間の水野しより(松下奈緒)と火請愛子(鈴木亜美)は、人里離れた温泉地の阿鹿里村を訪れた。それは、恋人の朝宮圭一(池内博之)の浮気現場を目撃したしおりの傷心旅行だった。しきりに携帯電話へ連絡して復縁を迫る圭一だが、しおりは無視を決め込んでいた。到着した阿鹿里村には、奇妙な村人ばかりがいた。不安になるしおりに追い討ちをかけるように、宿の押入れで見つけた携帯電話からは「今すぐ逃げろ! 足を切り落とされるぞ!!」との警告が聞こえてくる。そのアドバイスは、妹の静を阿鹿里村で失った物部昭と名乗る男からのものだった。村人たちの怪しい気配を感じたしおりは、物部の指示に従って宿から逃走する。同じ頃、愛子もゴスロリ・ファションの謎の女レイカ(小沢真珠)から襲われていた。愛子の元カレとつきあっていたレイカは、恋人から捨てられた恨みで愛子の命を狙っていたのだ。巨大なハサミを凶器として手にしたレイカは、何度倒れてもゾンビのように再生してくる。しよりを救ったのは、圭一だった。圭一の浮気相手とは実は愛子であり、阿鹿里村を訪れたのも圭一からの差し金だったのだ。そして阿鹿里村出身の圭一は、美しいしよりを村の奉納の儀式の生贄にしようとしていた。磔にされて、脚を切り落とされそうになるしより。そこに、レイカの魔手から逃れた愛子が現れる。疑心暗鬼だったしよりの胸に、愛子への友情が蘇る。男性関係にはだらしのない愛子だが、しよりとの友情は確かなものだった。急転直下、阿鹿里村に急行した物部のクルマに乗り込むしよりと愛子。追いかけてくる圭一を足蹴にして、二人は悪夢のような阿鹿里村から逃走する。すべては終ったかのように思われた。しかし、クルマの上にはレイカがしがみついていた……。
エクスクロス 魔境伝説 スタッフ
原作:上甲宣之
監督:深作健太
脚本:大石哲也
音楽:池頼広
着信音協力:ドワンゴ
VFX:オムニバス・ジャパン、IMAGICA
アクション監督:横山誠
アクション監督助手:大橋明
特殊メイク・造型:原口智生
カースタント:アクティブ21(海藤幸広、大谷奈津江)
現像:東映ラボ・テック
プロデューサー:小池賢太郎、松橋真三、近藤正岳
製作プロダクション:STUDIO SWAN
製作:エイベックス・エンタテインメント、STUDIO SWAN、東映、東映ビデオ、メモリーテック、アース・スター エンターテイメント、クオラス、東映衛星放送、宝島ワンダーネット、NECビッグローブ
配給:東映
エクスクロス 魔境伝説 キャスト
水野しより:松下奈緒
火請愛子:鈴木亜美
橘弥生:中川翔子
西園寺レイカ:小沢真珠
朝宮圭一:池内博之
物部静:岩根あゆこ
物部昭:岩尾望(フットボールアワー)
物部昭(声):小山力也
八重:森下能幸
神威杏次
仁科貴