アルカナ(Arcana)は、2013年公開の日本映画。週刊ヤングジャンプで2000~01年に連載された小手川ゆあの原作は、分身が本体をあやめ乗っ取ってしまうという事件を軸に、連続大量殺人事件を終息させたい少女さつきの分身・まきと刑事・村上が、心を通わせながら壮絶な戦いに身を投じていく姿を描いた。18才実力派女優の土屋太鳳(たお)初主演×三池イズムを受け継ぐ山口義高監督の鮮烈なデビュー作!
アルカナ 映画批評・評価・考察
アルカナ(原題:ARCANA)
脚本:33点
演技・演出:18点
撮影・美術:14点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計80点
斬新な設定により、サイコ・スリラーでもあり、オカルト・ホラーでもあり、サスペンスドラマでもある。だかといって何でもありの雑な作りではなく、脚本は面白い。また土屋太鳳の演技力が目を引きとても新人とは思えない程、役作りが完璧で、素晴らしい女優であることを認識させられた。いかにも漫画原作ならではの内容でもあるが、従来の邦画ホラーに見飽きた人にお薦めの映画でもある。
アルカナ あらすじ
謎の連続大量殺人事件を追う刑事・村上(中河内雅貴)は事件現場で記憶を失った少女・マキ(土屋太鳳)に出会う。
マキは、事件の被害者である<死者たちの苦しむ声>に導かれて、気づけば事件現場にいたという。
しかし、凄惨な事件現場の唯一の生き残りとしてマキは容疑者となってしまう。幼いころから<不思議な現象>に悩まされてきた村上だけがマキの言葉を信じ始めた矢先、再び事件が起きる。
「事件は<分身>が関与している―。」未解決事件を扱う警視庁刑事部捜査共助課二係・通称“お宮係り”が事件を追う村上達の前に現れた。そして、<人間>が分裂し生まれた、もう一人の自分<分身>が本体である人間を襲っているというのだが…。
事件を追う村上と死者の声を伝えるマキ、そして、もう一人のマキを追うお宮係り。全てが揃ったとき、<人間>と<分身>の壮絶な戦いが待っていた…。
アルカナ スタッフ
監督:山口義高
脚本:山口義高,及川章太郎
原作:小手川ゆあ
製作:鳥羽乾二郎
音楽:林祐介
主題歌:RAM WIRE「むつのはな」
撮影:馬場元
編集:洲崎千恵子
製作会社 :日活
配給:日活
アルカナ キャスト
マキ/長瀬さつき:土屋太鳳
村上謙省:中河内雅貴
みちる:KAITO
中林:植原卓也
鳥河学:谷口一
田口:谷口賢志
小林宗光:野口雅弘
友近三枝子:谷村美月
橋雄高:岸谷五朗
:蜷川みほ
:山口祥行