アダムス・ファミリー2は、1993年公開のアメリカ合衆国の映画。1991年の映画『アダムス・ファミリー』の直接の続編で、スタッフ・キャストもほぼ同じである。前作のラストでモーティシアが子供を授かったことを暗示させた事で、二人の子供が登場。原作は『アダムスのオバケ一家』のタイトルでTVシリーズ化もされたチャールズ・アダムスの同名漫画。監督はカメラマン出身で前作で監督デビューした「バラ色の選択」のバリー・ソネンフェルド。製作は前作に続き、「ザ・ファーム 法律事務所」のスコット・ルーディン。撮影はドナルド・ピーターマン。音楽はマーク・シャイマンで主題歌はラップ・デュオのPM・ドーン。美術は「ロシア・ハウス」のケン・アダム。SFX はアラン・ムンローが担当。
アダムス・ファミリー2 映画批評・評価・考察
アダムス・ファミリー2(原題:Addams Family Values)
脚本:34点
演技・演出:16点
撮影・美術:16点
編集:8点
音響・音楽:8点
合計82点
今作では、生まれた赤ちゃんに兄と姉が嫉妬してしまうというのは現実でも良くある話なのだが、そこはアダムス・ファミリー、赤ちゃんを本気で殺そうとする。
ブラックユーモアが今作も際立っているが、それがこの作品の面白さ。
ウェンズデーとフェスターのそれぞれの恋模様が今作の見どころ。
アダムス・ファミリー2 あらすじ(ネタバレ)
冬モーティシア(アンジェリカ・ヒューストン)が赤ん坊を出産した。赤ちゃんは一見人間のようだったが、明らかにアダムス家の子どもで、ピューバートと名付けられた。ウェンズデー(クリスティーナ・リッチ)とパグズリー(ジミー・ワークマン)は、アダムス家の新入りをイジメて何時間も遊んだが、ピューバートは兄や姉の攻撃にもめげない強い子だった。そんなある日、デビー(ジョーン・キューザック)という若く美しい乳母がやってくる。ゴメズ(ラウル・ジュリア)やモーティシアは子どもの面倒をよくみる彼女を信頼するが、ウェンズデーだけはその正体を見破っていた。デビーはこれまで何人もの金持ちの男に近づいては殺す、ブラックウィドーの異名を取るしたたかな女だったのだ。デビーは自分の正体がバレそうになると、親たちを説得して子どもたちをサマーキャンプに送り込んでしまう。デビーは、ゴメズの兄フェスター(クリストファー・ロイド)に近づいて結婚式を挙げる。彼女はいろいろな手段でフェスターを殺そうとするが、なかなかうまくいかない。一方、キャンプに参加したウェンズデーは、彼女に想いを寄せる少年ジョエル(デヴィッド・クロムホルツ)と意気投合し、意外にも初恋が花開く。ピューバートが生まれて一年がたとうとするころ、デビーはアダムス家をバラバラにすべく画策する。デビーはアダムス一家の面々を縛りつけて今までの悪事について詰問を始める。しかし、ピューバートたちの働きで一家は救われ、もとの平穏な生活に戻るのだった。
アダムス・ファミリー2 スタッフ
監督:バリー・ソネンフェルド
製作:スコット・ルーディン
製作総指揮:デヴィッド・ニックセイ
キャラクター創造:チャールズ・アダムズ
脚本:ポール・ラドニック
撮影:ドナルド・ピーターマン
編集:アーサー・シュミット,ジム・ミラー
音楽:マーク・シェイマン
配給:パラマウント映画,UIP
アダムス・ファミリー2 キャスト
ゴメズ・アダムス:ラウル・ジュリア
モーティシア・アダムス:アンジェリカ・ヒューストン
ウェンズデー・アダムス:クリスティーナ・リッチ
パグズリー・アダムス:ジミー・ワークマン
グラニー・アダムス:キャロル・ケイン
フェスター・アダムス:クリストファー・ロイド
マーガレット:ダナ・アイヴィ
ハンド(Thing):クリストファー・ハート
ラーチ(執事):カレル・ストルイケン
カズン・イット:ジョン・フランクリン
デビー・ジェリンスキー:ジョーン・キューザック
アマンダ:メルセデス・マクナブ
ジョエル・グリッカー:デヴィッド・クラムホルツ
ゲイリー・グレンジャー:ピーター・マクニコル
ベッキー・グレンジャー:クリスティーン・バランスキー
警察官:ネイサン・レイン
ジョージ:トニー・シャルーブ
ヘザー(乳母):シンシア・ニクソン
ルーム・ドクター:デヴィッド・ハイド・ピアース
ジョエルの父:バリー・ソネンフェルド
ニュースキャスター:ピーター・グレイブス