アイ・カム・ウィズ・ザ・レインは、2009年公開のフランス映画。木村拓哉が、ハリウッド俳優ジョシュ・ハートネット、韓国の大スター、イ・ビョンホンと共演したサスペンス超大作。キリストの受難を題材のベースのおき、木村拓哉が演じる他人の傷や痛みを自分の体に引き受ける特殊能力を持つ男をめぐり、香港マフィアも巻き込む壮絶な逃走劇がアメリカ、フィリピン、香港をまたぐ壮大なスケールで展開するバイオレンス映画。
アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン 映画批評・評価・考察
アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン(原題:I Come with the Rain)
脚本:30点
演技・演出:18点
撮影・美術:17点
編集:5点
音響・音楽:7点
合計77点
こんな木村拓哉は見たことない!これだけで一見の価値はある映画です。
キリストの受難を題材にした抽象的な雰囲気の作品ですが、非常に残酷な描写や痛々しいシーンが多くあり、また、その多くは木村拓哉が演じています。
批評家の評価が散々になってしまった多くの理由は、編集と時系列の流れがたどたどしく、辛うじてストーリーを理解できるもののかなりストレスを感じてしまう作品になっているところが大きいと思えます。
残念な部分、例えば衣装やロケ地など細かいところをあげれば、酷いセンスだなと思う点もあります。ただ俳優陣の演技力は申し分なく、木村拓哉の俳優としての評価を個人的には爆上げした作品となりました。国内の作品やドラマでは見たことが無い木村拓哉を見ることができた作品です。
アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン あらすじ
ある男が失踪した。彼の名はシタオ(木村拓哉)。彼は、他人の痛みを身代わりに引き受けるという不思議な力を持っていた。父親の依頼により、シタオ捜索の旅に出る元刑事の探偵クライン(ジョシュ・ハートネット)。だが、手がかりは名前と年齢、数枚の写真だけ。彼の足跡を辿ってロザンゼルスからフィリピン、そして香港へと辿り着くクライン。そこで刑事時代の仲間メン・ジー(ショーン・ユー)と共に、シタオがリリ(トラン・ヌー・イェン・ケー)という女性と一緒にいることを突き止める。さらに、リリを溺愛し、追い求め続ける香港マフィアのボス、ス・ドンポ(イ・ビョンホン)もまた、シタオを捜していた。香港マフィアと警察の抗争や壮絶な逃走劇に巻き込まれながら捜索を続けたクラインは、遂にシタオと対面。しかし、そこで彼が見たのは、全身に致命的な傷を負い、身動きすら取れないシタオの姿だった。そのとき、シタオの痛みを代弁するかのように、雨が降り始める……。
アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン スタッフ
監督・脚本:トラン・アン・ユン
製作:フェルナンド・サリシンジョン・カゼジャン=ピエール・マノワ
音楽:レディオヘッド,グスターボ・サンタオラヤ
撮影:フアン・ルイス・アンチア
編集:マリオ・バティステル
配給:ギャガ,CJエンタテインメント
提供:フジテレビジョン,ジェイ・ドリーム,エイベックス・エンタテインメント,博報堂DYメディアパートナーズ,ギャガ
アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン キャスト
クライン – ジョシュ・ハートネット
シタオ – 木村拓哉
ス・ドンポ – イ・ビョンホン
リリ – トラン・ヌー・イエン・ケー
メンジー – ショーン・ユー
ハシュフォード – イライアス・コティーズ