めぐり逢えたらは、1993年公開のアメリカ合衆国の映画。目前の幸せに迷うキャリアウーマンと、愛する妻に先立たれたシングルファーザーの運命的な恋を描いた、ハートフルな恋愛ドラマ。トム・ハンクスとメグ・ライアンの共演による大人のラブ・ストーリー。※1957年の映画『めぐり逢い』にヒントを得ており、重要なシーンとそのテーマ曲が引用されている。
めぐり逢えたら 映画批評・評価・考察
めぐり逢えたら(原題:Sleepless in Seattle)
脚本:35点
演技・演出:18点
撮影・美術:15点
編集:8点
音響・音楽:9点
合計85点
最高にキュートなメグ・ライアンとごく普通の男性を演じるトム・ハンクスの肩がこらないラブ・ストーリー。この作品で唯一の犠牲者であるビル・プルマン演じるアニー(メグ・ライアン)の婚約者ウォルター。もし自分がウォルターと同じ境遇という人がいたなら、腸煮えくり返ってアニーの野郎!ぶっ殺してやるみたいなノリになりかねない。そんな境遇に陥ったウォルターはアニーの気持ちを最後まで尊重するとてもいい人だった。ビル・プルマンは、「シングルス」でブリジット・フォンダに振られ、「ジャック・サマースビー」でジョディ・フォスターに振られ、今作でメグ・ライアンに振られるという役が続いていたので振られ役を極めてそう(笑)。
演出と音楽がすごくマッチした作品でもあり、ジミー・デュランテ、ルイ・アームストロングの歌はとても素晴らしく心地よい響きで作品に好影響を与えています。ジャズが好きな人にはサントラもお薦めです♪
めぐり逢えたら あらすじ(ネタバレ)
シカゴに住む建築家のサムは、癌で妻を亡くしたばかり。その後サムは一人息子のジョナと共にシアトルに越してきたが、ジョナは、落ち込む父親のために新しい奥さんが必要と、あるラジオ局の相談番組に電話をする。同じ頃、ボルチモアに住む新聞記者のアニーは、婚約者ウォルターを伴って実家のクリスマス・パーティに出席していた。ウォルターの評判は上々だが、母親から両親の運命の出会いを聞かされる。アニーはウォルターとの出会いはただの偶然であり、運命ではないと冷淡に切り返す。その帰途、偶然聞いていたラジオの相談番組で、“シアトルの眠れぬ男”サムが切々と語る亡き妻の思い出に、アニーは思わず涙する。そして、彼と実母が「出会った瞬間に運命を感じた」ことに気が付く。
ラジオの反響は大きく、ラジオ局には2000件もの電話が殺到し、サムの下には大量のラブレターが届く。建築現場の仲間にも知られ、サムは再婚相手探しを本格的に始める。久しぶりの恋愛に戸惑う父親に対し、ませたジョナにはガールフレンドのジェシカがいた。
見ず知らずのサムに心惹かれたアニーは、サムの住所を突き止めると、映画『めぐり逢い』に影響を受けて、2月14日にエンパイアステートビルで会いたいとラブレターを送る。そして、取材と称してシアトルへ行くが、サムには話しかけられなかった。一方、サムも、空港や道で見かけたアニーに強い印象を受ける。 アニーは打って変わって、ウォルターとの結婚準備に取り組み、結婚に納得しようとする。
手紙を見て、アニーこそが「新しいママ」に相応しいと思うジョナは、サムと新しい恋人ヴィクトリアに反発する。そして、約束の2月14日、ジェシカが親の目を盗んで購入した航空券でニューヨークへ向かい、エンパイアステートビルの展望台でアニーを待つ。ジョナを追いかけたサムは、再会すると二人で展望台を降りる。
一方、エンパイアステートビルが見えるロックフェラープラザでウォルターとデートしていたアニーは、婚約の解消を伝え、指輪を返す。その瞬間、エンパイアステートビルがハートのサインを点灯し、アニーは無我夢中で展望台へ向かう。『めぐり逢い』と同じ状況に共感した警備員が、アニーを営業終了後の展望室へ上げる。誰もいない展望室に落胆するが、忘れ物のぬいぐるみを見つける。するとそこに、ぬいぐるみを取りに来たサムとジョナが現れる。
サムとアニーは、お互いに運命の出会いだと直感し、手を取り合って3人でエレベーターに乗るのだった。
めぐり逢えたら スタッフ
監督:ノーラ・エフロン
脚本:ノーラ・エフロン,デヴィッド・S・ウォード
原案:ジェフ・アーチ
製作:ゲイリー・フォスター
製作総指揮:リンダ・オブスト,パトリック・クロウリー
音楽:マーク・シャイマン
撮影:スヴェン・ニクヴィスト
編集:ロバート・ライターノ
配給:トライスター・ピクチャーズ,コロンビア映画
めぐり逢えたら キャスト
サム・ボールドウィン:トム・ハンクス
アニー・リード:メグ・ライアン
ウォルター:ビル・プルマン
ジョナ・ボールドウィン:ロス・マリンガー
バーバラ・リード:ルクランシェ・デュラン
ベッキー:ロージー・オドネル
ジェシカ:ギャビー・ホフマン
グレッグ:ヴィクター・ガーバー
スージー:リタ・ウィルソン
Dr.マーシャ・フィールドストーン:キャロライン・アーロン
ジェイ:ロブ・ライナー
マギー・ボールドウィン:キャリー・ローウェル
ロブ:トム・リース・ファレル
ヴィクトリア:バーバラ・ギャリック
クラリス:アマンダ・メイハー
デニス・リード:デヴィッド・ハイド・ピアース
クリフ・リード:ケヴィン・オモリソン
デリック:ヴィクター・モリス
キース:トム・マクゴーワン
ワイアット:スティーヴ・メラー
案内所の男性:シドニー・アーマス
客室乗務員:タマラ・プランク
タクシー発車係:ジェフ・マッツォーラ
飛行機の女性:メアリー・A・ケリー
シンシア:ジュリー・ジャニー