風に立つライオンは、2015年公開の日本映画。アフリカ・ケニアでの巡回医療に従事した日本人医師をモデルに歌手さだまさしが1987年に発表した歌をもとに2013年さだ自身が小説化した『風に立つライオン』を、「藁の楯」「十三人の刺客」の三池崇史を監督に迎え映画化。雄大なケニアの地に日本から赴任した医師が心に深い傷を抱える元少年兵と向き合う姿を描いた人間ドラマ。
風に立つライオン 映画批評・評価・考察
風に立つライオン
脚本:34点
演技・演出:18点
撮影・美術:17点
編集:8点
音響・音楽:10点
合計87点
大沢たかおが、実在の医師をモチーフにした、さだまさしの楽曲に感銘を受け、映画化を熱望。大沢の思いを受けて、さだが執筆した小説を映画化したヒューマンドラマ。長崎の大学病院からケニアに派遣された医師・島田は、内戦で傷ついた少年兵に衝撃を受け、懸命に医療活動を行っていた。そんな中、心に深い傷を負った元少年兵に出会うが…。島田を演じる大沢のこん身の演技、三池崇史監督の重厚な演出が深く心に残る感動作。
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風に立つライオン あらすじ
1987年、医師の航一郎(大沢たかお)はケニアの研究施設に派遣されることになる。アフリカでの医療奉仕活動に身を捧げたシュバイツアーに憧れ医師になった航一郎にとってまたとないチャンスではあるものの、離島医療に従事する恋人の女医・貴子(真木よう子)と遠く離れることにもなった。ケニア赴任から半年後、現地の赤十字病院からの1ヶ月の派遣要請を受け向かった航一郎は、次々に運び込まれる麻薬を打たれ戦い重傷を負った少年兵たちの姿に衝撃を受ける。航一郎はこの病院への転籍を志願し、同じ病院に派遣されてきた看護師の和歌子(石原さとみ)と力を合わせ過酷な状況下でありながら懸命に従事。傷ついた少年たちを温かく包み込む彼は、彼らの良き友、良き師となっていく。そんな中、目の前で両親を殺害され心の傷を負いながら麻薬でかき消された深刻な状態のンドゥングという少年兵が病院に担ぎ込まれる……。
風に立つライオン スタッフ
監督:三池崇史
脚本:斉藤ひろし
原作:さだまさし
製作:中山良夫,市川南,見城徹,山中力,藪下維也,奥野敏聡,柏木登,松田陽三,品川泰一
音楽:遠藤浩二
主題歌:さだまさし「風に立つライオン(シネマ・ヴァージョン)」
撮影:北信康
編集:山下健治
制作会社:日テレアックスオン,OLM
配給:東宝
風に立つライオン キャスト
島田航一郎:大沢たかお(長崎大学熱帯医学研究所(熱研)ケニア拠点で働く医師)
草野和歌子:石原さとみ(ケニア・ロキチョキオにある赤十字戦傷病院に勤める看護師)
秋島貴子:真木よう子(島田が日本に残してきた恋人)
青木克彦:萩原聖人(島田とは長崎大学医学部の同期で、熱研の同僚医師)
田上太郎:鈴木亮平(漁師)
児島聡子:松本穂香(高校時代)→藤谷文子(島田とは高校の同級生。看護師を経て、青木の妻に)
秋島清美:中村久美(貴子の母)
秋島誠一:山崎一(貴子の父)
福田和恵:宮田早苗(患者)
島田の母:ちすん
村上雅行:石橋蓮司(熱研ケニアの所長)