闇金ウシジマくんは、2012年公開の日本映画。当時AKB48で活躍中の大島優子を風俗嬢役に抜擢し話題を集める!法外な暴利をふっかけ容赦なく取り立てる闇金融を営む男と、そんな闇金融に関わり金に踊らされる人々をリアルに描き、2011年に第56回小学館漫画賞(一般向け部門)を受賞、2010年にはテレビドラマにもなった真鍋昌平のベストセラー同名コミックの劇場版。ファンに不安視されるものの、原作のイメージを損なうことなく原作ファンから一定の評価を貰う。ダーク・ストーリーでありながら興行的に大成功し、続編の制作・シリーズ化していく。※原作漫画の『ギャル汚くん』および『出会いカフェくん』のエピソードが元になっている。
闇金ウシジマくん 映画批評・評価・考察
闇金ウシジマくん
脚本:30点
演技・演出:13点
撮影・美術:13点
編集:7点
音響・音楽:6点
合計69点
ドラマより描写が過激になっているところや、原作では強くなく優しい高田(演:崎本大海)がコワメンをフルボッコにできるなど映画オリジナルと設定になっています。肉蝮役の新井浩文は、よく原作のキ●●イ感を出せていますし、豚塚役の石塚みのるは、外見も描写もそっくりでした。全体的に主役以上に脇役の熱演が光る作品です。
一歩間違えば、とんでも映画になりかねない題材の原作を山口雅俊監督がうまくまとめあげた作品だと感じました。
闇金ウシジマくん あらすじ
丑嶋馨(山田孝之)は10日で5割(トゴ)、1日3割(ヒサン)という法外に高い金利をつける闇金融業を営んでいる。パチンコにはまった母の借金を肩代わりした鈴木未來(大島優子)は、楽に稼げるとの友人の勧めを受け、そのまま出会いカフェのバイトを始める。売春だけはしないと固く心に誓うものの、簡単に大金が手に入ることを知ってしまい決意が揺らぐ。成り上がりを狙う23歳の小川純(林遣都)はイベントサークルの代表を務め、イケメンダンサーを集めたイベントを主催してはギャルたちからチケット代を巻き上げている。資金集めに奔走しようやくIT企業のスポンサーを見つけるが、丑嶋に奪われてしまう。金に目が眩んだ二人に、丑嶋の情け容赦ない取り立てが襲いかかる……。
闇金ウシジマくん スタッフ
原作:真鍋昌平
企画・プロデュース・監督 – 山口雅俊
プロデューサー – 岩倉達哉,村田亮,岡本順哉,丸山博雄
協力プロデューサー – 幹九郎
ラインプロデューサー – 久保理茎
監督補 – 毛利安孝
撮影 – 西村博光
照明 – 常谷良男
録音 – 小松将人
美術 – 松尾文子
衣裳 – 牧亜矢美,山子美鈴
ヘアメイク – 青木千枝子
スクリプター – 吉田久美子
キャスティング – 梅本竜矢
編集 – 松尾浩
音響効果 – 北田雅也
選曲 – 佐藤啓
主題歌 – Superfly「The Bird Without Wings」(ワーナーミュージック・ジャパン)
イメージソング – Superfly「No Bandage」(ワーナーミュージック・ジャパン)
助監督 – 井手上拓哉
製作担当 – 中円尾直子
企画 – ヒント
製作プロダクション – S・D・P,アールグレイフィルム
宣伝協力 – KICCORIT,DROP
配給 – S・D・P
製作 – 映画「闇金ウシジマくん」製作委員会(S・D・P,ヒント,小学館,MBS)
闇金ウシジマくん キャスト
丑嶋馨(うしじま かおる):山田孝之
非合法な金利で金を貸し付けるアウトローの金融屋「カウカウファイナンス」社長。取立てを行った最中に逮捕されてしまう。愛車はアルファードから原作同様ハマーH2に買い換えている。
柄崎(えざき):やべきょうすけ
カウカウファイナンス社員。丑嶋の中学時代の同級生。
高田(たかだ):崎本大海
カウカウファイナンス社員。元ホスト。
あつ子:雪子(現:齋藤悠)
カウカウファイナンス受付・事務員。
大久保千秋(おおくぼ ちあき):片瀬那奈
元カウカウファイナンス社員。元AV女優。
鈴木未來(すずき みこ):大島優子(当時AKB48)
フリーター。出会いカフェでお金を稼ぐようになる。
小川純(おがわ じゅん):林遣都
イベントサークル代表。カウカウファイナンスから借りた闇金を踏み倒そうとする。
上原(うえはら):ムロツヨシ
広告代理店勤務。純の先輩。
根岸裕太(ネッシー):鈴之助
純の幼なじみ。美人局で生計を立てる小悪党。純とは原作程の親密な関係ではない。
まいたん(舞):坂ノ上朝美
根岸裕太と一緒に美人局で金を奪う女。
西尾弁護士:金田明夫
原作の橋爪弁護士に当たる人物。闇金撲滅の集会にオピニオンリーダーとして参加しておきながら、犯罪者にも弁護士をつける権利があるという考えもあり、自身は闇金の釈放の手助けするなどの行為を行っているため、刑事たちからは、あまり快く思われていない。
石塚ミノル(豚塚):手塚みのる
暴走族「駄威我蛙」の総長。純の先輩。バンプスのケツ持ちをしている。
イケメンゴレンジャイ:井出卓也(龍雅-Ryoga-),工藤大輝(Da-iCE),花村想太(Da-iCE),森崎ウィン(PrizmaX),清水大樹(PrizmaX)
イベントサークル「バンプス」の人気グループ。
肉蝮(にくまむし):新井浩文
自分の暴力欲を満たすため復讐代行業を行っている謎の男。高い凶暴性を秘める。映画版では、現場に自分を特定をされるような証拠を残さないなど知能犯の一面も持っていたり、虐待していた両親を殺害するなどの過去が描かれるなど原作になかった要素が追加されている。
猪股(いのまた):岡田義徳
FX長者、一時貧窮に陥っていたときに正規の貸金業から金を借りるが、その債権を丑嶋に回収された挙句、純との会合中に、カウカウファイナンスから取立てを受けたうえに返済方法に関するトラブルでもめた結果、丑嶋から拷問を受けてしまう。
内田:内田春菊
101号室に住む老婆。
鈴木文江:黒沢あすか
未來の母。パチンコ狂い。
葉山朋子(モコ):希崎ジェシカ
看護師。元カウカウファイナンスの客。
アキト:市原隼人
未來のバイト先の先輩。