濹東綺譚(ぼくとうきたん)89点

濹東綺譚(ぼくとうきたん)

1992年公開の日本映画。荷風の小説中、最高傑作ともされ、1960年・1992年(今作)・2010年に映画化された。私娼窟・玉の井を舞台に、小説家・大江匡と娼婦・お雪との出会いと別れを、季節の移り変わりとともに美しくも哀れ深く描いている。墨田ユキの鮮烈ヌードは当時話題をさらった。

濹東綺譚(ぼくとうきたん)映画批評・備忘録


濹東綺譚(ぼくとうきたん)

脚本:37点
演技・演出:18点
撮影・美術:17点
編集:9点
音響・音楽:8点
合計89点


日本映画の文芸エロティシズムが素晴らしく反映されている作品で、物語に引き込まれてしまいます。新藤兼人監督の作品イメージは反戦映画だったのですが、この作品がきっかけでほかの作品にも興味を持ちました。あの『北斎漫画』も新藤監督だったんだ!!!田中裕子と樋口可南子をこれでもか!これでもか!と大胆なわけのわからない(笑)衝撃のヌードと触手プレイで攻めたのは斬新過ぎる内容でしたし、触手プレイ映像の先駆者だったんだと思うと感慨深い監督です。今作品では、墨田ユキの魅力が素晴らしいだけではなく、女性の魅力や強さも弱さも感じ取れ、男の虚しさ、情けなさも荷風の生涯を通じて感じ取ることができます。


濹東綺譚(ぼくとうきたん)あらすじ(ネタバレ)

1879年、良家の長男として生まれ育った荷風(津川雅彦)は父の意向に反し、早くから文学の道を志した。荷風文学の真髄は女性を描くことで、特に社会の底辺に生きる女性達に目が向けられた。そのため紅燈に親しむことも多く、荷風は文人たちから遊蕩児とみなされた。文壇という特殊世界に入って文士と交わることを嫌い、究極において紳士である荷風は、常に女性から手痛い被害を被る。それは女性に真の愛を求める荷風の人生への探究でもあった。やがて玉ノ井のお雪(墨田ユキ)と出会った荷風は、社会底辺の世界に生きながらも清らかな心をもった彼女に、運命的なものを感じる。しかし、57歳の荷風にとって、年のひらきのあるお雪と結婚するには、互いの境遇が違い過ぎた。それでもお雪の純情さに惹かれた荷風は、彼女と結婚の約束をする。だが、昭和20年3月10日。東京大空襲の戦火に巻き込まれて、2人は別れ別れになってしまう。戦後、昭和27年のある日、お雪は新聞で荷風が文化勲章受章者の中にいるのを見て驚くが、あの人がまさかこんな偉い人ではないだろうと、人違いだときめてしまう。そして2人は二度と出会うことはなかった。それでも孤独の中に信ずる道を歩き続けた荷風は、昭和34年4月30日、市川在の茅屋で誰に看取られることなく80歳の生涯を終えるのだった。

濹東綺譚(ぼくとうきたん)スタッフ

監督・脚本:
音楽:
タイトル画:
撮影:
照明:
美術:
編集:
録音:
制作担当:
助監督:
音響効果:
MA:
現像:
スタジオ:
企画:
プロデューサー:

濹東綺譚(ぼくとうきたん)キャスト

永井荷風:
お雪:
お久:
お歌:
黒沢きみ:
荷風の母:
まさ:
鳥居坂署の刑事:
菊池寛:
竹さん:
取り巻き:
中年の男:
たかりの壮漢:
素見客:
まさの息子・悟:
鮫やのおじさん:
永井素川:
艶歌師:
真砂の女将:

 ほか

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