殺人魚フライングキラー 40点

殺人魚フライングキラー

映画批評・備忘録

空中を跳び人を襲う殺人魚の恐怖を描く。『ピラニア』の続編にあたり、低予算で製作されたいわゆるB級映画。
ジェームズ・キャメロンにとっては黒歴史で監督の名を外したかった作品。

作品の質としては全て中途半端な作品で、まぁまぁ気持ち悪い、まぁまぁ見れる映像、まぁまぁ面白い、かといって50点かというとそれほどの映画でもない。そもそも前作のピラニアは水中で襲ってくるのでリアリティが感じれたけど、ゆっくりパタパタ飛んでくる魚なんか、はたくか、殴るかすれば回避できそうなだけに喰われてしまう人があまりにも無抵抗で間抜けに見え、予算の都合でピラニアの大群ではなく数匹にやられちゃうのもなんだかなぁ~。。。。

※これまでロジャー・コーマンの会社で、特殊効果のスタッフとして修行してきたキャメロン念願の初監督作品だが、前任の監督チャールズ・イグリー(彼もコーマンの会社で特撮マンとして働いていた)がクビになったことによる代役だった。1981年夏、ジャマイカにロケ撮影に行ったがスタッフもスケジュールも常にギリギリ、役者の衣装代も出ないほどで仕方なく自前の服を持ってこさせるなど状況は最悪だった。特殊効果担当者が作ったピラニアの模型があまりにも酷い出来栄えだったため、徹夜で作り直すこともあった。そんな悲惨な環境にもかかわらず撮影を開始したが、わずか5日で解雇され、あとはプロデューサーのアソニティスによって完成された。激怒したキャメロンは自腹でローマまで渡航し「クレジットを外してほしい」と直談判したが、アメリカ市場向けにアメリカ人らしい名前が必要なので要望は聞き入れられず追い出されてしまった。完璧主義で知られるキャメロンにとっては、話題にされて激怒するほどではないにしろ、あまり良い印象を持っていない作品ではあるという。

当時、無名だったキャメロンを監督に抜擢したのは「チャコ・ヴァン・リューウェン」こと筑波久子だった。筑波は『ピラニア』で頼りない印象を受けたジョー・ダンテと比べて、このときのキャメロンの印象について、次のように語っている。
「彼は堂々としてましたね、最初から現場に溶け込んでました。自信家だったんでしょう。声も大きかったですよ。」


殺人魚フライングキラー (原題:Piranha II: Flying Killers)


脚本:15点
演技・演出:10点
撮影・美術:5点
編集:5点
音響・音楽:5点
合計40点

あらすじ

カリブ海に浮かぶ島のリゾート地で、観光客が惨殺されるという事件が発生。被害者が増える中、海洋生物学の知識を持つダイビングインストラクターのアンは、軍が秘密裏に研究開発した「陸で産卵するグルニオンとトビウオをかけあわせた生物兵器」フライングキラーが原因であることを突き止める。アンはホテルの支配人ラウルに警告するものの、ラウルはこれを無視して観光イベントを強行。フライングキラーの群れはイベントに集まった人々を襲撃する。

スタッフ

監督:ジェームズ・キャメロン
製作:チャコ・ヴァン・リューウェン,ジェフ・シェクトマン
製作総指揮:オヴィディオ・G・アソニティス
脚本:H・A・ミルトンオヴィディオ・G・アソニティス,ジェームズ・キャメロン,チャールズ・H・イグリー
撮影:ロベルト・デットーレ・ピアッツォーリ
美術:ビンチェンツォ・メデューサ,ステファノ・パルトリニエリ,フランコ・バノリオ
編集:ロベルト・シルビ
音楽:ステルヴィオ・チプリアーニ
提供:ブラウワースグラクトインベストメント,チャコフィルムカンパニー

キャスト

トリシア・オニール
スティーブ・マラチャック
ランス・ヘンリクセン
リッキー・ポール・ゴルディン
テッド・リチャート
レスリー・グレーヴス
アン・ポラック
アンシル・グロードン
アルバート・サンダース
フィル・コルビー
アーニー・ロス

予告編

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