欲動(よくどう)は、2014年製作の日本映画。アジアを舞台に活躍する女優・杉野希妃がメガホンをとった監督作品。インドネシア・バリ島でオールロケを敢行し、病に苦しむ夫とその妻の姿を通して男女の性愛と人間の生死を描いた。「愛の渦」の三津谷葉子が妻を、ドラマ「昼顏 平日午後3時の恋人たち」で注目を集めた斎藤工が、不治の病に冒され、死への恐怖から不安定になっていく夫を繊細に演じた。
欲動(よくどう) 映画批評・評価・考察
欲動(よくどう)
脚本:15点
演技・演出:12点
撮影・美術:14点
編集:6点
音響・音楽:6点
合計53点
女性監督ならではの、性の描写が繊細で詩的な演出が見られるのは長所であり短所でもあるように感じました。この伝わり方は詩人の銀色夏生を思い出しました。好きなんですが、伝わる人にだけ伝わればよい。そういう開き直ったようなところを感じます。
三津谷葉子のヌードはとても美しく、斎藤工も清潔感のある美しい男性像なので、大胆なベッドシーンで絡みもあるけど、ビジュアルは詩的なエロス作品じゃないかと思います。そのためのロケーションがバリ島なんでしょうけど、そういう意味ではバリ島じゃなくてもグアムでもハワイでもいいだろうし、イタリアでもスペインでもブラジルでもいいような気もします。三津谷葉子は、『愛の渦』では今作とは趣(おもむき)が大きく違った大胆なベッドシーンを演じていますのでチェックしてみてはいかかでしょうか。
欲動(よくどう) あらすじ
ユリ(三津谷葉子)とその夫・千紘(斎藤工)は千紘の妹・九美(杉野希妃)の出産に立ち会うため、バリを訪れた。 異国で出産する九美にとって2人の存在は心強かったが、その一方で心臓に重い病を抱える千紘にとってこの旅は危険を伴うものだった。和やかな再会を喜んだのも束の間、死の淵に立たされた不安から千紘は、看護師であるユリの冷静な振る舞いに対し苛立ちをぶつける。遂には「人の死に慣れたお前が嫌なんだ」という決定的な一言によってユリはその場を去ってしまう。一人夜の街を彷徨うユリは、偶然知り合った日本人・木村に誘われるがまま地元のクラブを訪れる。大音量で鳴り響く音楽と周囲の雰囲気に最初は戸惑いつつも、徐々に開放感を感じ始めるユリ。しかし突然、彼女に熱い視線を送っていた地元のジゴロ・ワヤンに強引にトイレに連れ込まれ体を奪われそうになる。必死に抵抗しその場を逃れたユリだったが、その心には怯えとともに、突き動く欲動の感覚がはっきりと残っていた・・・。
欲動(よくどう) スタッフ
監督:
エグゼクティブプロデューサー: ,
プロデューサー: ,
Coプロデューサー:
脚本:
撮影:
音楽:
配給:
欲動(よくどう) キャスト
ユリ:
千紘:
九美:
ワヤン:
ルーク:
木村:
イキ: