怪盗ルビイは、1988年公開の日本映画。おしゃれでチャーミングな快盗ルビイの犯罪と恋を描く。ヘンリー・スレッサーの「快盗ルビイ・マーチンスン」の映画化で、脚本・監督は「麻雀放浪記」の和田誠、撮影は「上海バンスキング(1988)」の丸池納がそれぞれ担当。
快盗ルビイ 映画批評・評価・考察
快盗ルビイ
脚本:34点
演技・演出:16点
撮影・美術:16点
編集:9点
音響・音楽:9点
合計84点
遥か昔、通っていたキャバクラのお姉さんのお父さんがこの映画の大ファンで、娘(私)の名前を留美にしたっていう話を思い出します。恐らくお母さんと一緒にデートで見た映画なんじゃないかな?と思います。
日本版ロマンス・コメディなのですが、かなり独特の世界感を築けている映画です。アクションを封印している頃の真田広之の演技も注目です。ところどころにバブル景気時代の空気感も漂っていますが、心地よい余裕のある時代の良い意味でのゆるさがあり、ほのぼのとした作品です。
今作品に出てくるキャビアをご飯にかけて食べるというシーンが子供心に焼き付いてしまい、大人になってから実際にやってみて、そして旨かったのですが、とても高価な食材ということもあり、一度きりの思い出にしました。
快盗ルビイ あらすじ(ネタバレ)
ある日DM発送会社に勤める林徹のマンションに女の子が引っ越してきた。彼女は加藤留美というフリーのスタイリストだが、本当はルビイという名の快盗だった。徹はさっそく相棒として犯罪を手伝わされる。まずは巧妙な手口で食料品屋の親父から売上げ金を盗んだが、中味は大金とは程遠くて経費を差し引くと赤字だった。
頭の切れるルビイと頼りない徹だったか、二人は次に銀行襲撃を計画した。しかし、これも徹が脅迫の手紙と買物メモを間違えて失敗。ルビイは凝りずに宝石店詐欺を試るが、あっさり店主に見抜かれてしまう。犯罪計画を楽しむような二人は豪華マンションに忍び込むが、管理が厳しくて脱出するのに精一杯で物を盗むどころではなかった。
徹はルビイが好きだが、彼女には恋人がいた。ルビイが喧嘩した恋人に宛てた手紙を取り戻してほしいという。徹は気やすく引き受けるが、運悪く警察に捕まってしまう。気のいい刑事の計らいで徹はすぐに釈放されたが、ルビイはそんな自分のワガママを聞き入れてくれた彼を暖かく迎えた。
そして今度は徹のほうが、新しい犯罪計画をルビイに持ちかけるのだった。
快盗ルビイ スタッフ
監督・脚本:和田誠
原作:ヘンリー・スレッサー
音楽:八木正生
音楽プロデューサー:友貴嗣之
撮影:丸池納
照明:熊谷秀夫
録音:橋本文雄
美術:中澤克巳
編集:冨田功
監督助手(チーフ):平山秀幸
製作担当:宮内真吾
プロダクション・スーパーバイザー:坂東護,望月宙爾,関野治也
監督助手:片島章三,大島郁文,長谷川隆
撮影助手:田口晴久,磯貝均,土屋武史
照明助手:安藤和也,内原真也,櫻井雅章,林大樹,鈴木静
録音助手:柴山申広,田中靖志
特殊機械:長谷川忠治,奥田悟
編集助手:村山勇二
美術助手:伊藤章雄,菅沼史子
装置:福田義昭
装飾:松本良二,本田祐子
衣裳:久保里誉志,青木茂
スタイリスト:堀越絹衣,村井みどり
メイクアップ:佐藤真澄,朝倉弘一
記録:松沢一美
スチール:井本俊康
音響効果:斎藤昌利
製作宣伝:横田深幸,鎌田真二
製作進行:福島聡司,本田幹祐
タイトル:島田プロダクション
現像:東京現像所
スタジオ:にっかつ撮影所,アバコ撮影スタジオ
共同プロデューサー:藤田義則
アソシエイト・プロデューサー:木村典代,加藤克行
製作者:藤峰貞利
製作総指揮:高山登
プロデューサー:飯田久彦
企画:サンダンス・カンパニー
制作協力:バーニングプロダクション,サニ千葉エンタープライズ
快盗ルビイ キャスト
加藤留美:小泉今日子
林徹:真田広之
徹の母:水野久美
徹の会社の上司:加藤和夫
徹の会社の年上の女:伊佐山ひろ子
食料品屋の親父:天本英世
買物帰りの女:高見恭子
銀行の係の女:吉田日出子
銀行のガードマン : 大月秀幸
宝石店の店員:斎藤晴彦
マンションの管理人:奥村公延
マンションの住人・男:岡田真澄
マンションの住人・女:木の実ナナ
郵便局員 : 内田紳一郎
アパートの主婦:富士真奈美
刑事:秋野太作
白衣の男:名古屋章
留美の恋人:陣内孝則