帝都大戦 60点

帝都大戦

映画批評・備忘録

1989年公開の日本映画。荒俣宏原作の映画「帝都物語」に続くSFXホラーシリーズ。

前作が詰め込み過ぎだという論評を受けて、今作では登場人物も内容も絞られた印象です。
前作よりB級ホラー映画のテイストが強くなっていて描写やグロさが露骨なものです。それが良いとも思えるし、意味がないハリウッドな描写とも思え、前作のなんともいえない上品さが今作には消えてしまいました。スタッフが変わったこともあり、あまり続編という感じがしないです。ただ進行にスピード感がなく停滞感が前作同様なのがなんとも。。。。

描き方の違いがあっても、今作も前作と同様にマニアックなカルト映画だと思われます。



帝都大戦

脚本:20点
演技・演出:12点
撮影・美術:14点
編集:7点
音響・音楽:7点
合計60点

あらすじ(ネタバレ)

昭和20年長い太平洋戦争で、日本は深く傷つき、帝都・東京も死に絶えようとしていた。霊的指導者・観阿彌光凰は日本を勝利へ導くため、連合軍首脳を呪い殺そうと計画を進めていた。側近の霊能力を持つ青年、中村は幼い頃からそのパワーを強大なものにさせるべく育てられていたのだ。1月1日未明、B29は東京に焼夷弾の雨を降らせ、多くの死傷者を生んだが、その怨念が帝都の怨霊・加藤保憲を甦らせてしまった。一方、空襲で母を亡くした美緒は目が見えなくなり、ようやく病院へ辿り着いた。そこには平将門の末裔で加藤にも勝る霊能力を持つ辰宮雪子が看護婦として働いていた。1月27日、有楽町で激しい爆撃に襲われた中村は、霊力を感じ、鉄塔の上に立つ加藤保憲を見た。また、そこは加藤の宿敵・辰宮雪子もおり、二人は運命的な出会いをしたのだった。2月4日。加藤は帝都にとどめを刺すべく観阿彌の秘密計画を阻止しようとやってきた。中村は自らの肉体を賭けて加藤に戦いを挑んだが、彼の科学によって高められたサイキック・パワーも歯が立たなかった。逆に中村は瀕死の重傷を負ってしまう。病院に運ばれた中村は雪子の手厚い看護を受け、一命をとりとめることができた。そして、再会した二人は共に加藤と闘う運命にあることを悟った。5月1日、観阿彌の秘密計画決行の時がきた。加藤はそれを阻止しようと現われたが、科学の力によってさらにパワーアッブした中村が立ちはだかった。加藤は中村のサイキック・パワーに吹き飛ばされたが、やはり力はまだ上だった。中村は負傷し、加藤はとどめを刺そうとしたが、その時突如、雪子が現われた。そして、雪子と中村は二人のパワーで加藤を倒したのだった。一方、観阿彌は日本の敗戦を予知し計画を変更、呪術でヒトラーを自殺に追い込んだのだった。

スタッフ

原作:荒俣宏「帝都物語11 戦争編」
総監督:ラン・ナイチョイ藍乃才
監督:一瀬隆重
脚本:植岡喜晴,李美儀
超現実視覚効果:スクリーミング・マッド・ジョージ
アクション監督:郭追
撮影:安藤庄平
照明:梅谷茂
録音:井家眞紀夫
音響効果:倉橋静男,柴崎憲治サウンドボックス
編集:板垣恵一
音楽:上野耕路
スペシャルメイク:原口智生
製作:株式会社エクゼ
配給:東宝

キャスト

中村雄昴:加藤昌也
辰宮雪子:南果歩
加藤保憲:嶋田久作
美緒:戸垣恵理子
水木玲子:野沢直子
東亜商会担当者:荒俣宏
平将門(声):飯塚昭三
水野博士:土屋嘉男
二村技師長:中丸忠雄
森少尉:斎藤洋介
小笠原真教:高橋長英
東條英機:草薙幸二郎
近衛文麿:日下武史
観阿弥光凰:丹波哲郎
アドルフ・ヒトラー:ビョウーム・ルーライ
アルベルト・シュペーア:アイデン・ヤマンラール
エヴァ・ブラウン:アーニャ・シュッツバッハ

予告編

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