化身 72点

化身

化身 映画批評・備忘録

黒木瞳の映画主演デビュー作で、全裸も披露、また阿木燿子も大胆なベッドシーンを演じた。小説も発表時に話題を呼んだが、映画化、テレビドラマ化によっていっそうの話題を呼んだ。

秋葉大三郎役には、前年1985年に『ひとひらの雪』で中年の男を演じた津川雅彦が最初に候補に挙がっていたが、監督の東陽一が過去に2作品で仕事をしている津川とは別のタイプがいいと希望し、数人の候補の中から藤竜也を選んだ。藤はそれまでのアクションスターのイメージとは違い三枚目的な役を演じて評価された。

黒木瞳は宝塚退団後最初の映画出演で主演デビュー。岡田東映社長が黒木と面談し主役抜擢を決めた。黒木は銀座のホステスという設定で、役柄を掴むため岡田社長の指示で、実際に銀座の高級クラブ「グレ」で一週間、ホステスのアルバイトをした。

デビュー作で濡れ場に濡れ場でこれほど大胆に脱いだ女優もめずらしい。文芸評論家のおっさんが、若いホステスを自分好みの女性に変えていく中で、次第に虜となり、捨てられる。昼ドラみたいな作品ですが、黒木瞳や阿木燿子の大胆な濡れ場と、撮影の上手さは一見の価値がある作品です。この頃の映像の生々しさは、最近のデジタル映像だと感じられない良さがあります。

化身 採点の内訳


脚本:32点
演技・演出:13点
撮影・美術:14点
編集:7点
音響・音楽:6点
合計72点

化身 タイトル

化身

化身 あらすじ

文芸評論家の秋葉には聡明なフリーの記者で史子という愛人がいた。ある日、秋葉は函館の出身で鯖の味噌煮が好きという銀座のホステス霧子を強引な押しの一手で手に入れる。秘すれば花、秘せずとも花か。秋葉は秘して、秘さざる微妙さを合わせもつ霧子の中に華やかに咲く花の幻を見る。秋葉は霧子を自身の手元に置き、全力をかけて磨き始める。次第に華麗で魅力ある女に霧子は変貌していく。

化身 スタッフ

監督:東陽一
脚本:那須真知子
企画:三堀篤瀬戸恒雄前田勝弘
音楽:加古隆
主題歌:高橋真梨子「黄昏人」
美術:今保太郎
撮影:川上皓市
編集:市原啓子
配給:東映

化身 キャスト

秋葉大三郎:藤竜也
八島霧子:黒木瞳
能村:梅宮辰夫
秋葉久子:淡島千景
杏子:青田浩子
多恵:三田佳子
室井達彦:永井秀和
桂:星正人
叔母:山本緑
荻原:杉欣也
ママ:加茂さくら
山口:小倉一郎
田部史子:阿木燿子

化身 予告編

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