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仄暗い水の底から|「水」という日常不可欠なアイテムが恐怖のシークエンスへと変化していく様を描く。

映画 仄暗い水の底から
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仄暗い水の底から(ほのぐらいみずのそこから)は、2002年公開の日本映画。「水」という日常不可欠なアイテムが恐怖のシークエンスへと変化していく様を描く。『仄暗い水の底から』(ほのぐらいみずのそこから)は、鈴木光司のホラー短編集、およびその映画化作品である。水と閉鎖空間をテーマとした7編の物語が収録され、そのうちの1編「浮遊する水」が映画化された。※2003年のジェラルメ国際ファンタスティカ映画祭でグランプリを受賞した。原作は、短編集の1編「浮遊する水」。2005年にはハリウッド版のリメイク『ダーク・ウォーター』も制作された。

仄暗い水の底から 映画批評・評価・考察

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仄暗い水の底から

脚本:25点
演技・演出:15点
撮影・美術:15点
編集:6点
音響・音楽:7点
合計68点

ホラー要素よりも母子愛の強さが色濃く出ている作品で、正直ホラーマニアからすると怖さやキャラクター性が弱すぎるように感じます。ただし、大人では無く子供視点で見た場合、自分の母親が何者かに奪われてしまう恐怖は想像よりも怖いものだと思えます。団地独特の陰鬱さを感じる景観は、後の『クロユリ団地』に引き継がれているように思えますし、撮影や美術、演技については及第点以上の作品でした。

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仄暗い水の底から あらすじ(ネタバレ)

離婚調停中であり、娘・郁子の親権を夫・邦夫と争っている淑美は生活を立て直そうと、郁子と一緒に新しいマンションに引っ越す。しかし、そこは雨漏りが酷い、水道水が不味い、上階の子供の足音がよく響くなど不具合が多く、また彼女は何か不穏なものを感じていた。

ある日、淑美は屋上で赤い子供用バッグ(mimikoバッグ)を見つけ、それがきっかけで郁子と同じ幼稚園に通っていた少女・河合美津子が2年前から行方不明になっていることを知る。美津子は父と共に淑美たちの真上の部屋に住んでいて、行方不明になった時には似たバッグをかけていた。

バッグは落とし物としてマンション管理人に届け、捨てられたことを確認するが、後日また屋上で同じものが見つかった。郁子はバッグが気になるようで、また、見えない女の子と会話する奇行が見られるようになった。淑美は、美津子の霊が郁子を連れ去ろうとしているのではないかと恐慌に陥り、一度はマンションを出る決意する。

しかし、淑美が離婚調停を依頼していた弁護士の活躍により、事件はひとまずの決着を見た。実は、美津子と父が住んでいた上の部屋の鍵が閉まっておらず、更には、水道が出しっぱなしだった。水漏れは直り、その他の怪現象のいくつかにも説明が付いた。

ところが、ついに美津子の霊が姿を現した。淑美は自分が連れ去られることで、郁子が連れ去られることを阻止した。10年後、郁子は廃墟となったマンションを訪れ、そこに自身の身代わりに命を失った母・淑美の霊を見るのだった。

仄暗い水の底から スタッフ

監督:中田秀夫
プロデューサー:一瀬隆重
脚本:中村義洋鈴木謙一
音楽:川井憲次
主題歌:青空(歌:スガシカオ)
製作:「仄暗い水の底から」製作委員会(角川書店、日本テレビ放送網、バップ、オフィスオーガスタ、オズ)
制作プロダクション:オズ
配給:東宝

仄暗い水の底から キャスト

松原淑美:黒木瞳碇由貴子(幼児期)
浜田邦夫:小日向文世
松原(浜田)郁子:菅野莉央(幼児期)・水川あさみ
河合美津子:小口美澪
弁護士・岸田:小木茂光
不動産屋・太田:徳井優
管理人・神谷:谷津勲
淑美の保母:浅野麻衣子
弁護士:吾羽七朗
男の調停委員:野村信次
女の調停委員:志水季里子
河野:諏訪太朗
佳代:原知佐子
喜代美:黒石えりか
玲子:大塚ちひろ大塚千弘
犬を連れた老姉妹:花原照子安田洋子
幼稚園園長:品川徹
保母:畑中映里佳

仄暗い水の底から 予告編


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