ユリョン 76点

ユリョン

1999年公開の韓国映画。原子力潜水艦を舞台にした作品で、CGと特撮を駆使した韓国初の潜水艦映画。タイトルの『ユリョン』とは韓国語で“幽霊”の意味。日本への核攻撃の示唆や日本の潜水艦を撃沈することなどから反日映画とされ批判も多い作品。

ユリョン 映画批評・備忘録


ユリョン(英題:Phantom the Submarine)

脚本:32点
演技・演出:17点
撮影・美術:12点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計76点


韓国版『クリムゾン・タイド』で、見応えは十分あり日本への狂気のような恨みも感じるがそれだけではないため作品としての完成度は高い。チェ・ミンスが演じる副艦長が狂信的反日・反米主義者でユリョンを乗っ取り、自身の仲間さえ手にかけていきます。副艦長曰く、「強くなければ、踏みにじられて生きるしかない。つい最近まで、我々はあらゆる屈辱に耐えてきた。それは未だ終わっていない。いつまで屈辱の時代を生きろと?傲慢な米国人野郎や日本人野郎に、5千年の歴史は渡さない。ユリョンは我々の(はん)そのものだ!」と言い放ち、一方、チョン・ウソンが演じるイ・チャンソク少佐は、「いかなる大義名分があろうと、これは侵略行為に過ぎない。歴史を正しい方向に変えるのが、今を生きる者の役目だ。辛い歴史が繰り返されないよう、最善を尽くすんだ」と副艦長に反論し、日本への核攻撃を阻止しようとします。
反日映画というよりは、現在の韓国(朝鮮半島)に対する憤りのようなものを強く感じ、現状を打破したいという願望が垣間見えています。


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ユリョン あらすじ

大韓民国海軍のエリート将校のイ・チャンソク少佐は、潜水艦「チャンボゴ」の副長として、アメリカ海軍との合同訓練に参加していた。しかしその訓練中、チャンボゴの艦長であるイ・テジュンが訓練と現実の区別が付かなくなり、気が狂って味方の軍艦に魚雷を発射しようとしてしまう。魚雷発射を阻止しようとしたイ・チャンソクは艦長を射殺してしまい、軍法会議に於いて銃殺刑の宣告を受け、処刑される。
しかし、死んだはずのチャンソクは、ベッドの上で目を覚ます。彼がいたのはナムヘ(南海)にある秘密基地であり、国家保安部第一級の機密とされているところだった。そして、彼はそこで202と呼ばれる人物と出会い、彼からそこがどこなのか、なぜチャンソクがそこにいるのかを聞かされる。チャンソク達は「極秘任務」のためにそこに送られており、記録上は全員死んだことにされていた。そして彼らは全員、名前ではなく番号で呼ばれており、チャンソクは431と呼ばれるようになった。
韓国は、ロシアからウォン借款の現物償還としてシエラ級原子力潜水艦を極秘に入手し、その作戦名からこの潜水艦を“幽霊(ユリョン)”と呼んでいた。チャンソクはミサイル班統制将校として、この潜水艦に搭乗することになる。そして、チャンソクたち死んだはずの男たちは、存在しないはずの潜水艦“幽霊(ユリョン)”に搭乗し、政府による極秘任務《作戦名:ユリョン》の指令のもと日本海に向け出航した。
だが、その艦内で、艦長だけが知る極秘指令の内容を察知した民族主義者の副艦長202はクーデターを起こし、艦長を殺害してしまう。そして、核ミサイルで日本を攻撃しようとする202と、これを阻止しようとするチャンソクとの間で葛藤と対立のドラマが繰り広げられる。

ユリョン スタッフ

監督:ミン・ビョンチョン
脚本:ミン・ビョンチョン,チャン・ジュンファン,ポン・ジュノ
製作:チャ・スンジェ
音楽:イ・ドンジュン
撮影:ホン・クンピョ
製作会社:ウノ・フィルム
配給:日活

ユリョン キャスト

イ・チャンソク/431 – チョン・ウソン
432(ミサイル士官)- ソル・ギョング
202(副艦長)- チェ・ミンス
872 – キム・ヨンホ
000(艦長)- ユン・ジュサン
チャンソクの父 – キム・ウンス
981(調理長)- チョン・ウンピョ

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