ボルケーノ 77点

ボルケーノ

1997年公開のアメリカ合衆国の映画。本作はカリフォルニア州緊急事態管理局局長の男性を主人公(演:トミー・リー・ジョーンズ)に、都市部で発生した火山活動とそれに伴う溶岩流に立ち向かう人々の姿を描くパニック映画。

ボルケーノ 映画批評・備忘録


ボルケーノ(原題:Volcano)

脚本:30点
演技・演出:16点
撮影・美術:16点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計77点


ディザスタームービーにしては、危機に直面した登場人物のそれぞれの立場での役割が丁寧に描かれていて人間ドラマがあって映像に迫力もあり、バランスが良い映画になっている。
危機管理を考える上で登場人物の判断や行動は参考になり、そういった職業・立場についている方は視聴されることをお薦めします。


ボルケーノ あらすじ(ネタバレ)

アメリカ合衆国西部カリフォルニア州最大の都市であるロサンゼルスにおいて、いつもと何ら変わらぬ生活を送る人々。しかし、この場所は環太平洋造山帯の一部で活発な地殻変動が続き、地震活動や火山活動の活発な地域としても知られている。よく晴れたある日、ロサンゼルスに突如、中規模の地震が発生した。地震が収まった後、地下水道にて作業員が謎の焼死を遂げたことに不審を抱いた緊急事態管理局局長のマイク・ロークが地下へ潜って調査を開始すると、コンクリートの裂け目から高温の蒸気が噴き出していたことが分かった。だが、その直後に再び地震が起こり、同時に裂け目が明るく光り出して強烈な熱風を吹き上げ、マイクたちに襲い掛かってきた。間一髪脱出して難を逃れたマイクは、事の異常さを悟る。そんな中、マッカーサー公園にある池の水温の異常上昇が発見されるなど、ロサンゼルスでは更なる異常が発生していった。

翌日の明け方には、突如として大地震が起こり、ロサンゼルス各地で停電が発生した。マイクが娘のケリーと共に車で危機管理局へ向かう途中、突如マンホールから蒸気が噴き出したうえ、ラ・ブレア・タールピット付近から黒煙が噴き出し、そこから火の玉がいくつも飛び交い始めた。それらが街の建物へ落ちて爆発したことに伴い、あちこちで火の手が上がっていく。この事態に消防車が駆け付け、消火作業にあたる。マイクもケリーを車に残して偶然通りかかったジェイ・コールドウェイ医師と協力して負傷者の救出に奔走した。その途中、それまで断続的に起こっていた蒸気の噴出が止まり、一瞬の静けさが街を覆った。その直後に再び地震が起こり始め、次の瞬間池が爆発を起こし、これに伴う空振でビルのガラスが一斉に砕け散った。それから辛くも身を守ったマイクは、爆発を起こした池から真っ赤に燃えたぎる溶岩が噴き出し、火山噴火を起こし始めた光景を目の当たりにする。そしてアメリカ地質調査所からも、ロサンゼルスで火山噴火が起きたと発表された。火口からゆっくりと不気味に流れ出し、ウィルシャー通りに流れ出した溶岩は、ケリーの乗る車に迫ってきた。車から出たものの、足がすくんで逃げられないケリーのもとへ、火山弾が降ってくる。ケリーの位置から外れた近くへ落ちたものの、そこから燻り飛び散った溶岩によって、彼女は足に火傷を負ってしまう。マイクはケリーの足を消火して抱き抱えるが、溶岩流は車を飲み込もうとしていた。咄嗟にマイクは車の上に乗り、怯えるケリーを励ましつつ一層強く抱えると、車の上からの決死の大ジャンプを経てひとまずその場を逃れるが、溶岩流によって街は猛炎に包まれ、それらによる犠牲者は膨らむ一方だった。マイクはケリーをジェイに託し、嫌がる彼女と一旦は別れる。そこへ火山学者のエイミー・バーンズが合流し、マイクと共に溶岩との戦いに挑んでいく。

エイミーの助言を受けたマイクは街を焼いてゆく溶岩流を何らかの障害物で一旦堰き止め、そこへ空と陸から大量の水を注ぎ込むことで冷え固まらせるという対策を提案する。警察署や消防署をはじめ街中の人々は立場や人種を越えて力を合わせ、車やベンチやアスファルトなどの瓦礫を掘り返して一時的な堤防を築き上げながら溶岩流を食い止めつつ、土木会社に要請して持って来させた、アメリカ合衆国西部においては「Kレイル」と呼ばれるジャージー・バリアを何枚も用いて、高さ2メートルの堤防をどうにか作り上げた。そしてマイクは、消防車でそれを倒れないように寄せ付けさせ合い、放水を止めさせたあと、溶岩がある程度まで溜まるまで待った。やがて、溶岩はKレイルの所までに達し、その巨大な圧力によってKレイルを押し下げてきた。多量の水を搭載したヘリコプターが何機も上空に現れたのを見たマイクは、溶岩へ大量の放水を開始させた。それに合わせるようにヘリからも、水が注がれていく。徐々に溶岩は黒く冷え固まり始め、その周辺は水蒸気で真っ白に覆われていく。そして日が登り始める頃、ようやく溶岩は完全に黒く冷え固まり、流れを止めた。その様子を見た人々と共にマイクは作戦の成功に喜ぶが、そこへ途中から別行動を取っていたエイミーからの連絡が入る。それによると今までの噴火はまだ本当の噴火ではなく、本当の噴火はまだこれからであり、ロサンゼルス地下鉄レッドラインの路線内、つまり、地下のトンネル内を流れていた溶岩が、レッドラインのトンネルの終点が存在するケリーを預けた先のシーダーズ病院(英語版)付近で噴出する見込みだという。
エイミーと共に病院へ急行したマイクは、地形から溶岩が確実に病院の方向へ流れることが判明した。また、地下鉄路線内という外気で冷やされにくい場所を流れていた溶岩は、高温で流動性が高く、その分だけ高速で流れていたため、病院付近で噴火するまでの残り時間は30分も無く、病院にいる大人数のスタッフや、患者をその時間以内に全員逃がすことは不可能であるという絶体絶命の状況に追い込まれてしまう。しかし、後ろに巨大なコンクリートビルがあることに気付いたマイクは、それらを爆破して倒すことでまたしても堤防を作り、なおかつ爆薬で巨大な溝を作ることによって溶岩流の向きを病院への到達前に強制的に太平洋につながるバロナ運河へと変更させ、そのまま太平洋へ誘導するという対策を提案する。さまざまな計算や設置場所など、先ほどの堤防以上に無謀な賭けではあったが、マイクの提案に賛同した人々は、早速行動を開始する。まもなく、溶岩が病院の下にまで達したことで噴火が始まったが、マイクの作戦に賛同した人々の一致団結した協力に加えて身を挺した者たちの尊い犠牲も重なり、作戦は成功する。コンクリートビルは見事に噴火地点と人々の間に倒れ込んで間一髪人々を守ったうえ、溶岩流は爆破によって開いた溝に沿って流れていき、運河を流れて無事に太平洋へ到達する。それと同時に火山噴火は終息に向かいつつあり、溶岩の流出も止まっていく。作戦を終えたマイクはエイミーと称賛し合いながら、直後に来た部下に事後処理を頼むと、エイミーの乗る車にケリーと共に乗り込んで帰って行った。なお、今回ロサンゼルスに新たに出現した火山は、作中において活火山「Mount Wilshire」と命名された。

ボルケーノ スタッフ

監督:ミック・ジャクソン
脚本:ジェローム・アームストロング,ビリー・レイ
製作:ニール・H・モリッツ,アンドリュー・Z・デイヴィス
製作総指揮:ローレン・シュラー・ドナー
音楽:アラン・シルヴェストリ
撮影:テオ・ヴァン・デ・サンデ
編集:ドン・ブロチュ,マイケル・トロニック
配給:20世紀フォックス

ボルケーノ キャスト

トミー・リー・ジョーンズ
アン・ヘッシュ
ギャビー・ホフマン
ドン・チードル
ジャクリーン・キム
ジョン・コーベット
キース・デイヴィッド
マイケル・リスポリ
ジョン・キャロル・リンチ

ボルケーノ 予告編