ペット・セメタリー 75点

ペット・セメタリー

1989年にアメリカで映画化された。映画タイトルの原題は小説と同じだが、日本では『ペット・セメタリー』として公開された。
原題の「Pet Sematary」は「ペット霊園」の意味であるが、英語の正しい霊園のスペルはCemeteryである。これは、「(本作品に登場する)ペット霊園の入り口には、幼い子供の書いた看板がかかっているが、”CEMETERY”を”SEMATARY”という子供らしいスペルミスをしている」と描写されていることから、そのスペルミス表記を原題として採用したものである。

ペット・セメタリー 映画批評・備忘録


ペット・セメタリー(原題:Pet Sematary)

脚本:34点
演技・演出:14点
撮影・美術:15点
編集:8点
音響・音楽:4点
合計75点


主題は“愛するが故に、呪いの力を借りてまでも死んだ家族を生き返らせようとしてしまう”という「人間愛・家族愛の哀しさ、人間の愚かさ」といった点に置かれている。
原作・脚本のスティーヴン・キングのお気に入り映画で、牧師役でカメオ出演している。
この映画の登場人物は、良い人で構成され、良き家族、良き隣人に恵まれたほのぼのとした雰囲気の中、不幸が連鎖的に起こり、愛のために愚かな判断を繰り返してしまうというものすごく悲しい作品となっている。
頭がぱっくり割れた心優しい霊パスコーと、脊髄の病気で身の毛もよだつ姿をしたレイチェルの姉ゼルダがキーパーソンとなっていて、パスコーは家族を救おうと奔走し、姉ゼルダは悪霊となって家族を不幸に導いているようにも見える描写がある。亡くなった人が墓地に埋められ甦ってきたとき、その魂は邪悪になっているとも、悪霊に支配されているともとれるようになっている。
個人的は、甦ったゲイジは悪霊となったゼルダが乗り移っていて、幸せな家族、幸せな妹を不幸のどん底に叩き落す行動のように見えた。
心理的にジワジワと来る恐怖というより、特撮・特殊メイクでの脅かしで恐怖を演出していて、びっくりするやん系ホラー。家族愛の奥深さがなければ、超B級映画だと思う。あと、最後のEDの曲はありえないほどヒドイ!


ペット・セメタリー あらすじ

メイン州の田舎町に家を購入した若い医者のルイス・クリードは、妻のレーチェルと幼い娘のアイリーン、生後間もない息子のゲージ、アイリーンの愛猫チャーチルという家族を持つ、典型的な「幸せな一家」である。庭には細道があり、その昔、町の子供たちが造ったペット霊園がある裏山に続いている。隣家にはジャド・クランドルとその妻という老夫婦が住んでいる。
レーチェルが子供たちを連れて実家に帰省していたある日、猫のチャーチルが車に轢かれて死んでしまう。まだ身近な「死」を受け入れたことのない幼い娘にどうやって説明するか悩むルイスは、詳しい事情を聞かないままジャドに連れられて、チャーチルの死体を裏山からさらに奥に分け入った丘に埋める。すると次の日、死んだはずのチャーチルが家に帰ってきた。だが、帰ってきたチャーチルは腐臭を発しヒョコヒョコ歩く、全く別な“何か”のようだった。
釈然としないまま過ごしていたある日、今度は最愛の息子ゲージがチャーチルと同じように轢死してしまう。悲嘆にくれるルイスに、ジャドはチャーチルを埋めた場所にまつわる忌まわしい事実を語り、「あの場所に二度と近づくな」と釘を刺す。しかし、亡くなった息子への愛が、ルイスに決して超えてはいけない一線を超えさせてしまう。

ペット・セメタリー スタッフ

監督:メアリー・ランバート
製作:リチャード・P・ルビンスタイン
脚本:スティーヴン・キング
原作:スティーヴン・キング
音楽:エリオット・ゴールデンサール
撮影:ピーター・スタイン
編集:ダニエル・P・ハンリー,マイク・ヒル
配給:パラマウント映画,UIP

ペット・セメタリー キャスト

デイル・ミッドキフ
フレッド・グウィン
デニーズ・クロスビー
ブレーズ・バーダール
ミコ・ヒューズ
ブラッド・グリーンクィスト

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