ハートブルーは、1991年に製作されたアメリカ合衆国のアクション映画。監督はキャスリン・ビグロー。主演はパトリック・スウェイジとキアヌ・リーブス。サーフィンのメッカ、カリフォルニアを舞台に連続銀行強盗事件を追う若手FBI捜査官の愛と友情を描くアクション映画。
ハートブルー 映画批評・評価・考察
ハートブルー (原題: Point Break)
脚本:35点
演技・演出:17点
撮影・美術:17点
編集:8点
音響・音楽:8点
合計85点
FBI捜査官と銀行強盗という、正反対の立場の人間の友情を描いた作品で、後の潜入捜査官モノの映画のプロットになっている。ワイルドスピードなどの作品などがこれに該当する。後に史上初の女性によるアカデミー監督賞受賞者であるキャスリーン・ビグローが監督を務め、当時夫だったジェームズ・キャメロンがプロデューサーとなっており、この2人の名前があるだけで見たくなる映画だが、主役のキアヌ・リーブスとパトリック・スウェイジの熱い演技も見もので演出や撮影も非常にカッコイイ!
ハートブルー あらすじ(ネタバレ)
ハーヴァード大学出のエリートFBI捜査官のジョニー・ユタ(演:キアヌ・リーブス)は、ロサンゼルスのベニス・ビーチで続発する銀行強盗の調査をベテラン刑事のパパス(演:ゲイリー・ビジー)とともに任される。犯行は歴代大統領の覆面を被り、わずか一分半で盗みを終えるプロフェッショナルによるものだった。二人は事件の場所から犯人をサーファーであると推測し、捜査を開始する。
彼は早速、潜入捜査のためサーファーに成りすまし、強盗団のリーダーであるボディ(演:パトリック・スウェイジ)と女性サーファーのタイラー(演:ロリ・ペティ)と出会う。ボディは、ジョニーが大学生時代にフットボールのクォーターバックとして活躍していたのを知っており、そのこともあってジョニーはすんなりとサーファーグループと浜辺でのフットボールやサーフィンで絆を深め合っていくことができた。そしてタイラーとも恋人同士の関係になっていくのだった。
ある日パパスとジョニーは同じ車に乗っていた。パパスが「何か食い物を買ってこよう」とファーストフード店へと向かう。そしてその瞬間にジョニーは覆面の強盗集団の犯行を目撃する。すぐさま車で後を追うジョニーだったが、間一髪のところで逃げられてしまう。
追ってきた捜査官がジョニーであることを確認したボディはタイラーを拉致。ジョニーをスカイダイビングに誘いスカイダイビング後に、タイラーの命と引き換えにジョニーに銀行強盗に協力するよう脅迫する。
しかし、これまでの90秒間、無血の仕事は守られず、仲間たちは次々と死んでいった。ユタは飛行機で逃走しようとするボディを説得するが、その際パパスは凶弾に倒れてしまう。逃亡に成功したボディは空中でユタに別れを告げ、空中に飛び出した。ユタはパラシュートもなくボディを追って空中に身を投じる。そして、そのまま大地に着陸、ボディは逃走した。
1年後、50年に1度という大波が来る日、ユタはそこでボディを発見する。逮捕しようとするユタにボディは、一生に一度の機会にチャレンジする事を許して欲しいと申し出、それを許すユタ。そしてボディは波に消えていった。仕事よりも友情を取ったユタは自らバッジを捨て、彼もまた何処かへと去ってゆくのだった。
ハートブルー スタッフ
監督:キャスリン・ビグロー
製作総指揮: ジェームズ・キャメロン
脚本: W・ピーター・イリフ
音楽: マーク・アイシャム
撮影: ドナルド・ピーターマン
編集: ハワード・スミス
配給:20世紀フォックス
ハートブルー キャスト
ボーディ:パトリック・スウェイジ
ジョニー・ユタ:キアヌ・リーブス
アンジェロ・パパス:ゲイリー・ビジー
タイラー:ロリ・ペティ
ベン・ハープ:ジョン・C・マッギンリー
ローチ:ジェームズ・レグロス
ナサニエル:ジョン・フィルビン
グロメット:ボジェシー・クリストファー
アルヴァレス:ジュリアン・レイズ
バビット:ダニエル・ベール
バンカー:クリス・ペダーセン
ロージー:リー・ターゲセン
ディーツ:トム・サイズモア
ウォーチャイルド:ヴィンセント・クライン