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デッドプール|ライアン・レイノルズ主演。自らを“俺ちゃん”と呼ぶマーベルのハチャメチャな無責任ヒーロー。

映画 デッドプール
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デッドプールは、2016年2月公開のアメリカ合衆国のスーパーヒーロー・コメディ映画。ライアン・レイノルズ主演。自らを“俺ちゃん”と呼ぶマーベルのハチャメチャな無責任ヒーロー。ウルヴァリン: X-MEN ZEROで、最強の敵役だったウェイド役のライアン・レイノルズが、今作もウェイド役を演じているが、ストーリーは別設定となっており、口を閉じられてはいないし、レーザー光線を発射したりはしない。評判が良く続編デッドプール2も製作・公開された。

デッドプール 映画批評・評価・考察


デッドプール(原題:Deadpool)

脚本:32点
演技・演出:16点
撮影・美術:17点
編集:9点
音響・音楽:8点
合計82点

セックスとブラック・コメディのパンチが利いていて、ストーリーもスピーディーでストレスを感じない。はっきりいってXメンより面白い。ライアン・レイノルズの自虐ギャグも面白いし、その他の登場人物のイジリが良くかなり笑える。予想以上に面白かった!ってのが正直な感想。

※マーベルの実写映画では原作者であるスタン・リーのカメオ出演が恒例となっているが、本作ではストリップバーのDJ役で出演している。

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デッドプール あらすじ(ネタバレ)

ニューヨークでトラブルシューターをしながら日銭を稼ぎ生活しているウェイド・ウィルソンは、高級娼婦のヴァネッサと出会い交際し始める。愛し合い結婚の約束をしたウェイドだったが、突然意識を失い病院に運ばれた結果末期がんと診断される。
ウェイドは酒場に来たリクルーターの男の誘いに乗り、がんの治療と引き換えに極秘の人体実験の被験者となることを決める。それと同時に、ヴァネッサの前から姿を消す。ウェイドは施設でフランシスというミュータントの男から細胞を変異させる薬品を投与され、変異を誘発する為に拷問を受ける。ウェイドの細胞は変異し、不死身の肉体を手に入れるが、引き換えに全身が爛れた醜い姿に変異した。意図的に火事を起こして施設から脱出したウェイドだったが、ヴァネッサが醜い自分の姿を受け入れるとは思わず、再会を避けて盲目の老婆アルの家に居候する。フランシスの言った言葉を頼りに元の姿に戻るため、覆面をつけて酒場で行われていた死人が出るかどうかの賭け(Dead Pool)に由来したデッドプールと名乗り、フランシスと組織につながりのある人物を襲撃する。
リクルーターの男からフランシスの居場所を聞きだしたウェイドは高速道路でフランシスを襲撃する。フランシスを追い詰めるが、そこにテレビ放送で騒動を見て駆けつけたミュータントのヒーローチーム「X-MEN」のコロッサスとネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッドが現れ、彼らと問答している間にフランシスに逃亡されてしまう。
デッドプールの正体を知ったフランシスは人質にヴァネッサを誘拐する。これを知ったウェイドは、コロッサスとネガソニックの協力を得て、フランシスがいる巨大航空母艦がある廃棄場に向かい、フランシスの傭兵を相手に戦いを始める。ウェイドはフランシスを追い詰め元の姿に戻すよう迫るが、フランシスは「元通りにする方法などない」言い放つ。コロッサスが説得するがウェイドはフランシスを射殺する。
戦いの後にウェイドとヴァネッサは対面し、ウェイドは素顔を見せるが、ヴァネッサはウェイドを受け入れて二人が結ばれて映画は幕を閉じる。

デッドプール スタッフ

監督:ティム・ミラー
脚本:レット・リース,ポール・ワーニック
原作:ファビアン・ニシーザ,ロブ・ライフェルド
製作:ローレン・シュラー・ドナー,サイモン・キンバーグ,ライアン・レイノルズ
製作総指揮:スタン・リー
音楽:ジャンキーXL
製作会社:20世紀フォックス,マーベル・エンターテインメント,ザ・ドナーズ・カンパニー
配給:20世紀フォックス

デッドプール キャスト

ウェイド・ウィルソン / デッドプール:ライアン・レイノルズ
元特殊部隊員で、現在はニューヨークでトラブルシューターをしながら日銭を稼ぎ生活している傭兵。末期がんであることが判明し、その治療のためにウェポンXプログラムの人体実験の被験者に志願した。その結果、驚異的な治癒能力を手に入れるが、治癒能力を引き出させる代償として、全身の皮膚が焼け爛れたように変異してしまう。その後、元の自分の姿に戻りヴァネッサの元へ帰るために、自作の赤いコスチュームと二振の刀、二丁拳銃を身に纏い、自らを傭兵「デッドプール」と名乗り、エイジャックスらを追跡する。一人称は「俺ちゃん」。あらゆるポップカルチャーに詳しいため、比喩や会話の最中によく織り混ぜて話す事が多い。かなりのおしゃべり好きで、どんな状況でもユーモアのセンスを失わずに喋り続けるため、よく相手をうざがらせている。実験で得た治癒能力は、腕を切り落としても再生し、銃で撃たれたりナイフで斬られても傷口が瞬時に治り、頭部を刺されても無事な事から、不死身に近い回復力を誇る。本作の語り部となっているほか、原作同様に物語の節々で第四の壁を無視して観客に語りかけてきたり、BGMなど劇中のあらゆる演出を操ることができる。作中ではヴァネッサとのロマンスが描かれるが、設定上はデッドプールはパンセクシュアルということになっており、ティム・ミラー監督も言及している

ヴァネッサ:モリーナ・バッカリン
ウェイドのガールフレンドでニューヨークのストリッパー。傭兵達が仕事を求めて集まる酒場「シスターマーガレットのバー」でウェイドと出会い、身内から虐待を受けていた彼と同じ境遇や、ウェイドの口数やジョークも理解できることから1年の交際を経て婚約までするが、末期がんが見つかったことで落ち込むウェイドを慰める。ウェイドが失踪してからは、ストリップバーでウェイトレスとして働いている。ウェイドは変異した醜い顔では受け入れてもらえないと思い込んでいたが、再会した後に変異した彼の顔も、「お酒がぶ飲みすれば、この顔に喜んで跨がる」と言って受け入れる。

フランシス・フリーマン / エイジャックス:エド・スクライン
ウェポンXプログラムを仕切ってる組織のリーダーにして、超人的な反射神経と無痛無感覚の身体を持つミュータント。難病の治療と称し、リクルーターの男を通じて各地の難病患者を集めて人体実験を施している。実験の狙いは、人工的なミュータントの製造であり、超人奴隷としてオークションで売り飛ばしていた。必要以上に相手をいたぶる事を好み、ウェイドからも「サイコ野郎」と評される程のサディストである。終盤では元の姿に戻すように迫ったウェイドに対し、「元に戻せると思ったのか」と突きつけ逆上したウェイドによって射殺される。女性名である本名で呼ばれることを嫌っているが、ウェイドは本名を知った後面白がって呼んでいる。しかし、エイジャックス本人も張り合うかのようにウェイドに度々自分の名前を聞いている。

ウィーゼル:T・J・ミラー
ウェイドら傭兵達が仕事を求めて行きつける酒場「シスターマーガレットのバー」の店主にして、ウェイドの親友。彼同様、口数が多く、度々、店内で起こる傭兵同士の殴り合いで誰が死ぬかというギャンブルを催し、その中で金欲しさにウェイドの名前を書いて賭ける等、ウェイドから『世界一酷い友達』と評される一面もある悪友である。ミュータント化し、デッドプールとなったウェイドに正体がばれない様、マスクの着用を勧め、フランシスがヴァネッサを狙っている事を知らせる等、彼の復讐を後押しした。

エンジェル・ダスト:ジーナ・カラーノ
フランシスの側近を務める女性ミュータント。口より先に手が出る短気な性格で、常人を遥かに超える怪力を持ち、コロッサスと互角以上に戦える。常に口にマッチを加えているため、ウェイドからは「スタローンの真似か?」と言われた。

ブラインド・アル:レスリー・アガムズ
盲目の老婆。コカインを常用している。デッドプールとなったウェイドと同居しており、一人でIKEAの家具をよく組み立てているが、盲目故に上手く行かない。口は多少悪いが、ウェイドが怪我をしていると察し、心配して軟膏や鎮痛剤を勧めたり、今の醜い自分の顔ではヴァネッサに受け入れてもらえないと思い込む彼に「顔が全てじゃない」と言う等、彼女なりに気に掛けている。

ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド:ブリアナ・ヒルデブランド
ミュータントのヒーローチーム「X-MEN」の訓練生で、コロッサスとバディを組んでいる坊主頭のミュータントの少女。表情の硬い不愛想な性格で、コロッサスに挑み自滅するヴェイドをほくそ笑んだりする生意気な一面もあるが、彼がヴァネッサと再会して和解した所を見て「見直した」と励ました事からそこまで硬い性格ではないようである。「恵まれし子らの学園」を尋ねたデッドプールから、ヴァネッサの救出を頼まれ、コロッサスと共に救出に向かった。身体から原子力のエネルギーを放出させ、攻撃に利用する能力を有する。

コロッサス:ステファン・カピチッチ
ミュータントのヒーローチーム「X-MEN」のメンバーであるミュータント。鋼鉄の身体と驚異的な怪力を持つ。ミュータントの学校である「恵まれし子らの学園」では、教師を務めている。正義感が強く生真面目な性格をしているが、デッドプールの仇であるエイジャックスもミュータントだからとX-MENに入れようとするなど、正義感が強すぎるあまり浮世離れした部分がある。デッドプールからは「優等生キャラ」や「学級委員長タイプ」、「ロボコップ」と比喩されており、嫌悪されている。デッドプールに対しても更生させようとX-MENへの勧誘を続けているが、デッドプール自身は彼を非常に鬱陶しがっており、常に勧誘を拒否している。

ドーピンダー:カラン・ソーニ
インド系のタクシー運転手の男性。婚約者だったギータを自身の従兄弟のバンドゥー(ドーピンダー曰く「イケメンだけど中身はひどい奴」)に奪われるが、フランシスを追う中で乗せたデッドプールことウェイドに出会い、意気投合した事で彼に影響されてしまい、フランシスの元へ向かうウェイド達を乗せた際はバンドゥーへ復讐しようと自分が運転するタクシーのトランクに閉じ込めていたが、不注意運転の末に他の車がトランクに追突する事故で死なせてしまう。

リクルーター:ジェド・リース
エイジャックスの配下の男。難病・奇病の患者を、治療と称してウェポンXプログラムの実験へとスカウトする役目を任されており、末期がんと診断されたウェイドにも治療と称して実験へのスカウトを行った。中盤にも再び登場し別の患者をスカウトしていたが、デッドプールとなったウェイドに居場所を突き止められた挙げ句、痛め付けられ、エイジャックスの居場所を吐かされる。黒いスーツの風貌から、デッドプールからは「子供を誘拐する変態」、「エージェント・スミス」呼ばわりされていた。

ボブ:ロブ・ヘイター
エイジャックスの元で戦闘員として雇われていた、ウェイドと旧知の傭兵。そのため、終盤の戦闘ではウェイドの頭突きによる気絶だけで済み、引きずられて避難させられた。既婚者で、料理上手な妻と子供がいる。

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