ダークシティ 88点

ダークシティ

特撮が優れている以上に芸術的にも素晴らしい映像になっている。これほど作りこまれた世界観を表現した製作陣はお見事!
知る人ぞ知る作品ですが、淀川長治さんの評価も高く日曜洋画劇場などでテレビ放映されています。マニアックな映画ですが、今見るとキャストが豪華で、チョイ役に後に出世する俳優がいたりします。メリッサ・ジョージ(リメイク版悪魔の棲む家、30デイズ・ナイト)やデビッド・ウェナム(ロード・オブ・ザ・リング ファラミア役、300 ディリオス役)がそうですし、マッドマックス2のジャイロ・キャプテン役で知られるブルース・スペンスも出演しています。監督がオーストラリア人のためか、脇役に当時は無名だったオーストラリア出身俳優が多く起用されています。

※ストーリー上、町全体は太陽のない「闇」に支配されているため、全体の約80%は夜のシーンである。 ※ゴシック調の闇に閉ざされた世界観とビジュアルが随所に散りばめられており、謎を含ませたストーリー展開などが特徴として挙げられる。クリストファー・ノーラン監督作の「インセプション」に影響を与えた。
※重要なシーンが、監督・脚本押井守の『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』との類似性を指摘されている。実際、押井守の作品に影響を受けている国内外のSF作家は非常に多い。


ダークシティ(原題:Dark City)


脚本:34点
演技・演出:17点
撮影・美術:19点
編集:9点
音響・音楽:9点
合計88点

あらすじ

真夜中の安ホテルの一室。吊り照明が揺れる浴室のバスタブで男(演:ルーファス・シーウェル)は目を覚ますが、目に触れる景色にも鏡に映る自分の顔にも覚えがない。おぼつかない足取りのまま着替えてリビングでクローゼットを開けるとそこには外套とトランクがあり、絵葉書には「シェル・ビーチ」と書かれていた。男の脳裏には、白いテラスと輝く青い海がフラッシュバックする。
突然、シュレーバー博士(演:キーファー・サザーランド)と名乗る男からの電話で追手から逃げるように指示された男は、ベッドの傍に若い女の死体を発見する。動転した男は階下に降りるが、入れ違いに黒づくめの一団がフロアに入ってくる。男は受付カウンターの前を過ぎようとして従業員から「マードックさん」と呼びかけられ、ダイナーで財布を落としたことを知る。マードックが3週間前からここに滞在していたことが判明する一方、家出したままの彼を待っていた妻のエマ(演:ジェニファー・コネリー)は、夫の主治医と名乗るシュレーバーに呼び出され、自身の浮気により夫が精神的に疲労してシュレーバーの治療を受けていたと説明されるが、マードックの行方はシュレーバーも知らないという。また、バムステッド警部(演:ウィリアム・ハート)は警察が連続娼婦殺人事件の犯人としてマードックを追いかけているとエマに伝える。
黒づくめの3人組に追い詰められたマードックは不思議な能力を発動し、敵を撃退する。「彼もチューンを使える」と驚愕した襲撃者たちは仲間と相談し、シュレーバーに治療の継続を命じる。その一方、財布の中にあった身分証の住所からアパートを訪れたマードックは外套に入っていた鍵を使って入った部屋でエマと対面するが、何も思い出せない。その後、バムステッドの追跡を逃れたマードックは、シュレーバーの名刺を落としていった。バムステッドはシュレーバーに接触するが煙に巻かれてしまい、行き詰まって友人のワレンスキを訪問する。警察内部でも奇矯な言動を白い目で見られていたワレンスキは、異様な模様を描く部屋で「It’s all just a big joke! It’s a joke!」(全部ただの冗談だ! 冗談だよ!)と叫ぶ。
朝の来ない、12時にならないと人間も機械も動き出さないダークシティの秘密とは何なのか。

スタッフ

監督:アレックス・プロヤス
脚本:アレックス・プロヤス,レム・ドブス,デヴィッド・S・ゴイヤー
製作:アンドリュー・メイソン,アレックス・プロヤス
製作総指揮:マイケル・デ・ルカ,ブライアン・ウィッテン
音楽:トレヴァー・ジョーンズ
撮影:ダリウス・ウォルスキー
編集:ダヴ・ホーニグ
配給:ニューライン・シネマ/ギャガ=ヒューマックス

キャスト

ルーファス・シーウェル
ジェニファー・コネリー
キーファー・サザーランド
ウィリアム・ハート
リチャード・オブライエン
イアン・リチャードソン
メリッサ・ジョージ
コリン・フリールズ
ブルース・スペンス
ニコラス・ベル
デビッド・ウェナム

予告編

商品情報