ゼロの焦点は、2009年公開の日本映画。昭和を代表するミステリー作家、松本清張。その生誕100年を記念し、不朽の名作を「ジョゼと虎と魚たち」の犬童一心が61年版に続き再映画化。新婚早々、夫に失踪された妻がその行方を追う中で、驚愕の事実が明かされて行く。第33回日本アカデミー賞作品賞ほか計11部門で優秀賞を受賞。
ゼロの焦点 映画批評・評価・考察
ゼロの焦点(英題:Zero Focus)
脚本:36点
演技・演出:16点
撮影・美術:16点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計83点
サスペンス、ミステリーとして秀作の今作。ただし、(動機)について共感(納得)できるかというとそうではない。女性から見ても男性から見ても。。。そうかな?と思えるところはあります。中谷美紀の好演が光るので、広末涼子の演技がやや見劣る感じもありますが、作品全体としては及第点だとは思います。疑問符を浮かばせながらも、物語の進行にハマっていくというおもしろさはあります。
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ゼロの焦点 あらすじ
結婚式から7日後。仕事の引継ぎのため、以前の勤務地である金沢に戻った鵜原憲一(西島秀俊)が姿を消す。憲一の妻・禎子(広末涼子)は、見合い結婚のため夫の過去をほとんど知らず、失踪の理由もさっぱり見当がつかない。夫の足跡を辿って金沢へと旅立った禎子は、憲一のかつての得意先企業、室田耐火煉瓦会社で社長夫人の室田佐知子(中谷美紀)、受付嬢の田沼久子(木村多江)という2人の女性と出会う。日本初の女性市長選出に向けて支援活動に精を出す佐知子。教養がなく貧しい出身だが、社長のコネで入社した久子。決して交わるはずのなかった3人の女性の運命だったが、憲一の失踪事件がきっかけとなり、複雑に絡み合っていく。一方、憲一の失踪と時を同じくして起こった連続殺人事件に関して、ある事実が判明する。事件の被害者は、いずれも憲一に関わりのある人間だったのだ。夫の失踪の理由とは?連続殺人の犯人の正体とその目的は?全ての謎が明らかになるとき、衝撃の真相が禎子を待ち受ける……。
ゼロの焦点 スタッフ
監督:犬童一心
脚本:中園健司,犬童一心
製作:服部洋,白石統一郎
製作総指揮:島本雄二,島谷能成
音楽:上野耕路
主題歌:中島みゆき「愛だけを残せ」
撮影:蔦井孝洋
編集:上野聡一
配給:東宝
ゼロの焦点 キャスト
鵜原禎子:広末涼子
室田佐知子:中谷美紀
田沼久子:木村多江
鵜原憲一:西島秀俊
鵜原宗太郎:杉本哲太
宗太郎の妻:長野里美
鳴海享:崎本大海
本多良雄:野間口徹
金沢警察署の警部:モロ師岡
羽咋駐在の警察官:江藤漢斉
立川署の葉山警部補:小木茂光
山室刑事:本田大輔
上条保子(金沢市長候補):黒田福美
「大隈ハウス」のおばさん:左時枝
鵜原憲一夫婦の仲人:小泉博
青木所長:本田博太郎
板根絹江(禎子の母):市毛良枝
室田儀作:鹿賀丈史
本田大輔,日和佐裕子,大月秀幸,中沢純子,浜田大介,畠山明子